第三百三十八章 アヤメ罠にはまる
出撃時フジコが、「この麻酔銃はテレジア星人に命中しても平気ですが、地球人に命中すれば、アンドロイドの強化された骨を貫通できるようにしている為に、骨が砕ける可能性があります。充分注意して下さい。」と忠告しました。
アヤメが、「子供の火遊びじゃあるまいし、そんな事を気にしていたら、引き金を引くのが遅れる可能性があり、それが生死を分ける事もある。だから博士は実戦ができないんだ。何の為に訓練していたと思っているのだ?現場の事は私と田原長官に任せろ!」と口先だけで実戦は何もできないくせにと不愉快そうでした。
フジコが、「御免なさい。実戦は女神ちゃんに任せます。負傷者が出た時の為に、私が大型探査艦にて上空で待機しています。私の判断で転送してタイムマシンで治療後直に現場に戻します。その為に敵のバリアを破壊可能であれば破壊して下さい。」とアヤメに協力しようとしていました。
アヤメは、「解った。博士の判断で転送するのは、生死に関わる場合のみにしろ。それ以外は、私が判断する。抜けられると困る隊員を転送されると、実戦に影響が出るからな。敵の基地に全員転送完了すれば、戦闘艦の意思波を博士に切り替えるから、戦闘艦を回収してくれ。」と指示しました。
準備が整い、戦闘艦に、アヤメが警備会社の社員と田原長官とその部下の特殊隊員を搭乗させて出撃して、魚雷攻撃でできたバリアの穴から敵の基地へ転送で乗り込み意思波をフジコに切り替えました。
フジコは戦闘艦を回収して、その事を全員に連絡しました。
敵は、テレジア星人の事を調査していて、意思波を解読可能な状態になっていた為に、この作戦は敵に筒抜けで、待ち構えていました。
麻酔銃で対応可能なアンドロイドを最前線に配置して、アヤメ達を油断させて、中心人物のアヤメと田原長官を特定していました。
敵の基地での戦いを大型探査艦から確認していたフジコが、意思波も含めて気付きましたが、意思波で知らせる事もできずにモミジに相談しました。
モミジは、「成美ちゃんと私が乗り込みます。」と提案しました。
フジコは、「アンドロイドはロボットなので、成美ちゃんの毒は効果ないわよ。」と指摘しました。
モミジは、「アンドロイドの対応は私がします。三本足の敵を成美ちゃんに対応して貰います。」と返答しました。
フジコが、「先ほどから探査していますが、敵の基地にはアンドロイドしか確認できません。三本足の敵が確認できない為に、今回は成美ちゃんを連れて行く必要はないわ。」と助言しました。
モミジ一人で乗り込もうとした所、モミジが、「転送で乗り込めない。」と焦っていました。
フジコが、「特殊な方法で転送可能なようです。敵は意思波を解読していた為に、この作戦に対応可能なように、麻酔銃が効かないアンドロイドを製造していて、転送で基地に送り込んでいます。応援部隊が来られないように、破られたバリアとは違う別のバリアを張っています。最初のバリアは破られる事を考慮していたようです。」と探査結果を報告しました。
モミジが、「しまった!最初のバリアは罠だったのか。女神ちゃんが危険だわ。」と焦っていました。
愛子が、「モミジさん、落ち着いて下さい。UFOで攻撃しましょう。海底火山が噴火しても地球は壊滅しないわ。地球人のテレビニュースで報道されて、特定の海域の水温が上昇する事により、エルニーニョ現象のような、気候の変化があると思いますが、地球人で対応可能だと思います。塩水に弱いテレジア星人も、水圧に弱い地球人も直に転送して収容すれば、タイムマシンで対応可能です。」と助言しました。
モミジが、「了解、私が女神ちゃん達の様子を確認して、危険だと判断すれば攻撃するから、博士とアネゴとで転送して下さい。」と提案しました。
アヤメと田原長官が敵の集中攻撃を受けて、指揮がとれずに混乱している事をモミジが気付いて、ハリアット号で攻撃してアヤメ達を収容後、タイムマシンで治療して、アヤメと田原長官が点呼をとり、全員救出した事を確認後、総攻撃して敵の基地は壊滅しました。
アヤメが、「助かった、有難う。これで一件落着ね。」と安心していました。
フジコが、「全然落着していないわよ。基地は破壊しましたが、アンドロイドはロボットよ。海底にいるアンドロイドを探して破壊する必要があるわ。それと三本足の敵はいなかったので、何処かにいるのよ。今、敵の転送データーを愛子さんが解析して、何処からアンドロイドが転送されて来たのか確認中よ。それと今回、意思波が敵に解読されている可能性が高い事が判明しました。今後の打ち合わせに意思波は使用禁止よ。通信回線を使用して、地球人のように言葉で伝達するのよ。」と提案しました。
アヤメが、「コスモス調査会社で海底を調査して、アンドロイドをさがして抹殺しろ!私は・・・」と提案していました。
モミジが、「敵の基地で大変だったから、愛子さんが三本足の敵を捜査している間、休憩ね。」とアヤメに無理させたくない様子でした。
愛子が、「何処から転送されて来たか解りましたが、そこは既に蛻の殻だったわ。地球と太陽系を大至急探査する必要があります。」と指摘しました。
アヤメが、「私が・・・」と何か言おうとしていました。
モミジが、「休憩だと言ったでしょう?菊子ちゃんは年齢からして動くのは辛いと思います。渚は芹沢外科医院があり動けない為に、菊子ちゃん、大日本医療大学を定年退職して、芹沢外科医院を継いで、渚が動けるようにするのよ。渚が大型特別艦で太陽系を探査して、マーガレットと成美ちゃんとで、世界各国でロケを行いながら調査して、その動画を私達にも転送して。私達も調べるから。」と提案しました。
マーガレットが、「地球を調べるのは二人だけ?」と不満そうでした。
モミジは、「心配しなくても、地球人にも知らせています。調査部やハーケン特別隊でも調べています。勿論アネゴもサクラ販売会社の社員を全世界に出張させて調べています。マーガレットも菊子ちゃんと同じように、戦いは年齢的にきついと思うので、無理させないわよ。」と返答しました。
一週間後、渚が、「敵の基地を発見したわ。予想外な場所にあったので気付かなかったわ。」と報告しました。
アヤメが、「その予想外な場所は何処だ?敵の基地は何処にあったのだ?」と位置を知りたそうでした。
渚が、「私達のUFO火星基地の地下にあったわ。」と基地の位置を伝えました。
フジコが、「灯台もと暮らしね。そういうのって案外気付かないのよね。女神ちゃん、警備会社の近くも至急調べて。アネゴはサクラ販売会社、コスモスは調査会社、私は自然を復活させる会の本部近くを調べるわ。特撮会社も至急マーガレットと成美ちゃんとで調べて。」と指示しました。
愛子が、「一寸待って!敵は私達の全容を掴んでいない可能性があります。会社の近くを調べている企業を敵が探査している可能性があります。サクラさん、田原長官に事情を説明して、私達の会社の近くを通過する地下鉄の建設を依頼して、その作業員としてテレジア星人を潜り込ませて調査するほうが安全よ。但し地下鉄の建設にはそれなりのメリトが必要です。何かメリットを考えて。メリットがなければ、そんな地下鉄を建設すれば、敵も気付いて、地下鉄沿線を徹底的に調査する可能性がある為に、メリットがなければ、ガス工事や水道管工事など他の工事を考えて調査したほうが良いわ。念の為に、その工事作業員の中に敵がいないかも確認する必要があるわ。」と提案しました。
アヤメが、「そこまでしなければいけないのか?」とめんどくさそうでした。
愛子が、「今まで敵にやられてばかりじゃないの。戦況は良くないわ。アヤメさんみたいな事を言っていると、またやられるわよ。」と返答しました。
アヤメが、「何度もやられているような言い方をするな!失敗したのは今回だけだ!」と不満そうでした。
お互いの基地を探査している間、不気味な平和が続きましたが、その間どの団体にも所属していないモミジが敵の事を調べて、愛子が麻酔銃の効かないアンドロイドの事を調べていました。
アヤメは、「何故敵は襲ってこないのだ!」とイライラしていました。
フジコが、「敵は私達の関連施設の所在地を確認して、その近くに基地を作り、私達の施設を一網打尽にしようとしているのだと思います。だから皆さんも、自分の施設の近くで工事が行われていないかも注意して下さい。それと今気付きましたが、UFOの意思波を手動でOFFにしておいて下さい。」と返答しました。
アヤメが、「何故そんな事をするのだ?火星基地などのUFOを意思波で呼び寄せられないじゃないか。」と不思議そうでした。
フジコが、「敵は私達の意思波を解読できる可能性が高いのよ。もしそうであれば、意思波で動作する私達のUFOを操作できるようになるのも時間の問題よ。」と忠告しました。
愛子が、「麻酔銃の効かないアンドロイドは、単にドーパミンを使っていないだけだわ。それとその他でも貫通できないように更に強化されています。」と報告しました。
フジコが、「敵の基地は火星以外に警備会社の下水道にありました。場所は以前愛子さんが中性子爆弾を隠していた場所で、小さな基地です。」と報告しました。
次回投稿予定日は、3月11日です。




