File.57「観戦・圧倒」
◆御角 陽彩 (みかど ひいろ) 15歳(高1)
本作の主人公。運動神経抜群だが能天気。瀕死体験をきっかけにクロッカスを志した。
ヒュドール学園高等部戦闘護衛部隊"クロッカス"に所属している。
◆桔梗 レエナ (ききょう れえな) 16歳(高2)
本作のメインヒロイン。口数が少なく、感情表現が苦手。陽彩の専属コーチ。
ヒュドール学園高等部戦闘護衛部隊"クロッカス"に所属している。
◆根茂平 侑 (ねもひら ゆう)16歳(高1)
陽彩とは隣の席で、清楚な見た目ながら芯が強く、プライドが高い。
ヒュドール学園高等部戦闘護衛部隊"クロッカス"に所属している。
◆Tsubaki (つばき)16歳(高2)
ヒュドール学園高等部4名で結成されたガールズバンド":LL"(ロロ)のボーカル。
ヒュドール学園高等部戦闘護衛部隊"クロッカス"に所属している。
◆黒華 苧環 (くろばな おだまき) 15歳(高1)
クロッカス入隊試験首席合格の優等生だが、キザで性格に難あり。
ヒュドール学園高等部戦闘護衛部隊"クロッカス"に所属している。
◆牡丹田 朱里 (ぼたんだ あかり) 27歳
厳格な性格で、常に冷静沈着。
戦闘護衛部隊"クロッカス"の総指揮官を務めている。
◆アカツキ
陽彩の相棒である初代ルミナスクロー。かつては牡丹田朱里のパートナーだった。
お嬢様口調で、派手な見た目をしている。
「もはや懐かしい部屋だな……」
俺が桔梗先輩に連れてこられたのは、入学試験で利用したクロッカス特別棟の個室だ。元々は旧校舎の学生寮だったそうだが、クロッカスが設置されてからは入試専用の施設となっている。
「ここでしたら、私たちの”ノゾキ”が第三者に知られる心配もありませんから」
「”ノゾキ”って、もっと夢のある嗜みだと思うけどな……」
俺は桔梗先輩を横目に小言を呟いた。
こういうのは、せめて”偵察”と言うべきではなかろうか……
「さて、そろそろ始まる頃合いでしょうし、ウイングの中継を繋げましょうか。離れた場所から観賞するので、音声はほとんど届いてこないとは思いますが……」
「ウイング……ああ、そーいえばそんな機能もあったな」
桔梗先輩は”ドローンモード”で会場に向かわせたウイングの中継画面を部屋のモニターに映し出した。入試以外ではほとんど使っていない機能だが、まさかこんな場面で役に立つとは。
あまり良い使い方とは言えんが……
「ミーだって、超高画質の魚眼レンズがこの麗しき瞳に搭載されていますわよっ!!」
アカツキが露骨に瞳を輝かせ、俺へ執拗に胡散臭いアピールをしてきた。
「あーハイハイすごいすごい」
「ムキーッ!!」
アカツキをテキトーにあしらっていると、桔梗先輩が神妙な面持ちで俺に視線を向けてくる。
「……御角くんは、黒華くんと根茂平さん、学年代表に相応しいのはどちらだと思いますか?」
「んえっ?まあ、戦闘能力だけなら黒華かもしれないけど……人望とか、責任感とか……総合的に考えたら侑さんじゃねえのか?」
唐突な質問に戸惑いつつも、俺は個人的見解をボソリと呟いた。
「……そうですか」
桔梗先輩は聞くだけ聞いて再び考え込む。
「えっと……何故それを俺に?」
「いいえ、ただ聞いてみただけですので、お気になさらず」
「って言われてもなぁ」
とてもそれだけとは思えないが……
「さあ、そろそろ始まりますよ」
桔梗先輩はさり気なく話題を逸らし、画面上の人影を指差す。訓練場の中央付近では、模造刀を構えた黒華と根茂平が佇んでおり、審判を務める指揮官が両者の様子を鋭い眼光で見据えている。
隣で固唾を吞みながら画面を眺める桔梗先輩は言わずもがな、最初は乗り気ではなかった俺ですらも、この先の展開には注目せざるを得なかった。
————————————————————◇◆
数分前――
「二人とも、待たせたな」
「指揮官、お疲れ様です」
静寂を切り裂くようにして訓練場の扉が開き、 タブレット端末を片手に携えた指揮官が現れた。
「朱里チャンおっそ~い☆待ちくたびれちゃったヨ?」
「……」
苧環くんは相も変わらず指揮官に無礼な態度をとっている。代表決定戦の直前とは思えない彼の調子に、私のメンタルまで狂わされそうだ。
「さて……早速だが、代表決定戦のルール説明を行う」
「……よろしくお願いします」
苧環くんの態度には目もくれず、指揮官は黙々とタブレット端末を操作し、私たちに画面を向けてくる。
「君たちを呼び出したのは他でもない……入学試験からライセンス取得試験までの成績を公平に評価し、学年代表として適任である人物だと”私が”判断したからだ」
「朱里チャ~ン、嘘は良くないヨ?」
苧環くんは人差し指を左右に振り、指揮官の説明を遮った。
「……何の話だ」
何か疚しいことでもあるのか、指揮官は苧環くんを冷徹な視線で睨みつけた。態度が一変した指揮官に疑念を抱いた私は、苧環くんの顔を覗き込む。
「苧環くん、どういうこと?」
「可憐ガールチャンは、学年代表に選出された場合、どんなメリットがあるのかご存じカナ?」
「えっと……」
「否、”ゼロ”――皆無さ」
私が答えを出す前に、苧環くんは予想だにしない結論を言い放った。
「……えっ?」
当然、私は困惑する。なぜなら、学年代表は名誉ある役職であるという噂を以前小耳に挟んでいたからだ。
「おやおや、その様子だと何も知らないようだねぇ」
「だって、学年代表の業務内容ってちゃんと説明が無かった気がするし……」
私たちは両腕を組んで佇んでいる指揮官に視線を向けた。
そして、苧環くんが追い打ちをかけるようにして指揮官に詰め寄る。
「朱里チャン、生徒を守る立場として、ここは情報を開示するべきなんじゃないのカナ?」
「……そうだな」
指揮官は溜息交じりに瞳を閉じると、少し考え込む仕草をしてから口を開いた。
「学年代表に選出された者は、学年全体の監督者となる。つまり、学年内で不祥事や死傷者が出た場合、監督不行届として扱われ連帯責任を負うことになる」
「えっ……!?連帯責任……!?」
あまりにも理不尽すぎる処遇に、私はつい感嘆の声を漏らしてしまった。
「私とて、クロッカス全体の行動を掌握するのは不可能に等しい。つまり、学年代表者は私の業務補佐を行ってもらうことになる。当然、報酬もそれなりのものが用意されているがな」
「要するに、ボクらは囮ってワケ☆」
苧環くんは指揮官に便乗するかのように指を鳴らした。
恐らく、指揮官が伝えたいのはそういうことでは無いのだろうけど。
「囮っていうのは人聞きが悪いけど……それよりも、指揮官が嘘をついてるって言ったのは?」
「ハハッ☆だって、このボクみたいな自由気ままな人間を、朱里チャンが学年代表者に指名すると思うかい?」
「確かに……」
こんな半ば理不尽な立場である学年代表者を苧環くんが引き受けるとは到底思えない。それは指揮官が一番理解しているはずだ。
「朱里チャンは真面目だからねぇ~どうしてもボクらを戦わせなきゃならない理由があるんじゃないカナ?」
「そうなんですか……?」
私が再び指揮官の顔色を窺うと、彼女の表情は呆れから関心へと変化していった。
「……察しが鋭いな、お前は」
「フフッ☆」
何かを隠しているだろうという苧環くんの主張に、指揮官は特に否定するようなことはしなかった。
「結論から言おう。仮に私の意思で学年代表を選出するなら、それは黒華でも、根茂平でもなく、別の人間を指名しただろう」
「ヒーロークン、だろ?」
苧環くんが迷いなく質問を投げかけると、指揮官はコクリと頷く。
「ご名答だな」
「陽彩くんが……?」
複雑な心境ではあるけれど、陽彩くんを指名したいという指揮官の意見は何となく理解ができる気がする。実際、指揮官は陽彩くんにかなり肩入れをしているからだ。
「昨年度から選出システムが大きく変更されてな。そのシステムに基づいた評価が最も高かったのが、君たち二人だというわけだ。これで満足したか?」
指揮官の個人的な希望よりも選出システムが優先されている――指揮官はこれに納得しているのだろうか。
「は~いよく出来ましたッ☆朱里チャン、隠し事なんてしちゃダメだヨ?」
「……ああ、すまなかったな」
結果的に苧環くんの発言で真相が明らかになったものの、私の脳内には幾つかの疑念が残っていた。選出システムの存在なんて一度も耳にしたことがなかったし、それを生徒に対して一切公言しなかったのも不可解だ。
苧環くんはこのことを知っていたのか、それとも勘が鋭すぎるだけなのか……
「では気を取り直して……」
指揮官は軽く咳ばらいをすると、ようやく本題へと話を進めた。
「これから執り行うのは、模造刀を用いた時間無制限の接近戦だ。相手の身体に攻撃を与えると1pt、合計5ptを先取した者が今年度クロッカス1年の学年代表を務めることとなる。言っておくが、手加減しているのかどうかくらいは一目で分かるからな。お互い、真剣勝負で挑みたまえ」
「あちゃ~折角手加減してあげようと思ったのに……」
苧環くんは大袈裟に額へ指を添え、私を挑発するように舌を出した。
「……」
そんなこと、わざわざ私の前で言う必要なくない?――と、つい口から零れ落ちそうになる。
……ダメっ、冷静にならなきゃ。彼のペースに飲まれたらおしまいだ。
私は心を落ち着かせ、右手で握りしめている相棒に顔をそっと近づける。
「……頼むね、”スミレ”」
この勝負、絶対に負けられない。
自分のためにも。
そして、歌織先輩のためにも。
「では両者、位置につきたまえ」
私たちは指揮官の合図で所定の位置につき、模造刀を構えた。
剣道の試合だと思えばいい。むしろ胴衣よりも身軽だし、竹刀よりも使いやすい。いつもの私を発揮できれば、勝てない相手ではないはずだ。
そして、苧環くんの顔に剣先を向けた瞬間、指揮官の腕が振り下ろされた。
「――始めッ!!」
————————————————————◇◆
「始まったみたいだな……俺まで緊張してくるぜ……」
強者同士の頂上決戦――アニメやマンガではよく目にする光景だが、まさかこんな身近な場所でお目にかかれるとは。
俺もこの二人に追いつくどころか、追い越すつもりで今後の訓練や任務に臨まなければならないのだ。ただ指を咥えて見ているわけにもいかないだろう。
「お互い、どうやら牽制し合っているようですね。根茂平さんは剣道の全国チャンピオンですし、いくら黒華くんでも油断は出来ない相手かと」
「ぜっ、全国!?侑さんってそんなスゲー肩書き持ってたのか……確かに、言われてみれば間合いの取り方が剣道部そのものだな」
彼女がQFPで黒華と張り合っているのにも納得できるほど、彼女の構えは非常に様になっていた。
「もう少し、ウイングを近づけてみましょうか」
桔梗先輩がウイングの位置調整をし始めると同時に、根茂平が先制攻撃を仕掛けた。
『たぁぁあああああっ!!!!』
叫びと共に根茂平の強烈な突き技が黒華の死角に捻じ込まれる。
黒華は二度三度器用に攻撃を受け流すが、根茂平は僅かな隙を見逃すことなく、黒華の脇腹に剣先を僅かに掠めた。
「おっ!?侑さんが先制点だと!?」
俺は目を丸くして予想外の戦況に唖然とした。桔梗先輩でも苦戦した相手に、根茂平はいとも容易く攻撃を与えてみせたのだ。
『おっと、やるねぇ~』
『……』
黒華は一切動揺せず体勢を立て直し、一方の根茂平は鬼の形相で次なる一手を模索している。
「あんな表情の侑さん、初めて見るな……」
普段俺の隣に座るお淑やかな美少女が、まるで幻想のように思えてくる。
それから暫くは根茂平の一方的な攻撃が続き、黒華がひたすら受け流すという展開が続いていた。
数分が経過し根茂平が肩で息をし始めると、黒華は模造刀を握り直し、ほくそ笑みながら剣先を指でなぞる。
『さてと……可憐ガールチャンの実力はおおよそ理解できたし、そろそろ終わらせてあげるヨッ!』
黒華が飛び出した瞬間、途轍もない速さで剣技が繰り出され、5秒も経たぬうちに3点も得点された。
「んっ!?なんだあの速さ!?カメラが追いつかねぇぞ!?」
「黒華くん……以前よりも技術が向上していますね……流石です」
桔梗先輩も黒華の成長ぶりには素直に感心を示している。
黒華の容赦ない猛追に根茂平は成す術無し。瞬く間に残りの点数ももぎ取られ、5-1で黒華が圧勝した。
『くっ……!』
唇を震わせながら膝を地につけた根茂平は、今にも泣き出しそうな悲壮感を漂わせていた。
そして、満足げな笑みを浮かべる黒華が根茂平に近づき前髪を掻き上げる。
『ボク相手に剣先を掠めたことは大いに評価してあげよう。でもね……』
さらに距離を詰めた黒華は、根茂平の耳元に顔を近づけ、何かを諭すかのように囁いた。
『ふっ、ふざけないでよっ……!ムカつく!ホントムカつくっ!!』
動揺か、はたまた怒りか……自尊心をズタズタにされた根茂平は眉間にたっぷりと皺を寄せながら黒華を睨みつけ、汚された心の内を吐露した。
「……これくらいにしておきましょうか」
桔梗先輩は画面から目を逸らし、そっとモニターの電源を落とした。
さすがの彼女とて、この重苦しい空気には耐え難かったのだろう。俺も謎の罪悪感に苛まれてしまいそうだ。
俺は淀んだ空気を少しでも変えるべく、桔梗先輩に質問を投げかける。
「桔梗先輩は、アイツに代表を任せても大丈夫だと思いますか?」
「確かに彼は自己中心的な行動が目立ちますが、かと言って責務を放棄するようなこともしないでしょう。彼の判断力と視野の広さは群を抜いていますし、意外と向いているのかもしれません。それに、クロッカスとしての立場を失うことを彼が望んでいるとは思えませんから」
「だといいんだけどなぁ」
確かに桔梗先輩の言っていることは概ね正しい。それでも、あの黒華 苧環という人間がこの学年を引っ張っている姿がどうしても俺には想像できなかった。
不安、嫉妬、憤り――俺が黒華に抱く感情の答えは、結局のところ分からない。
色々と考えているうちに、桔梗先輩は片付けを颯爽と済ませ、部屋の扉へと向かい始める。
「さて……明日も早いですし、今日は解散にしましょうか。改めて、今後ともよろしくお願いします」
「……こちらこそ、よろしくお願いします!」
俺は桔梗先輩の姿が消えるまで深々と頭を下げた。
最初はただ無愛想な印象を抱いていたが、責任感の強さと面倒見の良さは俺も見習うべきだな。
「……俺も、さっさと追いつかねぇとな」
俺は両頬を叩き、明日の自分へ喝を入れた。
————————————————————◇◆
「はぁ……」
やるせない気持ちを吐息交じりに零しつつ、私は帰路についた。
「負けちゃった……」
マイナスな思考がよぎる度に、苧環くんに囁かれた言葉が想起される。
『キミがどれだけ努力を重ねても、ボクに勝ることは天地がひっくり返ってもあり得ないサ☆』
「もーっ!!!女の子だからってナメやがってっ!!!」
私は道端の小石を思い切り蹴り飛ばし、苧環くんへの愚痴を吐き捨てた。
「こんな姿、歌織先輩に見せられないな……」
ふと自分を悲観していた、その時――
「♪~♪~♪~」
「……鼻歌?」
月光が差し込む通学路――そこに植えられた一際大きな広葉樹の樹枝が、何者かの鼻歌に合わせて心地よく靡いている。
「この歌は……」
私が聞き間違えるはずがない。歌織先輩のデビュー曲――この世の誰よりも身体に沁みこませた音色だ。
私は歌声の発生源まで一直線に駆け出す。
「……やあ、侑。久しぶり」
歌声の主は私の存在に気が付くと、優しく微笑んだ。
「歌織先輩……」
私の身体は自然と歌織先輩の胸元に吸い込まれていった。
「歌織先輩っ!!!」
私は我慢していた涙を滝の如く流し、歌織先輩はそんな私の震える身体を包み込むように優しく撫でる。
「ははっ、相変わらず甘えん坊さんだな」
「ちがっ……!私、甘えん坊なんかじゃ……!」
私は歌織先輩の抱擁を無理矢理振り解いた。
「話は聞いたよ。学年代表者の候補に選ばれたそうじゃないか。すごいな」
「ううん、私……代表になれなかった……少しでも、歌織先輩に追いつきたかった……それなのに……!」
折角の再会がこんな形になるなんて、想像もしていなかった。苧環くんに勝って、歌織先輩と肩を並べて……今度こそ、二人だけの世界を誰にも邪魔されたくなかった。
……それだけなのに。
「……侑」
「へっ……?」
歌織先輩は私の名前を呼び、真剣な眼差しで私と目を合わせた。
緊張とか恥ずかしさとか、そんな邪な感情など忘れさせてしまうほど、歌織先輩の瞳は澄んでいた。
「その悔しさを、絶対に忘れちゃダメだよ。今回以上の大きな後悔をしないためにもね」
歌織先輩の言葉は短くとも、私の心に十分染み渡った。
「うっ……うぅ……」
「それに、侑はボクに追いついてきたじゃないか。これからは、チームメイトとして対等な立場になるんだよ」
そうだ……私はずっと、歌織先輩の背中だけを追いかけてきた。
クロッカスに私が存在しない世界線を想像したとき、私たちの関係性が途切れてしまうだけではなく、もっと最悪な事態が起きてしまうのではないかと、何度も考えてしまった。
――私が、歌織先輩を守らなきゃ。
むしろ、私が歌織先輩の前に立つ存在になりたかった。
でも、今の私では今回以上の大きな後悔を生み出してしまうに違いない。対等な立場だなんて、歌織先輩の面汚しにも程がある。
「だから、侑……」
歌織先輩は卑屈な思想を並べている私の手を握り、月に向かって人差し指を突き上げる。
「偽りの仮面を被った、この世界を終わらせよう。そのために……ボクを、これからも支えてもらえるかな?」
それは、ファンとして――だけではない。クロッカスの一員として、チームメイトとしてだと伝えたかったのだろう。
これが単なる励ましだったとしても、私には十分すぎる後押しだった。
――そうだ、私は前を向くしかない。歌織先輩だってそうしてきたのだから。
――今度は私が背中を見せる番だ。
私は涙を拭い、歌織先輩よりも高く人差し指を突き上げた。
「……はいっ!歌織先輩!」
私と歌織先輩だけの世界が、再び色づき始める。
こんばんは!ProjectAI.【プロジェクトアイ】です。
学年代表戦、いかがでしたでしょうか?
侑に同情してしまいたくなるほど、現実は残酷ですね……
次回、いよいよ"うずらっち"初任務!
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【ニコニコ動画】 https://www.nicovideo.jp/user/142201767




