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彩色の魔女  作者: 唄海
3章 第零種永久機関
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四人寄れば軍師の知恵

 夕食の冷やし中華を平らげた後、俺と小夜は紅茶を飲みながらのんびりとテレビを見ていた。


「平和だ⋯⋯」


 テレビの画面には、海外の街並みが映し出されている。どうやら、旅行記の番組のようだ。街の中に張り巡らされた水路を使い、船で街を巡回している。


「そうだ小夜、明日の放課後って何か用事ある?」

「特には無いわ。どうかしたの?」

「先輩がさ、学校案内をするって言い出して。用事がなかったら付き合ってもらいたいんだけどいいかな?」


 涼城先輩の言っていた事をそのまま伝える。小夜は小さく頷くと、快く了承してくれた。


「楽しみにしてるわ」

「ん、了解」


 これで明日は大丈夫だろう。ガルとライヴには聞いてないが、もし何かあっても先輩がどうにかしてくれる。あの人は融通を効かせる天才なのだから。


「そういえば真、そろそろテス──」

「いけね、ゲームの約束してたんだ。ごめん小夜、また後で!」

「もう⋯⋯」


 死の宣告の予兆を感じ取った俺は素早く自室へと退避し、机に座るとパソコンを起動させる。何も聞いてないぞ、俺は。


「て、あいつらもうインしてやがる」


 時計を見ると、九時を回ったところだ。確かに少し遅くなってしまったかもしれない。通話アプリを立ち上げて、一時間程前に開始された通話に参加する。


「悪い、遅くなった」

「お、来たな。丁度良いタイミングだ」

「ほいほい、招待しますよっと。行った?」

「来た」


 慣れた手つきでキーボードを打ち、いつもと同じようにチームに入る。いつもと違うのは、頼れる仲間が一人増えているところだ。


「よぉガル、調子はどうだ?」

「おせーんだよお前は! 俺の活躍を見逃しやがって」

「言うねぇー」


 どうやらかなり楽しんでるらしく、通話越しでもガルの声が弾んでいるのがわかる。

 ここは一つ、俺の活躍も見させてやろう。ベキベキと指を鳴らして、画面に向き直る。


「ガル、こいつマジやべーから」

「マジで?」

「マジマジ。こいつ戦略絡むゲームやらせると諸葛亮並に活躍するから」

「そんなに褒めんなよ。明日に響かない程度にサクッとやろうぜ」

「は! じゃあ早速、お手並み拝見と行くか」

「出過ぎるなよ、倉﨑」

「任せな桐山、こっちにゃ軍師がついてんだからよ」


 さぁ、ゲームの始まりだ。いつになっても、この胸の高鳴りは心地が良い。

 しかし俺達は重大な事を忘れていた。ゲームは大勢でやると楽しい。そして、楽しい時間は光のようにすぐに去っていってしまうという事を。

PUBG楽しい

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