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第90話

残る10人の野盗はまだうっすらと緑色に光っている。


「緑に光ってるやつは、殺さず戦闘不能にしろ。」


「火爆」

「火矢」×10


俺が皆に支持するのと同じタイミングでデスタパーティが魔法を放つ。


それと同時に龍の獣人奴隷が駆け出す。


俺達が手出しをする前にほぼ殲滅してしまった。


「たっ、助けてくれ。

 なぁ、・・」


たった一人残った残党も


「死ね」


デスタが剣を振り下ろしとどめをさした。





「捕らえられる状況なのに、情報が仕入れられなかったではないですか?」


文句をつけるが。


「殲滅で話は決まっていただろう?」


「しかし、余裕で撃退していたのに。

 情報の必要性を理解していないとは思えませんが。」


「やるときは徹底的にやらねば、いつ反撃を受けるかわからんではないか。」


やつの言い分ももっともだ。


しかし、なんか引っかかる。


野盗だけであれば、こちらの戦力であれば殺さず余裕で殲滅できたはずだ。


もしかしてやつらつるんでいたんじゃないか?


そんな疑問が頭をよぎる。


で、あれば話は通る。


元貴族でいろいろ伝手のある護衛。


襲撃者とつながりがある。


捕まえられるのに殲滅する。


考えれば、自分に都合の悪い内容を漏らされることを避けるためにあえて殺した。


イコール、襲撃者とデスタパーティはつながっている。


俺の言動や、サミー云々じゃなくて、こいつらは俺達移民団全員を殲滅するつもりだったのではないだろうか?


で、目的がかなわなそうと見切ったリーダーのデスタが野盗グループを切り捨てた。


であれば話は通る。


全ての疑問点が解決する。


状況証拠だけではある。


やはりデスタパーティには気を付けるべきだろう。


あいつらは魔力が尽きた様子で防衛陣地の内側に下がったのだ。


にも拘わらず野盗を殲滅するだけの魔法を一度に放った。


温存というか、後始末のためにとっておいたとしか思えない。




野盗の所持品などをあさってみたが何も背後につながるようなものは無かった。


全ての後始末を終えて、俺達のパーティが残りの夜警で残った。


「いいか。デスタのパーティは明らかにおかしい。

 現況では敵ではないが、味方や中立ではないと思っておこう。」



なにか引っかかるものがあって、休憩に入ったデスタパーティを「壽眼」スキルで確かめる。


カスティーロ・ド・デスタ

  陸人族 男 27才

  スキル 火魔法3

  装備  ブロードソード(鋼鉄)、胸当て(鋼鉄)、籠手(鋼鉄)、脛当て(鋼鉄)

      ミスリルの指輪


 ジャルジーノ・デスタ

  陸人族 女 20才 奴隷

    スキル 火魔法2

    装備  指輪、水着(魔法衣)、ネックレス(守備力増強)


アイギス・クイン・ギドラ

  獣人族 ♀  20才  奴隷

    スキル 短剣3、盾3、格闘3

    装備  カイトシールド(木)、小盾(木)


どことなく違和感がある。


盾役への装備というか投資が薄すぎる気がする。


のこり二人が魔法使いなのだから、盾役が突破されたら終わりだ。


なのに、盾が木で鎧も無し。


後衛の女奴隷は魔法装備での防護がある。


同じ奴隷の間で妙な格差がある。


好き嫌いで決めていると言えばそれまでだが、命がかかっているのにそこまで贔屓するだろうか?


それに・・・


陸人奴隷の名前とステータスが他に比べてチラついたり、色が薄く見えるのが気になる。


今まではそんなことは無かったのだ。


鑑定眼系の4レベルの壽眼なので、大丈夫とは思うのだが、もしかしたら隠蔽系のスキルでごまかされているのかもしれない。


あとは、名前にデスタが入っている。


「ド」が無いのは分家か何かで貴族階級ではないってことなのか?


とすれば、油断大敵どころか、自分達より上だと思っていないといけないかもしれない。


さっきの戦闘までで溜めたポイントを使って強化しておくべきかもしれない。






さっきの戦闘までで、俺はレベルが三つ上がってレベル13になってた。


残っていた5Pと、上がった分の36Pで41P



サミー、イル、ヒルダ、ルドは一つ上がってそれぞれレベルが11、11、11、5に。


他は上がらなかった。





「本格的にまずそうなんで、前借りとかってできん?」


久しぶりに神コールで残念オタクメガネ神に連絡してみる。


明らかに不安要素が増えたので、なんとか解消を図りたい。


「担保として将来得られるべきポイントではだめ?」


「前借か・・・ 

利子相当分が無いし、死んだら終わりやし。」


「なら、他人のポイントを集めて誰かに付けるとかは?」


「・・・自分の奴隷分のPを自分に付けるんなら一回だけ認めよか。」


「じゃあ、みんなから借りた分は後で返したいんだけど、利子っている?」


「?!」


驚いた感じが伝わってくる。


「P貰ってつけれるんやで?

 自分の儲けやのにわざわざ返すって、いらんのか?

 あとで返すって、相手は自分の奴隷やぞ?」


「奴隷とか思ってないし。」


「せやったな。 やっぱり自分貰ってきて正解やったわ。

 えぇやろ。催促なしの無期限利子無し催促無しで今回限りは貸し借り認めちゃろ。」


「そしたらサミーの21P、イルの21P、ヒルダの21P、ルドの14P、コリンの4P、ノーラの3P、ターナの3Pの合計87Pに俺の分41Pで128Pを俺が使っていいのな?」


「それぞれに借Pやで(笑)」



神眼を10P

ユニーク魔法の「カウンターマジック」を35P

ユニーク魔法の「魔封じ」を35P

危険察知を新規に5レベルまでで21P

時空魔法を3から5レベルまで上げて26P

尋問スキルを1レベルで1P

合計128P


神眼で、デスタパーティを見て、対策を練る。


なにかあっても、カウンターマジックか魔封じで抑え込む。


腕力だけなら絶対に勝てる。と思う。あの三人なら(苦笑)


最悪、レベルを上げた時空魔法の「結界」か「封印」で抑え込む。


後始末で尋問する。


これで対応できるだろう。





「いままで『くれくれ』は居たけど『前借り』は初やな。

 面白い。」


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