Chapter 15 「カーター」
ようやく最初に着ていた魔女の服が洗浄……もとい洗濯から戻ってきた。
病院服を脱ぎ捨てて、リプリィさんが届けてくれたそれに着替えていく。
フリルブラウスの袖を通し、ハーフパンツを穿く。
更にその上から何の飾り気もない真っ黒のローブを被るように着る。
最後に黒い三角帽を被れば久々の魔女スタイルの完成だ。
この身体に変えられてからそれほど日数は経ってないというのに、この服装には既に安心感のようなものを感じている。
晴れ晴れとした朝に石鹸の良い匂いの服を着るのは実に気持ちが良い。
破損した箒だけは手元にないが、箒自体はそれほど調達難易度が高いものではないだろう。
後で気に入りそうな物を探してみよう。
体調もぐっすり眠ったおかげで万全だ。
生理痛も、薬が効いたのか、行動に支障がない程度に治まっている。
毎月これがやってくると思うと鬱にもなるが、そこは気にしたら負けだ。
その時、頭上で笛のような音が聞こえた。
声の主……青白い光で構成された鳥の1羽が、喚んでもいないのに勝手に出現して俺の肩の上に停まった。
俺の意識と無関係にこういうイタズラをするのはおそらく魔女の仕業だ。
特に命令を与えていない状態だからなのか、羽を広げて毛繕いのような動きを取り始めた。
こいつめ、服を再び鳥の臭いに染めようとしているな。
しかし、自動操縦だからと言って、ここまでリアルな鳥を再現しなくても良いだろうに。
鳥のあごの下を指でつついて「こいつめハハハ」と愛でているところにリプリィさんがやってきた。
どうやら俺の着替えが終わるのを待ってくれていたらしい。
「準備が済んだようですので、集合場所までご案内します」
世話になった医師と看護師に礼を言って病院を後にした。
「もう集合場所にみんなは集まっているんですか?」
「はい。モーリスさんも、エリスさんも、カーターさんもお待ちですよ」
「そうか。なら急がないとな」
2日ぶりに2人に会える。こんなに楽しみなことはない。
思えば、この世界に来てからこの2人とこれだけ離れたのは初めてなのか。
まさか、見ず知らずの高校生2人とこれほど仲が良くなるとは思わなかった。
問題は、カーターなる人物だ。
◆ ◆ ◆
俺とリプリィさんが軍の基地に到着すると、5人が俺たちの到着を待っていた。
「ラビさん体調はもう大丈夫ですか?」
「ああ、モリ君の回復能力のおかげで助かったよ。傷も治ったし、丸一日たっぷりリフレッシュ休暇をもらって惰眠を貪らせてもらったおかげでスッキリ。体調も万全だ」
「今度は無理しちゃ駄目ですよラビちゃん」
「わかってるよエリちゃん。もう命を投げ捨てるようなことはしない」
まずはモリ君とエリちゃんの2人と再会を祝す。
無理をするなと釘を刺されたのは仕方ない。
2人には心配をかけさせてしまった。
そして残り3人だ。
カーターのことは事前に聞いているので、不明な2人について知っておきたい。
「それでこちらの2人は?」
俺はリプリィさんに尋ねた。
存在感を隠すことなく、腕組みをして立っている巨漢2人についてだ。
どちらも身長は190センチ近く。筋骨隆々で縦にも横にも大きい。
この国の軍服であるオリーブドラブの服の上に、タクティカルジャケットのような防護服を付けている。
「今回の作戦のサポートとして、白兵戦に特化した精鋭2人を選り抜きました。軍からは私と彼らがあなた方に同行します。自己紹介を」
「サンクです。よろしく」
「私はサティンクです。よろしく」
2人のムキムキマッチョマンと握手をする。
軽く握手をしただけだが、手の大きさと握力からかなり鍛え上げられた肉体の持ち主であることは分かる。
筋肉量といい、これは頼りになりそうだ。
ただ、2人はサンクの方は若干長髪、サティンクは短髪という以外に個性がないので区別を付けつらい。
名前もよく似ているので間違いそうだ。
とりあえず区別を付けるために脳内でサンクはランボー、サティンクはコマンドーというあだ名で呼ぶことにする。
「それでこちらが、事前に話に聞いていた……」
一番端にいた5人目。
スーツ姿のサラリーマンのような様相の若い男を見た。
スーツは吊るし売りの既製服ではなくオーダーだろう。
体形にピタリと合っていてスマートな雰囲気がある。
使われている生地も上等そうだ。
髪は短めの髪をオールバックにして清潔にまとめている。
この世界でなければ仕事の出来るエリートサラリーマンという雰囲気なのだが、明らかに世界観から浮いている。
持っている武器がやけに近代的なライフル銃なのも違和感を増している。
ウィリーさんの持っていたライフル銃は古い西部劇でよく見る形状のものだった。
この国の兵士たちが持っているのは更にそれより前のマスケット銃や種子島より少し進化した程度の古めかしいものだ。
それに対して男が所持しているのはデザインなどがもはや現代のライフル銃と何も変わらない。
自動装填のカートリッジ式ライフル銃。
銃に詳しいわけではないが、現代の地球の仏軍? が正式採用しているライフルに似ている気がする。
カウボーイのウィリーさんを最初に見た時ですら大概浮いていると思ったが、それ以上の浮きっぷりだ。
本当にこのゲームの世界観がさっぱり分からない。
ファンタジーゲームではなかったのか?
「やあどうも、カーターです。よっろしく!」
[カーター SSR]
妙にテンションが高いカーターが出したカードを見る。
カードのフォーマットはイラスト、名前、3つのアイコンと俺たちと同じもののようだ。
ただ、その下のフレーバーテキストが空欄だ。
俺でさえ「ハ、ハロウィンです。クッキーをどうぞ」というキャラのセリフらしき謎の文章が書かれているというのに何も書かれていない。
イラストも少しおかしい。
なんというかAIだ。
手書きイラストではなく、AIが出力したような画風で、俺やモリ君、エリちゃんのものとは何かが違う。
カードの紙質も手触りが少し違う気がする。
これは偽造されたカードではないだろうか?
ゲームの参加者ではない誰かが、身分を偽って俺たちに接近してきている可能性がある。
「片倉秀則28歳、山梨県在住の市役所土木課職員で独身。蟹座A型。はい、他に必要な情報は?」
「いや、それだけ紹介していただけたなら大丈夫です。よろしくお願いします。片倉さん」
「カーターで。せっかく異世界なんだから、日本人名を名乗るのもちょっとな」
カーターが呼び名について修正を要求してきた。
「わかりましたカーターさん」
「こちらこそよろしく、ラヴィニアちゃん。鹿島櫻子ちゃんと呼んだ方が良いのかな?」
カーターと握手をしたが、何か違和感がある。
言語化できないが、奥歯に何かが詰まったような、そんなスッキリしない感覚だ。
「ああよろしく。あと俺の名前は全然違うから。その名前はどこからの情報なんだ?」
「あれ、おかしいな。確かこんな名前だと聞いたと思ったんだけど……すまない、人の名前を覚えるのが苦手なんだ。悪かった、オウカちゃん」
俺の名前を訂正するカーターを見て違和感は更に強まった。
カーターが浮かべている表情は、俺の情報を誰かから事前に聞いていたものの、その情報自体に誤りがあったので、話が違うと知らない誰かに腹を立てている顔だ。
この世界で俺のことを知っているのは、この国の軍関係者を除けば、モリ君とエリちゃん以外だとハセベさん、ウィリーさん、ガーネットちゃん。
そして眼鏡マンとタイツマンだ。
ハセベさんたちは遺跡の出口でどこかに転送されて行方不明だ。
ハセベさんとこの男とどこかで会ったとは思えないし、そもそもハセベさんなら俺が櫻子ではなくて上戸佑だということは知っている。
この微妙に情報が間違っているあたりから察するに、情報源は例の眼鏡マンかもしれない。
眼鏡マンと裏で繋がっているとなると、明らかに敵である。
眼鏡マンならまだマシかもしれない。
これから巨人とユッグを召喚した連中の潜伏先らしき場所に向かうというこの状況で、急に現れた謎の人物だ。
敵のスパイ、もしくは召喚者本人が殴り込みをかけてきた。
それどころか、俺たちを召喚した超越者Aの手先である可能性すら捨てられない。
今のところ俺たちと争うような様子は見受けられないが、いつ敵対関係になるかは分からない。
杞憂で終わるのなら別に良いが、言動には警戒しておいた方が良いだろう。
俺は目配せでモリ君とエリちゃんに「俺の名前を呼ぶな」と伝えた。
カーターが勘違いしているならば、俺の名前はオウカだったことにして、どこでボロを出すのか反応を見たい。
俺たち3人の絆の力があれば、目配せだけでもきっと通じるはずだ。
「ラビさん、どうしたんですか、急に変なまばたきなんかして」
「ラビちゃん、もしかして目がまだ調子が悪いとか? モリ君に回復能力かけてもらう?」
ダメだった。
俺たちに絆などなかった。
ため息をついた後、俺たちの自己紹介が済むのを待っていたリプリィさんに作戦会議を始めるよう頼んだ。
「これから向かう場所は、巨人が最初に目撃された漁村です。残念ながら、巨人が暴れたことにより現在は廃村になっていますが」
リプリィさんが地図を広げて今回の作戦の概要の説明を始めた。
地図は海岸線沿いの地図で、海の近くに複数の村や町があり、それらを繋ぐ街道が作られているようだ。
「巨人の移動ルートについては、当初は巨人の気まぐれだと思われていましたが、被害報告を再分析した結果、この漁村から州都方向へ、道中にある集落を荒らしながら進んでいることが判明しました。これは、ユッグの発生地点についても同様です」
リプリィさんが地図のやや北側にある小さな村を指差した。
「この漁村に何かがあると?」
「単に海中からここに上陸しただけとも考えたのですが、この漁村より北には一切ユッグの被害が発生していないことが判明しました。それで斥候に調べさせたところ、この漁村から山を隔てた北の街に、素性不明の不審人物が定期的に日用品を買いに訪れてきているという報告がありました」
漁村と、そこから若干離れた場所にある町がある位置に石が置かれた。
「この不審人物は、手漕ぎの小さなボートに乗って町に現れ、荷物を買い込んだ後はボートで南の方に去っていくという話です。南の方向には巨人に破壊された廃村しかないというのに」
確かにその行動は不審すぎる。
仮に巨人やユッグと無関係だとしても、まるで怪しんでくれと言わんばかりに行動が不自然すぎる。
むしろ、怪しすぎて何かの陽動を疑ってしまう。
「巨人やユッグが北の町を襲わないのは、ここを潰してしまうと自分の生活に支障が出るからということですか?」
「もちろん、ただの陽動である可能性もありますが、この不審人物が何らかの鍵を握っていると考えられます」
ここでカーターが身を乗り出した。
「だがそれだと根拠に乏しくないか? 今の話だとちょっと怪しい奴がいた、たまたまそいつが現れた街で被害がなかったというだけで、巨人や蛆虫との関係性が見えない」
「もちろんです。そこでこの場所に何か理由があるのではないかと調べてみましたところ、この周辺に旧文明の遺跡が確認されました」
リプリィさんが村と北の町の間に別の石を置いた。
「私たちの国ができるよりはるか昔に、この大陸を支配していた国があり、地上絵のような旧文明の遺跡が国内のあちこちに点在しています。あの地母神の遺跡のような『神と交信するための場所』という伝承が残る場所です」
「つまり、オレたちのように別の世界から何かを呼び出すためのシステムがあると?」
「単に遺跡だけを見て異界や神と交信するだの言っても荒唐無稽なオカルト話でしかありませんが、突然現れた不審人物、巨人、ユッグ……これらの偶然が重なるとなると話は別です」
「なるほど」
カーターはその説明で納得したようだった。
「2つまでならただの偶然の可能性も否定できないが、3つ重なったら何かしらの必然があるということか」
俺もこの推論に異論はない。
しかし、モリ君とエリちゃんは先程から完全に無口で置物状態なのだが大丈夫だろうか?
ちゃんと話に付いて来られているだろうか?
「あの山の遺跡みたいなものってそんなにたくさんあるんですね」
「もちろんですよ。この海岸だけではなく、都市開発が進んだ首都クスコの近くにも色々と残っています。たとえば、ナスカ高原にある山からしか見えない地上絵は、何故作られたのか未だに不明ですが、今では観光地としても有名になっています」
なるほど、ナスカの地上絵か。
確かにそれは世界的にも有名な場所だし、観光地になってもおかしくはないだろう。
うん?
たった今、おかしな単語を聞いた気がする。
「ナスカ? ナスカってあの地上絵があるナスカ?」
思わず大声が出た。
いや、ここは異世界ではなかったのか?
何故ナスカの地上絵の話が出てくるのか?
「はいナスカ高原ですけど、何かありますか?」
逆にリプリィさんは何がおかしいんだとばかりに質問してきた。
「いや、ナスカというのは俺たちの世界にもある鳥の絵なんかが描かれた場所の地名なんです」
「鳥の絵は有名ですね。私も子供の頃、両親に連れられて見に行きました」
最初に投げ込まれたマチュピチュのような遺跡。
軍の基地で提供された南米料理。
そしてナスカの地上絵。
リプリィさんが付けている勲章に描かれている縦じまの紅白の国旗。
思い返してみれば、州知事が言っていた仮想敵はスペイン艦隊だの、気になる点が山ほど出てくる。
前から疑問に思っていたラインが繋がった。
一応念のために確認してみよう。
「あの、もしかして南の方にチチカカ湖とかいう大きな湖があります?」
「ティティカカ湖ならありますね。南の州の管轄なので、私は訪れたことがありませんが」
「この国の名前はペルー? それともインカ?」
「違います。タウンティン・スウユ。インカという名称はもう使われていない古い呼び名ですね」
やはり間違いない。
ここは南米、それも現在だとペルーやチリにあたる場所だ。
そこにかつて栄えていたという南米のインカ帝国。現在のペルーだ。
もちろん、ただのインカではないだろう。
インカには謎のモンスターも恐竜も存在していないのだから。
そのインカを50年前だか100年前だかに召喚された日本人が好き放題に魔改造を加えまくって歪に進化させたのがこの共和国なのだろう。
冒険者ギルドの存在もなければ、定番モンスターがいないのも当然だ。
ヨーロッパの商工組合から生まれた寄り合い組織であるギルドが南米に存在しているわけがない。
ファンタジー世界で定番のモンスター類、ゴブリンだかオークだかエルフだかがスペインの征服軍より先に大西洋を渡って来るとは思えない。
今からユッグの発生を止めるために戦いへ赴かないといけないというのに、戦いに集中できなくなる余計な情報が入ってきてしまった。
なんで異世界なのに南米なんだ……。
◆ ◆ ◆
「本来は軍事機密なのですが」
リプリィさんがタウンティンの周辺の地図を見せてくれた。
測量技術が未熟なためか、海岸線は不正確だが、なんとなく雰囲気で分かる。
現在位置はペルー。これは間違いない。
北側はエクアドル、コロンビア、パナマと続いてホンジュラス……メキシコの手前あたりで途切れている。
そこから先は別の国のようだ。
南側はチリの北端あたりまで書かれている。
東側はアンデス山脈とアマゾンを乗り越えられないのか、真っ白のままだ。
領土拡大が進んでいないようだ。
どこからどう見ても南米の地図だ。
「町があるのはここの原生林の手前までです。開発のための調査や軍事、交易のための拠点を一部に作っていますが、それぞれの町は繋がっていない状態です」
「北米大陸には何があるかご存じですか?」
「ほくべい?」
「北側にある大陸のことです」
「いえ……父はパナマの軍港に勤めており、そこから北の大陸へ調査船は出しておりますが、調査活動はほとんど進んでおらず、分かっていないことが多数です」
リプリィさんの手が地図の北端の島。
おそらくキューバ島で止まった。
「この島にある町と交易はしていますが、他国なので詳細は不明です。私たちが知る北側の情報はここまでです」
「うーん」
色々と情報が多すぎて追い付かない。
「ラビさん、今は置いておきましょう。ここがペルーだからって何が変わるわけじゃないでしょ」
「確認したかったのは地球との差異だよ。名前だけが同じなのか、それとも違うのか。一致の度合いによって、俺たちが知っている歴史や地理がそのまま武器になる」
俺は地図上に書かれた古代遺跡を指差した。
モリ君たちがそこを見る。
「インカ帝国ってのは紀元前の王国のフリをしてるけど、実は新しい国だったりする。日本だと室町時代にできている」
「じゃあアステカの方が古い?」
「アステカも室町」
「もう何がなんだか分からなくなってきた」
「話を戻そう。神の戦士は200年前に現れたと州知事から前に聞いたな」
記憶を辿る。
州知事は神の戦士は200年前まで遡れると言っていた。
「200年前は、まだインカは成立していない。ペルーにあったのは別の文明なんだ」
「でも、それがどうしたんですか?」
俺は地図の隅に書かれている「地母神の遺跡」を指差した。
「マチュピチュはインカの都市の廃墟だ。紀元前から存在してるピラミッドの仲間のフリをしてるけど、実は鎌倉の大仏や鶴岡八幡宮の方が古いくらいだ。この世界だと、多分廃墟になってから100年経ってない」
「すみません、何が言いたいのか分からないので、結論から教えてください」
「多分、州知事が喚ばれた時代だと、地母神の遺跡は廃ショッピングモールの中でデスゲームに参加させられた感覚だったんだよ。新しい廃墟。そして100年前は、まだ普通の人が住む町中だった」
「じゃあ100年以上前の日本人はどこでゲームを?」
俺はこれから向かう先の古代遺跡を指差した。
「インカ以前の文明が作った古代遺跡を舞台にしていた可能性がある。場所はどこか分からないけど、その時……200年前はまだ遺跡じゃなく現役の施設だった可能性がある」
「ゲーム会場だった可能性があると」
「ああ。それだけじゃない、この海岸の遺跡には、怪物を召喚した召喚者が潜伏している疑惑があったんだろう」
「つまり、召喚者は超越者の関係者である可能性があるということですか?」
「俺の推測だけどな。推理が合っていれば、この国の事件の解決だけじゃなくて、超越者の情報が何か手に入るかもしれない」
ユッグの発生を止めること、この国の平和を守ることだけが目的だったが、思わぬ収穫があった。
空振りだったとしても、どのみち、ユッグの被害を食い止めるためにも、召喚者を叩く必要がある。
「俺の推理は以上だけど、今のリーダーはモリ君だ。判断は任せる」
「分かりました。超越者の情報は気になりますが、今は事件解決が優先です。召喚者を倒して、ユッグの被害を食い止めることを最優先。余裕があったら超越者に関して調べることとします」
「ああ、それでいい。みんな異論は?」
特に異論は上がらなかった。
調査の方針は決まった。
「じゃあ行こう、この海岸にある古代遺跡へ」




