第22話 埼玉予選(2年時)
県予選にむけて練習に気合が入る。
私は練習メニューにランニングを取り入れた。
というのも、私の技は集中力を要するものが多く、その分体力も削られるからだ。
もちろんさおりさんのアドバイスだ。
理恵の練習量も上がっている。
埼玉は2枠。
私か小野玲奈に勝たなくては全国に行けない。
ブロック対策について、さおりさんとちょくちょく話し合い、姫星さんとはフォームチェックにも余念がない。
私も、うかうかしていられない。
今年の埼玉予選も、設備が整っている川口南高校で行われる。
「ヘイ!調子はどうだい?」小野玲奈である。
「調子はいいよ」
「それは楽しみ。決勝で会おう」
そしてトーナメント表が張り出された。
今年も小野玲奈とは逆ブロック。
決勝まで当たらない。
しかし……
試合が始まった。
私の初戦は上尾学園の生徒だ。
21-0で勝った。
理恵もさおりさんも姫星さんも初戦勝ち。
2回戦は川口南の選手だ。
21-3で勝った。
理恵も勝ったがさおりさんと姫星さんは負けた。
姫星さんの相手は小野玲奈だった。
そして準決勝が始まる。
対戦相手と目が合う。
お互い負けたくないと意思表示。
そして所定の位置に着き試合が始まった。
私と理恵の試合が始まる。
コイントスで私が先攻。
まずはスライドショットで手堅く穴に入れる。
理恵もスライドショットで穴に入れる。
お互い譲らす4バーガーだがドローになった。
ブロックを狙うか考える。
しかしゲットアラウンドショットで回避して入れてくるだろう。
ならば。
私は集中して手前の穴にかかるぐらいで止めた。
これなら、エアメールショットだと私のを巻き込み、ゲットアラウンドショットでもブロック出来るだろう。
理恵が考える。
投げたビーンバッグは私の横にぶつかりながらも穴に入る。
「カットショット!」
何時の間に理恵は覚えたのだろうか。
私は2つの選択肢を考えた。
1つは手前の穴にかかっているビーンバッグを押し込んで、今投げたのもそのまま入れる。
つまりリセットするということだ。
もう1つは穴の右側にかかるようにしてブロックする。
迷った挙句2つ目を狙うことにした。
これならカットもエアメールもゲットアラウンドも全て防げる。
集中して投げた。
しかし少しだけ勢いがつき、ビーンバッグは斜め右上に。
これではブロックにもならないし、このビーンバッグも穴に入れられない。
理恵は口角を上げ、またもカットショットで穴に入れる。
このラウンドは10-12で落とした。
理恵の2ポイントリードだ。




