ステータス その1
ギルドマスターのデットも暇つぶしに、個別ギルド結成の立会人として、大部屋に来ていた。
「内緒でステータスビュワーの水晶を持ち出してきたぞ〜」
受付嬢のアレーラさんに見つかれば、激おこである。しかし元上級冒険者のデットは、この不思議ちゃんメンバーのステータスに興味があるのだ。
「おっし、まずはベスパ」
デッドはベスパに水晶に触るように説明する。そしてベスパが水晶に触ると、水晶から放たれた光が天井にステータスを映し出した。勿論、()内の数値は、水晶には写し出されない。
■名前:ベスパ ■種族:人間 ■クラス:治癒術師(Lv14)
■HP:176/176
■MP:423/423
■STR:5(+96)
■DEX:6
■VIT:3(+85)
■AGI:5
■INT:3
■MND:23(+256)
■LUK:8
■CHA:12(+256)
■保有スキル:止血Lv1、再生Lv2、回復Lv2、解毒Lv1、解熱Lv1
■ボーナスポイント:26
「ふ、普通? 再生と回復がLv2で、中級になのは凄いと思うけど、MNDが23で…あの治癒力? どうなんってるのかしら?」
神殿の聖女ルミナリアは、自分と同等以上の治癒力を持つベスパに興味があったのだが、ステータスを覗いてみると、確かに並以上ではあるが、思っていた程ではなかった。しかし実際に目の前で見たあの治癒力は何だったのか…。
「おいおい。待て待て。何じゃ、このMP量は…MNDとINTからして、MPは39のはずだろ? 423って…どうなっていやがる??」
流石と言うべきか、ギルドマスターのデットが、異常なMPを指摘してきた。ウドちゃんは、"しまった”という顔をしているが、特に何も発言しなかった。勿論、この場にいるベスパ以外は、ウドちゃんの仕業などとは気が付かないのだが。
カーデルも困惑した顔で、原因を探ろうとしていた。
「逆算すると…そうですね…治癒術師なので、MNDが…279とか? しかし最大値は256のはずですが…」
パン屋の三女で狩人のアルネも、納得が出来ない。
「あの打たれ強さと腕力で、STRが5? VITが3? ちょっと、巫山戯ないでよ…。そんなわけないじゃない…」
「まぁ、こうなることは想定内だ。いいか? 同じ個別ギルドメンバーとして、仲間の秘密を漏らすようなことはするなよ? 確かにベスパは異常だ。これが外に漏れれば、また余計な揉め事の原因に成りかねないからな。ひ・み・つだぞ? まだまだ異常な奴等がいそうだからな…」
ギルドマスターのデットが、どうせお前らも異常なんだろう的な目で、ウドちゃん達をみた。
「まぁ。詮索はそのへんにして、次は…」
カーデルが気を取り直し、次のメンバーのステータスを確認しようと、誰にするか選んでいると…。
「はいはい! ミニンがやりたい!!」




