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女の子だらけ

「ルミナリア様、流石に二人きりは問題がありますので、女性の冒険者を連れてまいります」


ギルドマスターのデットは、席を立つと同時にウドちゃんへ目配せをする。ベスパたちの護衛を任されたと理解したウドちゃんは、剣の柄に手を乗せ返事とした。


デットが連れてきた女性の冒険者は、ベスパも見たことがない人物だった。ベスパは当事者であるが問題が問題だけに、ルミナリアと一緒に事情を聞こうとしても、デットに断られるのがわかっていた。ここは大人しく座っていよう…。


「みなさん、食事の準備が整いました」


リリルは動こうとしないカスーレイナに近づく。


「もしベスパさんに治療されたのなら、安心しても大丈夫ですよ。私も不治の病から救ってくださいました。この方も時期に目が覚めるでしょう」


食事を取りながら、ベスパは…これほどの可愛い子たちに囲まれて食事するなんて…夢ではないかと思ってしまう。リリルも一緒にご飯を食べられるように休憩を貰っていた。


リリルは13歳。飲食店では嫌われそうな、腰まで届く長い銀髪がトレードマークだ。幼さが残る顔立ちだが、目鼻立ちはくっきりとしている。正確はとても明るく人見知りをしない。


黒い外套のフードを脱ぎ素顔を晒したカスーレイナは、何処にでもいそうな素朴な女の子だ。ショートの黒髪なので、男の子と間違われそうだ。年齢は10歳。奴隷の犬亜人に優しく接することができるのだ…悪い子ではないのだろう。


犬亜人の少女。獣人の知識がないため全くわからないが、ベースが犬なので可愛い。


三人に言えることは、まったく、おっぱいがない。そう…つるぺたである。


「あの…ベスパさん? 私達に対して…失礼な妄想していませんか?」


(やばい…どれだけキモい顔で、リリルのおっぱいを凝視していたのだろうか…。う〜ん、なんて誤魔化せば良いのだろう…。)


「ベスパは、おっぱい星人なのじゃ」


護衛のためドア付近にいるウドちゃんからの余計な一言で、場が凍りつく。


「プッ…」リリルが我慢しきれずに笑い出すと、カスーレイナも釣られて笑う。


「もう、ベスパさん。他の女の子の前では、胸を凝視しちゃ、駄目ですよ」


「はい…」


「一応…私だって…気にしているのですから…ね…」


これからは気を付けないと…リリルに借りを作ってしまったベスパだった。カスーレイナや犬亜人の少女の事情は、自分が聞くより、ギルドマスターのデットに任せてしまったほうが良いだろう。ベスパは当たり障りのない会話を続けた。


食事も終わり後片付けのため、外に出ようとしたリリルが、ウドちゃんに止められた。


「ギルドマスターから出すなと指示されておる、もうしばらく待つのじゃ」


それから約一時間が過ぎた頃、泣きはらした目を隠すように俯きながら、ルミナリアが部屋に戻ってきた。部屋に戻ってくるなり、ベスパとリリルに「迷惑をかけて、ごめんなさい」と謝罪を始めたのだ。


「「えっ!?」」


ベスパとリリルは驚くが、ギルドマスターから、何か凄い真実を聞かされたのだろうと察したのだった。

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