第14回「廃墟の国で幸せを探した結果」
______________________________
第14回「廃墟の国で幸せを探した結果」結果発表
1位 せおさん 4票
「廃墟の国へようこそ」と書かれた看板を横目に見ながら、私は華奢な入国審査官の話を聴いていた。
この国では誰も幸せになれない、とのことだった。
先の戦争で街は瓦解し、統治者達の逃亡により無政府状態と化したこの国は他所からは「幸せになれない国」として知られているようだ。
だが、いやだからこそ、こういう場所だからこそ、幸福という小さな燈火は目立つのだろう。
もしかしたらここで、私は旅を終えられるかもしれない。
同率1位 時猫一二三さん 4票
コールドスリープから目を覚ますと、そこは廃墟の国だった。
移民惑星特有のクーロン・スタイルで積み立てられた住居は、そのどれもがボロボロで、管理ドローンが動いている気配も無い。
この様子ではまさかキミも――と慌てて研究所に向かったものの、苔と瓦礫しか見当たらず、がくりと地面に膝を付いた。
「おはよう、セイジ。1000年ぶりのリアルはどう?」
見覚えのない機械から、聞き慣れたキミの声が響いたのは、そんな時だった。
同率1位 赤髪のLaëtitia さん 4票
産まれた時、初めて目にした光景は、親の顔でもなく、医者の顔でもない。
後で判った事だけど、それは“ロボット”というやつだった。
世界は、核ミサイルに拠る戦争で、人間はとっくに息絶えたそうだ。
どうやら僕は人間が残した遺産から、あるロボットの手により生みだされた、この世でたった一人の人間らしい。
なんで僕は生み出されたのだろう――そんな疑問を浮かべるくらいには、僕はロボット達に囲まれて大きく育った。
______________________________




