第7話 試合が終わって
部長の本田さんがやって来た。
「宮原さん、今日はありがとう。特に大久保には勉強になったと思うよ」
「こちらこそ貴重な経験をさせていただきありがとうございます」
「これからも他校と試合をしていくのかい?大会にはエントリーするのかい?」
「はい。出来ればまた他校と試合をしようと思います。大会にもエントリーします」
「ふむ。埼玉にはあと2校あるが……川口南には注意しろ。あそこは異常だ。そして全国レベルだ」
そう言って本田さんは去っていった。
私は他の試合の結果を見た。
理恵が3-21。
さおりと姫星は0-21だった。
何と声をかければいいか分からなかった。
「練習頑張ろう」というのがやっとだった。
本庄理恵は悔しかった。
自分はまずまずやれると思っていた。
しかし結果は惨敗。
楓と何が違うんだろう。
悔しい……
桶川さおりは自分でも当然の結果だと思った。
元々やりたくてやった訳ではない。
正直試合もやりたくなかった。
でもこれだけ完敗すると気分のいいものではない。
いっそ辞めちゃおうかなと思った。
岡部姫星はがっくりしていた。
勝ってみんなから称賛を貰いたかった。
さっそくスマホで結果を報告。
「ザッコすぎるwww」
「弱すぎだろ……」
「乙」
いいねはほとんどつかなかった。
試合に負けたことより、それが一番悔しかった。
榊原先生はとにかくホッとしていた。
無事に何事も無く終わった。
後は帰るだけだ。
帰ったらちょっと飲もうかな。
そんなことを考えていた。
私は緊張が解けて改めて喜びが湧いてきた。
そして改めて思った。
コーンホールは楽しい。
また試合をしたいと。
しかし本田部長が言っていた川口南高とはどんなところだろうか。
全国レベル。
もう少し練習したら試合を申し込みたい。
全国のレベルを肌で感じてみたい。
家に帰ると川口南校について調べた。
コーンホール部を見ると、全国大会での成績が載っている。
毎年上位に入る強豪校だ。
そして主将の言葉が載っている。
私が主将になったからには全国1位を取ると。
名前を見ると、小野玲奈と書いてあった。




