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サイレント・ベルフラワー  作者: ProjectAI.【プロジェクトアイ】
◇ Program Ⅴ ◆

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58/59

File.58「初陣・懐疑」

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————————————————————◇◆



◆御角 陽彩 (みかど ひいろ) 15歳(高1)

 本作の主人公。運動神経抜群だが能天気。瀕死体験をきっかけにクロッカスを志した。

 ヒュドール学園高等部戦闘護衛部隊"クロッカス"に所属している。


◆桔梗 レエナ (ききょう れえな) 16歳(高2)

  本作のメインヒロイン。口数が少なく、感情表現が苦手。陽彩の専属コーチ。

 ヒュドール学園高等部戦闘護衛部隊"クロッカス"に所属している。


◆白百合 結衣 (しらゆり ゆい) 15歳(高1)

 人見知りな性格だが、トキシーを前にすると狂戦士(バーサーカー)化する。

 ヒュドール学園高等部戦闘護衛部隊"クロッカス"に所属している。


◆翡翠 蘭 (ひすい らん) 17歳(高2)

  お淑やかな性格で、ヒュドール学園高等部の生徒会長を務めている。

 ヒュドール学園高等部戦闘護衛部隊"クロッカス"に所属している。


◆月下 人美 (つきした ひとみ) 17歳(高3)

 ギャルメイクと"うずらっち"が趣味の姉御肌。

 ヒュドール学園高等部戦闘護衛部隊"クロッカス"に所属している。


◆黒華 苧環 (くろばな おだまき) 15歳(高1)

 クロッカス入隊試験首席合格の優等生だが、キザで性格に難あり。

 ヒュドール学園高等部戦闘護衛部隊"クロッカス"に所属している。


◆御角 すず (みかど すず) 12歳(中1)

  陽彩の妹でしっかり者。ヒュドール学園中等部に所属している。


◆アカツキ

 陽彩の相棒である初代ルミナスクロー。かつては牡丹田朱里のパートナーだった。

 お嬢様口調で、派手な見た目をしている。

 翌朝7時、俺は既に身支度を済ませ、集合場所に向かう準備をしていた。


 リビングで持ち物を再確認していると、寝間着姿のすずが目元を擦りながら姿を現す。


「あれっ?もう起きてたんだ、珍しいね」


「……ん、おはようすず」


 確かに普段は時間ギリギリまで布団に潜ってるからな……偉すぎだろ、今日の俺。


「そーいえば、今日から任務なんだっけ?大変だね」


「あぁ……でも、このために頑張ってきたんだからな!気ぃ引き締めねぇと」


 命の危険が伴うコロニー外での任務だ。訓練とはワケが違う。


 だが、今までの努力の成果を存分に発揮するまたとない機会だ。


「レエナさんにもよろしくねっ、あとお土産も!」


「はいはい」


 結局それが言いたかっただけなのでは……?とツッコみたいところだが、あいにく出発の時刻だ。変な言い争いをしている余裕は無い。


「ほらっ、行くぞアカツキ」


 俺はアカツキを肩に乗せ、玄関へと歩を進める。


「ついにミーの本領発揮――腕が鳴りますわっ!」


 お前腕生えてなくね……?とツッコみたいところだが、あいにく出発の時刻だ。変な言い争いをしている余裕は無い。


 俺は白百合と寮の玄関で合流し、集合場所へと向かった。



————————————————————◇◆



「うおっ……でっけぇ……!」


「すごいですっ……!と思います……」


 ヒュドール学園から環状モノレールで2駅、島の北側に位置する”学園都市テラ飛行場”に到着した俺たちは、そのスケールのデカさに感嘆の声を上げていた。


 どうやら現在はクロッカス専用の飛行場として機能しているらしい。


 広大な滑走路の傍には、先進的なデザインの小型ジェット機が100機近く停まっている。


「ここに停まってるジェット機、全部クロッカスの持ち物ってことだよな……?」 


「そう……ですよね……」


 俺と白百合はヒュドール学園の財力に圧倒されている。いや、大元はヒュドールカンパニーか。


 何なんだあの企業は。怖い。


「久しぶりのシャバですわっ!ワクワク♡」


「お前は模範囚か……」


 意気衝天となっているアカツキに呆れていると、ターミナルの入口付近で金髪を靡かせながら大袈裟に手を振る女子生徒の姿があった。


「おーい!ひいろっち!ゆいっち!」


「おはようございます!月下先輩!」


「……おはようございますっ!」


 俺たちは挨拶を交わし、駆け足で月下先輩の元へと向かう。


「ちゃんと起きれたみたいだな〜エライエライっ!」


 月下先輩は何の恥じらいもなく俺たちの頭を撫でくり回した。


「うぅぅ……」


「……ちょっ、恥ずかしいんでやめてくださいよ」


 白百合は当然頬を赤らめているし、俺も何だか顔が熱くなってきている。


 こんなところを他のメンバーに見られるわけにもいかないので、俺は慌てて月下先輩の腕を払い除けた。


「へへっ、悪いな!お前らを見ていると、ウチのチビ達を思い出すんだよな~」


「ん、チビ達?」


 おそらくご兄弟のことだろうが……だとしたら後輩の面倒見がいいのにも合点がいく。


 そして、少し照れくさそうにしている月下先輩の背後から、二つの人影が迫ってきた。


「……おはようございます、月下先輩」


「ごきげんよう、皆様♪」


 礼儀正しく、上品に挨拶を交わしてきたのは、我らが大天使!翡翠先輩……と桔梗先輩だ。


「おっ、おはようございます!!先輩方!!」


「……ますっ!!」


 無駄に畏まった俺に釣られて、白百合も必要以上に頭を深く下げた。


 いかんいかん、未だにこの距離感の翡翠先輩は刺激が強すぎる……


 同じ空間で生徒会の仕事をしている興梠先輩やマサはどうやって耐性をつけたのか、少し気になってしまう。


「おう!二人とも元気そうだなっ!」


「えぇ♪お陰様で」


 早朝の眠気や気怠さを一切感じさせない先輩方の背中は、実際よりも大きく見える。


「あとは……苧環だけか」


 時刻は集合時間の8時を過ぎたが、うずらっちの問題児こと黒華 苧環はまだ姿を現していない。


 俺はメモリングの位置情報システムを起動しマップを確認する。黒華の相棒・ミカエルの位置情報は寮の真ん中で静止したままだ。


「……あいつ、まだ部屋ん中じゃねぇかよ!」


「初日に寝坊とは……なかなか肝が据わっているな」


 寛容そうな月下先輩ですらも苦笑いを浮かべている。


「起こしてきましょうか?」


「……いや、奥の手を使わせてもらうさ」


「奥の手?」


 すると、月下先輩は口元を少し緩ませながらメモリングで何かしらの操作を行った。間違いなく、悪巧みをしている人間の顔つきをしている。


 それから間もなくして、ミカエルの位置情報は徐々にこちら側へと向かい始めた。


「一体何をしたんすか……」


「へへっ、乙女だけのヒミツな!」


「御角くん、世の中には知っていいことと知らなくてもいいことがあるんですよ」


 月下先輩に限らず、桔梗先輩までもが俺の質問を突っぱねた。


「ほ、ほう……」


 非常に気になるが、知るのも怖いのでこれ以上は触れないでおこう。


 10分後、黒華は特に急ぐような素振りも見せず、肩で風を切るようにして俺たちの前に現れた。


「やあやあ、お待たせ諸君☆」


「遅ぇよ黒華!学年代表のくせに意識が低いんじゃねーのか?」


 俺に苛立ちをぶつけられても、黒華は一切動じていない。


「なぁに、ボクは朝5時に起きてのんびりと身支度をしていただけさ。むしろ、この”美”意識の高さをキミにも見習ってほしいくらいだねぇ」


「そもそも、時間も碌に守れないヤツが――」


 得意げに前髪を弄っている黒華の胸ぐらを掴もうとした瞬間、フローラルの甘い香りに包まれた大天使が俺たちの間に割り込む。


「まあまあ、今から出発すれば定刻通り到着できるでしょうし、準備だけ済ませちゃいましょ♪ねっ?」


 大天使――翡翠先輩は両手を合わせて俺の殺気を瞬時に鎮めた。


「うっ、ひゃいっ!!」


 キモい鳴き声が口から飛び出した。


 超至近距離からの即死攻撃――不可抗力にも程がある。これはつまり、防衛本能ってやつだ。


「……キッモ」


 アカツキはゴミを見るような目つきで俺を睨みつけた。コイツ以外にも冷徹な視線が約一件、俺の背後から感じられるが、俺は自己防衛のために目を合わせないようにした。


 ――いやこれ、俺が悪いのか……?



————————————————————◇◆



 俺たちは月下先輩に連れられ、駐機場へと向かった。


「さて、アタシら専用のジェット機を紹介するぜ!名付けて、”うずらっち号”だ!」


「おぉ……!」


 月下先輩は先進的なデザインが施された小型ジェット機を前に、自慢げにふんっと鼻を鳴らした。


 うずらっち号――見た目の割に名前が可愛すぎる気がするし、何より安直すぎやしないか……?

 

「完全自動運航機能搭載、最大航続時間は120時間、巡航速度は脅威の”マッハ3”だ!キッチンやシャワールーム、個室も完備されてるから、機中泊も可能だぞっ!!」


「うっひょーっ!何かよくわかんねーけど、凄ぇ!!」


 つまり簡単に言えば、”空飛ぶ家”が実現しているってことか……?


 どうやら航空産業は途轍(とてつ)もないところまで進化したらしい。


「航空業界が完全に機能停止しているからこそ成せる業――皮肉ですわね」


 俺が興奮している傍で、アカツキは溜息交じりにネガティブな言葉を零した。


 確かにこの国で空の旅が許されているのは、俺たちクロッカスくらいなものだろう。


「よしっ、じゃあ中に入るぞっ!」


 月下先輩がメモリングを操作すると機体の自動ドアが開き、スライド式のスロープが手前に伸びてきた。


 そして俺たちは機内へと足を踏み入れる。


「おおっ!思ってたより広々してんなぁ!」


 機内の座席は通路を挟むようにして横2×縦4の計8席、操縦席の代わりとなる最前列には大型のモニターが取り付けられていて、目的地の入力や現在地の確認、他部隊との通信も可能となっているらしい。


「お部屋も、綺麗ですっ……!と思います……」


 機体の後方に設置された個室を覗いた白百合も目を輝かせていた。


「うぅ~ん、ボクにはちょっと窮屈カナ?」


 一方、黒華は早くも最後列の席に凭れ掛かり、リクライニングを最大限にまで倒して長い脚を組んでいる。


 遅刻しておいてここまでデカい態度を取れるとは……俺も少しは見習うべきだろうか……

 

「じゃ、みんな好きな場所に座ってくれ!3分後に出発するぞ」


 機長席には月下先輩、1列目には桔梗先輩と翡翠先輩、2列目に俺と白百合が座ることになった。アイツ(黒華)は知らん。


 俺の隣に座る白百合は、辺りをキョロキョロと見渡し何だか落ち着きのない様子だ。


「……白百合さん、大丈夫か?」


「えっと、その……飛行機なんて、乗るの初めてで……」


「あー、俺も記憶に無いなぁ……まあ、貴重な経験だと思って楽しもうぜ」


「……はいっ」


 白百合は一安心して胸を撫で下ろしたが、当の俺は全身に冷や汗が滲みだしていた。


 普通に考えて、身体が空に浮くってどういうことだ?どんな仕組みだ?急に墜落でもしたら――


「さあ、うずらっち号!離陸だっ!!」


 俺の心情などお構いなしに、うずらっち号は月下先輩の合図と共にとんでもない速さで滑走路を爆走し、あっという間に機体は空へと旅立っていった。


「ひゃあああああああああああああああっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!」


 ……だが、情けない悲鳴を上げていたのは、この中で俺だけだった。



————————————————————◇◆



 離陸から5分後――超高速で移動しているとは思えないほど快適な空間であるはずのうずらっち号で、俺は天を仰ぎ放心状態になっていた。


「はぁ……初の空旅でやることが勉強かよ……」


 この溜息は決して飛行機酔いではなく、置かれた現状に対するものだ。


 どういうことか俺は座席の端末で授業の過去映像を見させられている。そんな俺の様子を気にかけた桔梗先輩は、前方の座席から顔を覗かせた。


「授業の遅れを取り戻すためには画期的な方法だと思いますけどね。まあ、御角くんは既に手遅れかもしれませんが」


「よっ、余計なお世話だ!それに、アイツだって勉強サボって鏡ばっか見てるじゃないですか!」


 俺は最後列で優雅にヘアスタイルを整えている黒華を指差した。


「フッ☆ボクに復習なんてものは不要なのさ。先月の定期考査も、ボクはクラス内3位だったからねぇ」


「くっ……この完璧超人め……!」


 そういえばコイツ、ヒュドールの中等部出身だから勉強できる側の人間だったな……


 ちなみに俺のクラス内順位は堂々の最下位、夏休みの補講が既に確定済みだ。


 戦闘能力でも学力でも大差をつけられ、俺は意気消沈してしまった。


「おーい、そろそろ着陸するから、降りる準備しておけよー」


「んっ、もう着くのか!早ぇな」


 まだ離陸から20分も経っていない中で、月下先輩のアナウンスと同時に機体が徐々に下方へ傾き始めた。


 俺が驚いている傍らで、白百合は手計算をしながら小さく独り言を呟く。


「……マッハ3ということは、時速約3600km――リニア新幹線の6倍に相当しますね……」


「あぁ、どうりで……」


 今後さらに技術が進歩すれば、疑似的な瞬間移動も可能になるのではないか……なんて淡い期待をしてしまうな。



 俺たちの初任務地は、北海道の十勝地方――かつては農業王国と称されていたものの、現在はトキシーが蔓延る危険地帯と化してしまったそうだ。


 今回の任務の目的は、可能な限りトキシーを撃退し、住民の安全を確保すること。可能であればコロニー内移住の提案も行うらしい。


 うずらっち号の外に出ると、広大な平野が一面に広がっており、そこを通り抜ける薫風が肌を突き刺した。


 さらに付近には農家と思わしき住宅が点在している。農家とはいえ、今現在農業を営んでいるかは怪しいが。


「さてと……とりま、今から3時間はマップに示したポイントの巡回をするぞっ!会議で伝えた通りの隊列で、何かあったらすぐに無線で伝えてくれ!それと……」


 言葉を詰まらせた月下先輩は俺に視線を向けると、胸元で小さく手招きをした。


「ん、俺すか?」


 月下先輩はその場から少し距離を置き、俺の耳元に顔を近づける。


「ゆいっちの”アレ”、極力発動しないように立ち回ってほしい。この辺は住んでる人も多いからな。もちろん、アタシも善処はするよ。今日のひいろっちの仕事は、ゆいっちを可能な限り戦場に近づけないことだ」


「……了解しました」


 俺は白百合を横目に小さく頷いた。コロニー外の住民に黒百合の暴走が目撃され、最悪の場合飛び火することを考えれば、月下先輩の判断は真っ当だ。


「……?」


 当の本人は何のことか理解していないようだが、彼女のためにも俺はこのことを知られずに立ち回らなければならない。


 総戦力の維持よりも、ジョーカーの封印を最優先――大富豪で例えるなら、俺はスペードの3かもな。


「さ!出発だ!今日はアタシが最前線に立つから、苧環、後ろは頼むぜっ!」


「人美センパイの頼みとあらば、喜んで☆」


 月下先輩に続くように、黒華が堂々とした足取りで最初のチェックポイントへと向かい始めた。


 2人の姿が消えかかりそうになった途端、桔梗先輩が前方を指差し俺に目配せをする。


「さあ、私たちも行きましょうか」


「……そうっすね」


 そして、俺たちも桔梗先輩を先頭に2人の背中を追いかけた。



————————————————————◇◆



 任務開始から30分後――


「桔梗先輩、これがホントに任務なんですか?俺たちさっきから散歩しているだけな気が……」


 俺たちは広大な平野を重い足取りで進んでいた。トキシーが蔓延っていると言う割には、トキシーが居た痕跡すらも全く見当たらない。


 アカツキも飽き飽きとしてしまったのか、俺の肩に乗りスリープモードに入っている。可能であればその辺に捨ててやりたいものだ。


「何も起こらないのであれば御の字です。それに、トキシーは神出鬼没――そう簡単に私たちの前には現れないでしょう」


「そんなもんか……」


 それからしばらくの間ダラダラと歩いていると、ぽつんと建つ平屋の縁側で寛いでいた老婆が俺たちの存在に気がつき、鋭い視線を向けてきた。


「アンタ達、クロッカスの人?」


 冷酷な口調の老婆は俺たちを警戒するように、傍らに立てかけられた(くわ)の柄を握り始める。


「えぇ、お邪魔しておりますわ♪トキシーの目撃情報をお伺いしたのですが、ご存じでしょうか?」


「……さあな」


 翡翠先輩の完璧な対応にも老婆は素っ気ない態度を取り、そそくさと家の中へ姿を消した。


「あら……残念ですわ」


 想像とは大きく異なる住民の対応に、俺は明らかな違和感を覚え始める。


「なんか、あんまり歓迎されてないっすね。俺たちが居なかったらトキシーに殺されてるはずなのに」


「コロニー外にお住いの方々――”外住人(アウトランダー)”は、私たちを敵対視している方が多い印象です」


「はぇ……」


 桔梗先輩もこれについては思い悩んでいるようで、小さく溜息を零した。


 ヒュドールの人間と外住人(アウトランダー)の価値観は、おそらく相反しているのだろう。


 俺たちの善意は本当に正しいものなのか――あの老婆の態度を見ていると、どうも懐疑的になってしまった。


『おい、みんな聞こえるか!』


「んっ、月下先輩?」


 突如、月下先輩の上擦った声がイヤホンを通じて伝わってきた。


『苧環が突然走って森の奥に消えていった!とりまアタシが追いかけるから、後は頼むぞっ!』


「了解です」


 桔梗先輩が冷静に返答し、月下先輩の声は即座に途切れた。


「アイツ、何やってんだよ……!!」


「……とにかく急ぎましょう」


「はいっ!……白百合さん?」


 桔梗先輩に続こうと駆け始めた瞬間、白百合が小刻みに震える手で俺の袖口を固く握ってきた。


「……」


 白百合は何も発することなく、ただ俯いている。


「桔梗先輩、翡翠先輩、先に行っててください!すぐに追いつきますから」


 俺は先輩方に頭を下げ、2人を故意的に遠ざけることにした。


「ええ、気を付けてね」


「……了解しました」


 状況を察した先輩方は、俺に目配せをして森の中へと姿を消していった。


 二人きりになったのを確認した白百合は、袖口を掴んでいた手を慌てて離し、必死に何度も頭を下げる。

 

「……御角さん、ごめんなさいですっ、と思います……こんな大事な時に……」


「いや、いいんだ……何かあったか?」


 白百合は暫く言い淀むも、深呼吸を挟んだ後、俺に鋭い視線を向けた。


「――御角さんにだけ、お伝えしたいことがあります」

こんばんは!ProjectAI.【プロジェクトアイ】です。


うずらっちの初任務、早くも波乱の予感が……


そして、結衣の告白は一体何でしょうか。


YouTube&ニコニコ動画にてビジュアルボイスドラマも公開中です♪


↓下記URLよりご覧いただけます☺️↓

https://www.youtube.com/watch?v=5mCj5bY2rAI&list=PLh-u7PjjPcTPlayuqAarIKzDpkoxIinIl


https://www.nicovideo.jp/user/142201767/series/537295


ボイスドラマに出演していただく声優様も随時募集していますので、そちらも併せてご覧くださいませ。


【X(旧Twitter)】https://x.com/ProjectAI_2025


【YouTube】https://youtube.com/@mochi_ccs


【ニコニコ動画】 https://www.nicovideo.jp/user/142201767

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