第105話
グラッ・・・
皆のもとに転移で戻ろうと考えていると、地面が揺れる。
震度4か5か。
オタ神が本震があとから来るって言ってたアレか?
たしかにあれから数時間経った。
地震が地面を伝わるのにも時間がかかったはずだ。
震源がどこかわからないが、オタ神がもっと強い地震が来るって言っていたのがこの程度ってことは、ここよりも向こうが震源に近いってことだろう。
向こうの様子が気になる。
残りのMPが大分心許なくなっているが、仕方ない。
いきなりの事態を想定して、土魔法の土壁か水魔法の固化を準備して転移することにする。
キンキンキンッガッ
転移で戻るとそこは戦場でした。
50m四方の足場におよそ2百人といったところか?
百人はこちらの移民と避難民でいたはず。
残りの百人は?
俺の姿を確認したコリンが状況を説明してくる。
「領主隊が略奪に来襲。
カスティーロが同調。
ご主人様がいないと確認した後のことでした。」
「戦況は?」
短い問いに正確な報告がある。
「現在互角。時間の経過はやや向こうに有利。」
約百人の敵に対してこちらも百人。要保護者を入れてだ。
「命令だ。5秒間伏せろ。」
奴隷に対する主人の命令だ。
基本的には認識すれば体が勝手に従う。
基本を超越した極少数の奴隷は声を聞き逃すことはないだろう。
「混乱」「旋風」「土壁」「魔封じ」
ほぼほぼMPの限界になるほどの魔法を発動する。
闇魔法3の混乱、敵対心を持つ相手に対して混乱させる範囲魔法。見方を有利に。
風魔法3の旋風、対複数の攻撃魔法。敵を制圧する。
土魔法2の土壁、土の壁を生む魔法。この後の津波に備えてのカサ増しだ。
無属性魔法4の魔封じ、敵の魔法を封じる。物理ならウチのメンバーが負けるわけはない。
「あとはまかせた。」
つぶやきつつMP枯渇で意識が遠ざかる。




