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四人の判断

4人は順調に草原の魔物を倒しながら、北東にある試しの洞窟に進んでいた。探知系のスキルを持つアルネに見つからないように、一人の人物がこっそりと4人を見守っていたのだ。そう女騎士のウドちゃんだ。


(う〜む。ウドちゃんを動かしていると、<神樹の種>が作れないのじゃ…)


どらいアドちゃんにとって、<神樹の種>の生成は最重要事項であったが、あっさりと諦めた。


***** ***** ***** ***** ***** 


丁度、洞窟から死角になる位置で、4人は作戦会議を開いていた。


「遂に辿り着いたな」「ここからが本番だよ」ここまで全く役に立っていないベスパとホルスが言った。


「はぁ…。本当にあなた達は、初級冒険者講座で何を学んでいたのよ」


「うん? まずは隊列だろ? アロック、アルネ、俺に、ホルスじゃないのか?」


「それと明かりだけど、戦闘のアロックが腰ランタン、素手のベスパがたいまつ、僕が魔法の光でいいかな?」


「休憩は必要ないよな? このまま突入しようぜ」アロックは背中から盾を外し左手に持つ。子供用ロングソードを鞘に入れ、洞窟で使いやすい子供用ショートソードを抜く。


ベスパは街で冒険者からもたった、たいまつに着火する用意だけし、「よし、慎重に行こう」と呟く。


4人は洞窟の入り口から見えない位置まで移動すると、ゆっくりと迂回しながら洞窟の入り口に近づく。だが初心者なので細心の注意を払っても、足音や鎧の擦れる音など、どう転んでも隠密行動とは言えないレベルだ。


アルネの探知系スキルに生体反応はない。アルネが頷くのを確認すると、アロックが盾を構え、洞窟に侵入する。少し遅れてベスパがたいまつに着火し、ホルスが杖に光の魔法を発動せた。


流石に緊張しながら進む4人だが、洞窟は単調な一本道で、魔物も出現しない。しかし、まだ子供の4人にとって、その緊張は徐々に体力と精神力を削っていったのである。


このことは、初級冒険者講座のクラス別講座にて、ベスパは学んでいたのだ。「皆待って、少し休もう。連続して緊張しているから、HPとMPが減っているか、確認してみて」


パーティを組むとHPの残数は共有されるのだが、MPは他人が知ることが出来ないのだ。


ホルスは愕然としていた。「MPが…。あと…一度ぐらいしか、電撃を放てない…」


ベスパはパーティメンバーのHPを確認して、減った分のHPを回復Lv1で回復させていく。回復役としては、例えMPが無くなろうとも、HPが減った状態にしておくのは論外なのだ。しかし…ベスパのMPは、261/276と超余裕なのだ。


「私達にはパーティリーダがいない。このまま進むか、戻るか、多数決で決めるしかないわね」


満場一致で進むことになった。


「ホルスは、戻るを選択すると思ったよ」ベスパは意外な結果に驚いていた。


「この洞窟内のマップは頭に入っているんだ。もうすぐ行き止まりの巨大ホールだ。ホール内の様子を見てからでも遅くないと思ったんだよ。でも…ここまで緊張して、MPを減らすなんて、想定外だった…」


「よしっ。三人は、ここで待機していて、私が斥候として、ホールの様子を見てくるよ。逃げてと言ったら逃げてね。指示に従わないのが一番困るの。でも、助けてと言ったら、助けて欲しい…」


アルネは笑顔で闇の中に消えて行った。


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