二ヶ月後
どらいアドちゃんは、ご機嫌ななめだ。卒業試験の結果で一ヶ月も待たされ、今度は暗殺者からの保護を理由に、冒険にも行けず…また一ヶ月が経とうとしていた。
どらいアドちゃんのベスパ育成計画を説明する。
卒業試験の結果を待っている三週目で、CHAのステータス値(隠しチート部分)がMAXの256になる。256となったベスパを舐めるように視姦して楽しむと、残りの一週間でMNDもカンストさせてしまった。VITも…と考えるのだが、どらいアドちゃんは重大なことに気が付く。VITをカンストさせてしまうと、ほぼベスパにダメージを与えられる人物はいなくなるではないのか? そうなると、頼もしいお姉さん役のウドちゃんの出番がなくなる。つまり…どらいアドちゃんが不要になってしまうではないかと!! そんな危険なことは出来ぬと、<神樹の種>を自分に使うことに決めた。
冒険に一度も行かずに、ベスパは2つのステータス(隠しチート部分だけど)をカンストしてしまった。
■名前:ベスパ ■種族:人間 ■クラス:治癒術師(Lv13)
■HP:176/176
■MP:423/423
■STR:5(+96)
■DEX:6
■VIT:3(+85)
■AGI:5
■INT:3
■MND:23(+256)
■LUK:8
■CHA:12(+256)
■保有スキル:止血Lv1、再生Lv2、回復Lv2、解毒Lv1、解熱Lv1
■ボーナスポイント:24
次に、どらいアドちゃんの実績について説明する。
暇を持て余していた、どらいアドちゃんは、冒険者ギルド兼居酒屋の出入り口へ勝手に椅子を運び、よっこらせと座ると、リリルとベスパに悪意がある者がいないか、魔法を使いチェックを始めたのだ。
すると一ヶ月の間に、ベスパを暗殺しようとしていた3名、リリルを暗殺しようとしていた2名を捕まえるという、快挙を成し遂げたのだった。
ベスパとリリルへの暗殺を企てていた組織は、全くの別物なのだが、その話は後日というこで…。
兎に角、ストレスいっぱいのどらいアドちゃんは、機嫌が悪く…合法的に八つ当たりが出来る人間を探していた…というのが本音だった。つまり皆に褒められて暴れられる…一石二鳥なのだ。
どらいアドちゃんの存在がリリルにバレてしまったことについて説明する。
居酒屋の閉店後、いつものようにベスパが、一人掃除をしていると、当たり前のように精霊樹から、どらいアドちゃんが上半身裸で、まるで枝が生えたかのように、にゅるりと出てくる。
どらいアドちゃんにとって、一日の中で一番幸せな時間だ。
どらいアドちゃんの最近のお気に入りは、居酒屋の新しいサービスであるカラオケというものだ。吟遊詩人の専売特許である歌とは全く異なる。誰でも知る童謡中心なのだが、生バンドによる演奏で、お酒の入ったおっさんたちが童心に返り…涙するさまは少し異様だが、今では人気のサービスなのだ。それを何度も聞いた、どらいアドちゃんは、毎晩のようにベスパが掃除中に歌っていた。
「女の子の声が聞こえると思ったら…」
部屋で寝ていたリリルが起きてきて…こっそりとホールの中を覗いていたのだ。ベスパに近づく女の子には容赦しないどらいアドちゃんも、必要以上にベスパにベタベタしないリリルには、好感を持っていたのだ。
それから毎晩、どらいアドちゃんとリリルの合唱が、掃除中のホールに響くのであった。




