第27回「あの夏の霧が漂う」
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第27回「あの夏の霧が漂う」結果発表
1位 佐藤_短大生さん 4票
去年の夏、この街のオレを除くすべての人間は突如として発生した霧によって死んだ。
その日は何故だか涼しくて、少し肌寒く、太陽は顔を出しているのに霧に隠れて本来の輝きを失っていた。
その時はまだ気付いていなかった。
その霧がこの街の人間を絶滅させるほどの威力を持った‘‘毒ガス‘‘だということに。
約一年ほどこの街を一人で散策し、気付いたことが幾つかある。
2位 雨宮 春季さん 3票
昨日、中学校の同窓会に行った。
「相変わらず、松原は来てないよな。」
かつて友人だった男が俺に話しかけてきた。松原というのは俺たちのクラスの人気者で、夏休み明けになると必ず「どの山に登った」だの「こんな風景を見た」だの土産話を持ってくることで定評のあるやつだった。…そして、地元では山に登って行方をくらましたことでも知られる男だった。
同率2位 髭虎さん 3票
目を覚ますと、私はけたたましく鳴り響く踏切の前に立っていた。
「ねぇ……ねぇ、$+〆■ったら聞いてるの!?」
吐き気、ブツリとノイズが脳を掻き回す。
腐った海藻のような匂いが鼻の奥にこびりつき、視界が赤く染まっ……ふと、今日が夏休みの登校日なのだと思い出した。
「え、あぁ……えっと……なん、だっけ?」
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