第24話 再び小野玲奈
小野玲奈との戦いが始まる。
埼玉予選決勝が始まった。
コイントスで小野玲奈が先攻となった。
小野玲奈は腕だけで投げ、ビーンバッグをスライドショットで穴に入れる。
私は穴の手前ギリギリのところで止める。
小野玲奈はカットショットで私のビーンバッグをかすめながら右から穴に入れる。
私は穴の右側に、かかるように落とす。
小野玲奈はリバースカットショットで左から穴に入れる。
私は穴の左側に、かかるように落とす。
小野玲奈が顔をしかめる。
私の3つのビーンバッグが穴を塞いでいるからだ。
「前回の優勝者と同じ技か。でもミーは対策済みだよ」
小野玲奈はエアメールショットを選択した。
小野玲奈のビーンバッグは私の手前と右側の2つのビーンバッグと一緒に穴に入った。
つまり左側は残ってしまった。
「ユーは残った1つと、手持ちの1つを入れなければならない」
小野玲奈はエアメールショットを気持ち右寄りで投げたのだ。
押し込んだうえで、さらに手持ちも入れなければならない。
どうする?
カットショットだ。
リバースの。
私は持ち方を変えて投げる。
左にあったビーンバッグは穴に入った。
しかし、今投げたビーンバッグは残ってしまった。
10-12。
小野玲奈が2点を先行した。
小野玲奈がニヤリと笑う。
小野玲奈はスライドショットで穴に入れる。
私はまたブロック。
その後も流れは変わらなかった。
試合は0-10となった。
小野玲奈の笑いが止まらない。
そしてまた私が穴にかかるブロックをして、小野玲奈が構わず入れようとしたが……
エアメールショットはわずかに右に逸れ、私の穴の右側のビーンバッグのさらに右に落ちて止まった。
ようやく来た。
私はエアメールショットで全部落とし、このラウンドを12-10で取った。
先攻が変わる。
私はスライドショットで穴に入れる。
小野玲奈が穴の手前でブロックをする。
私が楓スペシャルで小野玲奈のブロックのビーンバッグを弾き、さらに穴に自分のを入れた。
「ワット?」
小野玲奈が信じられないという顔をした。
ここから反撃開始。
先攻の私はブロックされても楓スペシャルとロールショットを使い分けて穴に入れていく。
「アンビリバボー」
怒涛の攻勢で試合は終わった。
21-10だ。
「ノーウェイ……」
会場が静まり返る。
会場である川口南校の絶対王者が負けたのだ。
理恵とさおりさんと姫星さんが私に抱き着いてくる。
遂に小野玲奈を倒した。
次は全国!




