第66話
今日は一日ダンジョンや森には行かず、休みにすることにした。
いろいろやらなければいけないことが立て込んでいたのだ。
レベル三の奴隷契約と装備の新調。
クズパーティのギルドカードの返却。
新作メニューの開発と伝達。
みんなのボーナスポイントの使い道の検討。
魔剣や聖剣の作り方の調査。
新作メニューについては、チョーシ村に伝えた干物やカマボコ、チクワが軌道に乗ったので、それを夜の肴メニューとして、お試しで出してみるところまでいった。
ワサビ的なものがあれば、板ワサ。
あとはチクワの穴にいろんなものを詰めてみる提案なんかでとりあえずは良いらしい。
みんなのボーナスポイントについては、夕方からいつもの公衆浴場ですることにして、三人を自由行動にした。
お小遣いを二千ゴルずつ渡して、小物や服でも買ってくれば?と送り出した。
残った俺とレベル三は、奴隷契約とレベル三の装備の新調と、魔剣作成のための調査をすることにした。
アクトック商会に行って、レベル三は、無事に俺の奴隷になった。
条件は三人と一緒ではなく、一般的なそれだ。
まだ、信用できるまでの付き合いはない。
アクトック商会のコスプレ。
もとい、服も数着購入する。
もちろん男物だ。
レベル三は、クズの元パーティメンバーに性的な意味で襲われないように男装して、「ボク」と言うようにしていたとのことだ。
メンバーに入った初日にあんな目にあったらしい。
「僕の名前はルドラ・ミョルニルです。ルドと呼んで頂けたらうれしいです。」
と言っていた。
そういえばひどいことに皆今までレベル三としか呼んでいなかった。
商館に入った瞬間、全店員に「神」とつぶやかれたことは別の話しか。
「スキル的には魔法使いだよなぁ。」
壽眼を発動させながらつぶやいた俺の言葉にルドは驚いたように言う。
「なんでわかるんですか?前のパーティでも魔法を使ったこと無いのに。」
「俺、魔眼持ちだから。」
一言で簡単に説明する。
「なんで使わなかったんだ?扱いも違ってきたと思うぞ?」
「あまりにも酷い扱いでしたので、あの人達の役に立つ様なことはしたくなくて。」
「ふん。まあ気持ちはわかる。」
しかし、なぜかボーナスポイントが10Pもある。
レベル2に上がって2P、レベル3で3P、の5Pしかないはずなのに・・・・
魔法が風魔法1と土魔法1、戦闘が短剣1、非戦闘が隠密1に夜目1に回復促進がLP1とMP1か。
地味に有能だな。
ボーナスポイントの使い道は、
詠唱短縮で1P、
回避1で1P、
身体能力強化1で1P、
精神力強化1で1P、
回復促進LP2で2P、
MP2で2P、
気配察知1で1P、気合1で1P
の合計10Pが良いだろう。
魔法使いの後衛専門で育てれば、今のメンバーにもフィットするだろう。
「装備は、他のメンバーとの兼ね合いもあるから、とりあえず鋼鉄の短剣と革の胸当て、青銅の篭手と脛当てになる。
あとは、発動体はスタッフでいいか。」
合計十四万三千ゴル。
金持ちになっても、出費が気になってしまうのは仕方ないよね?
貧乏生活長かったし。
装備の色は黒っぽいものの中から選ばせた。
ついでに服屋に行って、男物の古着を何着かルドに買った。
アクトック商会製のコスプレばかりではまずいだろうし。
他の三人と違ったら違ったでいろいろモメそうだし、同じなら同じでもめそうだ。
ハーレムパーティと見られるのもアレだし、男として俺の弟として暮らしてもらおう。
すまんなお前は今のところパーティメンバー末席なのだ。
この仕打ちに耐えてくれ。
「ごめんな。いろいろ言いたいことはあると思うけど、対外的には男。
それも俺の弟で通してくれ。」
申し訳ない気持ちで一杯だ。
「ご主人様が奴隷に頭を下げられてはいけません。
ご命令くださればそれで。」
こいつ意外とできた子や。
はにかんだ笑顔が良い。
俺の中での評価がうなぎ昇りだ。
ショタに目覚めてしまうかもしれない。
非常に危険だ。




