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「池内先生と謎の少女」(セーラー服と雪女 第ニ部 新世紀編⑦)  作者: サナダムシオ


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㉑ 決着

「まるで美味しい所を、持って行くようで悪いけど、最後は私に任せてね?」

 雪子はそう言うと、掌を開き、両腕を天に向かって突きだした。


 すると、格技場の屋根の上に、黒い雲が集まり出したのだ。やがてその雲が渦を巻き始めた。

「喰らいなさい!私の究極奥義、神的鉄槌(ごっどさんだあ)!」


 彼女がそう叫ぶと、雷鳴と共に、格技場の屋根を突き抜けて、稲妻が落ちた、

 そのせいで赤い鬼は、凍ったまま、その場で全て、灰になってしまったのである。


「……まあ、ざっとこんなもんよ」と雪子。

「いつもながら、鮮やかなお手並みね?ところで何かしら?今とても、恥ずかしい必殺技名を、叫んでいたようだけど……厨二病なのかしら?」と京子。


「あら、そっくりお言葉を返しますけど、アナタこそ何?アブソリュートゼロだなんて……昭和のロボットアニメじゃないんだから!」という雪子の切り返し。


「仕方無いじゃない。久しぶりに学校にやって来たら、そう言う気分になったのよ。ついついテンションが上がっちゃったのよ。どうせアナタも、同じなんでしょ?」

 と、更に切り返す京子。


 そして二人は、お互いの顔を数秒間見つめ合うと、例によって「エヘヘへ」と笑い合った。


「まあ、何れにせよ、この地域の悪魔たちを、まとめて殲滅させられて、良かったですよ。京子さん、雪子さん、今回もご協力、ありがとうございました」

 ジャンヌがそんな風に、二人に感謝の言葉を述べた。


「……堅いわねえ」

 二人は、首を横に振りながら、ユニゾンでそう言って、また笑った。"セーラー服と雪女"のコンビ、ここに有りである。


「ところで……そっちの少年は、何?場合によっては、また、記憶を消さなければならないけど?」

 雪子が、思い出したようにジャンヌに尋ねた。


「ああ、彼なら大丈夫です。何故なら……」

 何か言いかけるジャンヌを制し、清水が自ら発言した。


「初めまして。清水健次郎と申します。あなた方は、あのサン・ジェルマンの、チームの方々とお見受けいたします。違いますか?」


「……そうよ」

 雪子かが真面目な顔になり、答える。

「僕は……あなた方から"天使"と呼ばれている者です」


「……えっ?」

 流石の雪子も、少し驚いたようだった。

「ホントに居たんだ……」

 そう言ったのは、京子だった。


「……済みません。実は私、最初から気づいてました」

 ジャンヌは、そんな謝罪の言葉を述べた。

「ええっ!?」

 またもユニゾンで驚く二人だった。

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