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振り出しに戻った?

なぜ? ”人類は押しては駄目なボタンを押してしまうのか?”


ベスパ達が、狂った古代の塔の攻略を初めて三日が経過し、ようやく出口の扉の目の前に到着する。


「最初に言っておくけど、扉の前にある赤いボタンは、絶対に押さないでね」


ジュエルスは案内に疲弊し、倒れる寸前であった。


「押すなと言われるとねぇ…」


アルネがチラっと赤いボタンを興味津々な感じてみていたので、ベスパが「冗談でも止めてくれ」と注意していた。


すると…。


「振り出しに戻るボタンが、ポチッとされました」と塔の中にアナウンスが流れた。


全員が強制転移させられ、今度は個別ではなく、全員が同じ部屋にいた。


「ベ、ベスパぁ〜!! アルネねぇぇぇぇっ!!」


泣きながら、こっちに近づいて来るアロックだった。


(ア、アロック…。ごめん。忘れたたわっ!!)


(そう言えば、完全に忘れたな…。というか、ジュエルスいないと、一生出れないよな…)


「ど、どうだっ! オ、オレは、コレを狙っていたんだ。よ、よかったなっ! 仲間と再会できて…」


咄嗟にナイスな言い訳を思いついたアルデル。


半泣きのジュエルスとアロックをなだめつつ、第二回目の古代の塔、攻略がスタートした。


***** ***** ***** ***** ***** 


さらに三日が経過して、無事、5人は塔からの脱出に成功する。


「おぉ〜。6日かぁ…。結構早かったな」


塔の出入り口には、死んでハズのカーデル教官がいた。


「カーデル教官っ!?」


アルネ、ベスパ、アロック…そしてジュエルスは驚く。


お互いの事情を把握すると、カーデル教官は、ジュエルスの扱いについて言及する。


「恐らく、学園は退学になるだろうが、罪は免除されるように、尽力するつもりだ」


「俺と、冒険者やろうぜ」


ベスパはジュエルスの肩を叩くと、ニッコリと笑った。


「オレも、ベスパと冒険するからな。そのために、ちょっと、いろいろ、片付けてくる。そのうち行くからな。首洗って待ってろっ!!」


アルデルは、巨大なハンマーを肩に乗せると、「またなぁ〜」と言いながら去っていく。


「ちょっとっ! ベスパ。あのドワーフ娘なんなのよ?? 完全に彼女気取りじゃないっ!?」


こうして、長い一週間の山ごもり(塔ごもり)は終わりを告げた。


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