表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/71

パンナの初恋

アロックは、父親と妹の三人で暮らしていた。母親は肺の病気らしく、空気の綺麗な村で暮らしているらしい。ご飯は1歳年下の妹パンナちゃんの手料理だった。アロックと30分ぐらい通知に書いてあった学園での講習内容をあーだ、こーだと、予想していたら、パンナちゃんが、「ご飯ができたよー」と呼びに来た。


ベスパは、先に座っていたアロックの父親に挨拶をして席に座る。


「お前が、ジーゼのところのガキを助けてくれたのか、奴に変わって、例を言おう。ありがとよ、これで、また元気なガキの顔が見れるってもんだ」


「聞いたわよ。ベスパさん。凄い治癒魔法何だってね。みんな…」


「おい、パンナ。先に食べようぜ」


アロック達、三人は鉄の神と火の神に祈りを捧げる。ベスパも見様見真似で祈りを捧げた。食べ始めようと知るベスパに、パンナは味付けに関して説明した。


「ごめんなさいね。お父さんとお兄ちゃんが、工房で汗だらけになるから、塩分の多い味付けなの」


ベスパはパクリとパンナちゃんが作った肉料理、ヒノコ鳥の塩焼きを食べる。


(うん? 居酒屋の料理と同じくらいの味付けだな。)


「大丈夫。いつも食べている味と同じくらいだよ」


「えーっ。ベスパさん、それ病気になりますよ」


アロックが父親に、 短期冒険者講座の事を話すと、父親は「行って来い」と背中を叩いた。元々冒険者にならなければならないのだ。何の問題があるのだと。


「するてぇと、明日から学園へ行くのか。すまねぇが、今日中にあと3件ほどの依頼を終わらせてぇな」


「うん。あっ、ベスパ悪いけど、俺、食べたから、先に工房に行くよ。ベスパはゆっくりと食べててくれ」


「うん。全然構わないよ。俺も、アルネの家に通知を届けなくちゃならないからね」


「じゃ、学園で」とアロックは笑顔で父親と一緒に工房に向かった。


残されたベスパとパンナは、お互いに異性を意識し始める。


「ベスパさんも、冒険者になるの?」


「うん。両親ともに死んじゃったけど冒険者だったから。どんな世界を見て、どんな事を感じていたのか、俺も…体験してみたいんだよ」


「へぇ…。ベスパさんは、ここらの男たちと違って、筋肉モリモリでも汗ダラダラでもなくて、ちょっと素敵です」


パンナは脳筋ではなさそうな、ベスパをひと目見たときから、好きになってしまっていた。


「いや、本当なら、筋肉モリモリになりたかったけどね。どうやら母親の能力を受け継いじゃったみたいだ」


「全然、こっちの方が良いです!」


ベスパはパンナと共に、後片付けをする。


「へぇ〜。ベスパさん、女子力高いですね!」


「うん。片付けとか、食器洗いは、毎日やっているからね」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ