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第23話 楓vs理恵

理恵の先攻に変わる。


理恵はスライドショットで穴に入れる。


どうやらこの試合に全力投球のようだ。


決勝の小野玲奈との対戦を意識していた私と意気込みが違う。


スライドショットの投げ合いを狙っているようだ。


投げ合いに付き合うか。


いやブロックをしよう。


また穴の手前、ギリギリ入らない位置で止めた。


理恵はカットショットを選択。


しかし私のビーンバッグを巻き込み一緒に穴に入った。


私はまた穴の手前ギリギリで止める。


今度はゲットアラウンドショット。


しかしまた私のを巻き込んで2つとも穴に入った。


私の3投目も穴のギリギリ手前に。


理恵が悩んでいる。


そしてカットショットを投げた。


理恵のショットは私のビーンバッグをかすめるが曲がり切らない。


そして私のビーンバッグだけが入った。


4投目私はスライドショットで難なく穴に入れた。


12-10。


これで2-2になった。


先攻にもどった私は穴にかかるぐらいで止める。


理恵はカットショットかゲットアラウンドショットを投げるの繰り返しだった。


たまに私が止まらなくて穴に入っちゃうこともあるけど、基本これ。


つまりお互いミス待ち。


試合は15-15までいった。


同時に始めたもう1試合はとっくに終わっている。


会場の注目が集まる。


終盤、理恵が立て続けに失敗しだした。


回転がかからなくなってきている。


ここぞとばかりに穴を塞ぎ、攻めたてる。


理恵に焦りの色が見える。


長い試合は21-16で決着がついた。


理恵と握手をするがその手にはもう力がなかった。


「やっぱり強いね。楓は」


「理恵、勝負はわからなかったよ。カットショットとゲットアラウンドショットがやっかいすぎた」と私は笑って言う。


「またいつか公式戦で勝負したいね。次は負けないよ」


「私もしたい。次も勝ちたい」


「ようやく決まったようだね。ミーは待ちくたびれたよ」と小野玲奈


「次も勝つよ」と私が言う。


「そんなヘロヘロで何を言う。もう代表2人は決まったんだし、棄権をしてもいいよ」と小野玲奈


「大丈夫。次の相手より理恵の方が強かったから」


「言うようになったねえ。ミーに1度も勝ってないくせに」


次はいよいよ決勝、小野玲奈との戦いだ。


負けられない。


負けたくない。

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