第91話
お久しぶりなのに短くて恐縮です。
バイオリズムが低下しておりまして、なんにもやる気がおきんのです。
このまま冬眠してしまいそうな感じで、脳が働くのを拒否るのはなんとかならないでしょうか?
すいません。いいわけです。
メンバーの半分を警戒に残し、他のメンバーでたくさん作って有った落とし穴に倒した魔物を放り込んでいく。
風呂に使おうなんて虫のいいことを考えていたこともありました。
呼び寄せられた魔物の数が数だったため、掘った穴は全て魔物を埋めるために使わざるを得なかった。
もちろん売れる部位や魔魂石は剥ぎ取る。
全部が売れる魔物はそのままストレージに放り込む。
ミノタウロスやミノスタリオンなんかは高く売れそうなんでそのまま収納だ。
他には、オーク、ウォーキングマンイーター、マンドラゴリラはそのまま収納。
双角甲虫、蛇尾亀はそれぞれ角、しっぽ、甲羅が売れるとのことなので剥ぎ取り収納。
ウサギ系や狼系、熊系、猪系の魔物は肉が食える(しかも美味)し、毛皮がそこそこの金になる、とのことだったので血抜きをした後でそのまま収納した。
ウチのメンバーだけなら数ヶ月は肉を買わなくても良い量だ。
一番数の多いゴブリンやコボルトは残念ながら売れないので、穴に落として埋めていく。
戦いと後始末をして汗や返り血で汚れていたので、馬車の陰でストレージから樽に入った水を取り出して、火魔法の「火玉」を使ってお湯を作る。
馬車の中で交代で体や装備をきれいにする。
補助魔法の「リフレッシュ」できれいにはなるのだが、やはり温かい布で体をぬぐうだけでも気持ち的に違う。
あぁ温かい風呂に入りたい。
移民団の皆にもおすそ分けで樽に入ったお湯をいくつか渡す。
デスタパーティや男爵家には無しだ。
「ご主人様は貴族に対してだけは態度が違いませんか?」
「そうですね。あたりがキツイというか含むところがあるというか、嫌っているというか。」
「つらい過去でもある?」
サミー、イル、ヒルダは俺のことをよく観察している。
他のメンバーとは一緒にいる時間が違うから仕方ないだろうけど、態度に出ていたか。
「うん。そうだね。」
少し言葉を選ぶ。
日本には貴族制度はなかった。
「支配階級というか、上司でも上役でもなんでもそうなんだけどさ。
理不尽なことを当然のようにしてるのが許せなくて。」
ブラックな勤め先もあった。
パートアルバイトは過酷な肉体労働で休みもなく働かされているのに、正職員の上司は連休に有休を合わせて旅行してきたって話を平気でしている。
それでいて給料は倍以上も貰っていた。
当たり前のように休日に自分の家の庭の草むしりをさせた社長もいた。
「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」ってうるさく言うくせになんの連絡もよこさず、報告しても聞いてないって言い張り、責任を擦り付けてきた上司も多々いた。
いかん、ネガティブ思考が。
「貴族って、極論すれば貴族になったご先祖様の七光りで、自分では何も成し遂げていなくても周りが自分に従うのが当然みたいな顔してるだろ?
初代は偉そうにしてても納得できるけど、それ以降のヤツに偉ぶられる筋合いはないと思わない?」
「耳が痛いな。」
気が付くと男爵が後ろに立っていた。
気配察知に反応はあったが、魔物や敵対反応では無かったのでスルーしていた。
「聞かれてしまいましたか。大変失礼をいたしました。」
「いや、貴殿のいうことも一理ある。いや、もっともな意見ではある。
そのような者が多いのも事実だ。」




