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第三百三十七章 敵が菊子に目を付ける

女子プロレスの試合相手をコスモス調査会社で調査していると、アンドロイドの疑いのある挑戦者を発見しました。

菊子は、その試合を陽子と替わり、地球人に報告しました。

調査部長は、「あの女子レスラーがテレジア星人の関係者だったとは驚きました。だから全戦連勝だったのですね。単にテレジア星人を襲撃しようとしているのだと思われますが、一人で大丈夫ですか?」と心配していました。

サクラは、「ご心配頂きまして有難う御座います。ご存知のように、私達は体の形状を自由に変化させられます。その試合はテレジア星の軍隊から連隊長が応援に来て試合を替わります。」と返答しました。

調査部長は、「連隊長は、そんなに強いのですか?」と驚いていました。

サクラが、「専門家なので、女神ちゃんでは解らないか、アヤメよりも数段強く、以前取っ組み合いをしましたが、アヤメは連隊長に手も足もでませんでした。」と返答しました。

調査部長は、「あのアヤメさんより強いテレジア星人がいるのですか?」と驚きを隠せない様子でした。

サクラは、「アヤメは、スケバングループのリーダーですよ。地球でも不良グループのリーダーは、自衛隊員や警察官よりも強いのですか?」と返答しました。

試合当日、アナウンサーが、全戦連勝の選手同士が戦う事を解説している中で試合が開始され、壮絶な試合の結果、引分けになりました。

試合終了後コスモスが、「陽子さんでも、あのアンドロイドには太刀打ちできないの?」とアンドロイドの強さに改めて驚かされました。

陽子は、「私は初めてアンドロイドと戦いましたが、私一人で充分撃退可能です。」と返答しました。

コスモスは、「それじゃ、何故試合は引分けになったの?」と不思議そうでした。

陽子は、「何馬鹿な事を言っているのよ。アンドロイドの強さから考えて、ポールが折れるかロープが切れる事や、その他にも色々とあると思いますよ。菊子さんが地球人ではなく、更に世間がアンドロイドの事を知る事になるわよ。そうなる事を避けたのよ。」と返答しました。

フジコが、「菊子ちゃん、年齢からしてスポーツ選手は、きつくないですか?そろそろ引退すればどうですか?全戦連勝の菊子ちゃんが引分けになった事を理由にして引退する事を勧めるわ。」と忠告しました。

菊子は引退して、大日本医療大学第一外科教授として生活していました。

コスモスが、「医学部教授が女子レスラーと同一人物だと敵は知っていたようです。菊子さんの近くに数人のアンドロイドを確認しました。」と緊急連絡しました。

愛子が、「敵はプロレスの試合で、菊子さんが他のテレジア星人より強かった為に、テレジア星人の中心人物だと勘違いしたのかもしれません。菊子さんが危険だわ。アヤメさん、警備会社で対応可能ですか?対応できなければ、サクラ販売会社と自然を復活させる会のテレジア星人や陽子さんと渚さんにも応援を依頼する事を勧めるわ。」と菊子を助けようとしていました。

フジコが、「地球にいる全てのテレジア星人を使うのは危険だわ。いざという時の為に待機させておくべきだわ。特撮会社にはテレジア星人はマーガレットさんだけですので、成美ちゃんと二人だけでは荷が重いかもしれません。その為に、今回は殆ど愛子さんに任せて私が表に出る事を極力避けたのよ。」と忠告しました。

アヤメが、「それじゃ、博士は今まで何をしていたのだ?サボっていただけか?」と不思議そうでした。

フジコは、「女神ちゃんじゃあるまいし、サボってないわよ。その間、私はアンドロイドの弱点を調べていました。弱点らしきものを見付けましたが、まだ確証が持てない為に、捕獲したアンドロイドで実験してみるわ。」と返答しました。

アヤメが、「そうか解った。可能であれば、アンドロイドが菊子に襲い掛かるまでにはっきりさせろ!アンドロイドの数が段々と増えてきている。あれだけのアンドロイドが同時に菊子に襲い掛かれば、守りきれるか解らない。」と急かしました。

菊子は、「一寸母ちゃん、心細い事を言わないでよ。」と不安そうでした。

フジコが、「実験するだけだから、直よ。」と安心させました。

菊子は、「それだったら、その弱点を教えてよ。私が実験するわ。」と焦っていました。

フジコが、「弱点が解ったわ。アンドロイドは電子頭脳で各種モーターを制御する方法は、人間の神経と同じ方法を使っています。つまり、神経ガスや麻酔で敵は麻痺するわよ。その間に電子頭脳を取り出し破壊するのよ。」と返答しました。

菊子は、「アンドロイドはドーパミンを使っているのですか?何処から伝達するの?」と不思議そうでした。

フジコは、「骨を強化していますが、その強化した骨の中に神経を移植して、ドーパミンが伝達可能にしています。」と返答しました。

アヤメが、「ドーパミンとは何だ?」と話の内容が理解できない様子でした。

菊子が、「人間の神経伝達物質よ。これが少なくなると上手く伝達できなくなり、体がスムーズに動かなくなるのよ。パーキンソン病もドーパミンが少なくなるから、小刻みにしか歩けなかったり、急に立ち止まったり、動作が遅かったりして、体がスムーズに動かないのよ。」と返答しました。

フジコは、「さすが医学部の教授ね。女神ちゃん、解った?」と確認しました。

アヤメは、「要は体を動かすのに必要な物質なのだな。それが地球人と同じ方法を使っているから、神経ガスや麻酔が有効なのか。」と納得しました。

フジコは、「そういう事よ。アンドロイドのベースが地球人だから、その方法で上手く伝達できたのだと思うわ。でも問題があります。」と課題がある様子でした。

アヤメが、「何だ?その問題とは?」と確認しました。

フジコは、「アンドロイドが神経ガスを吸い込んでも、骨の内部に神経ガスを送り込む必要があり、さらにガスを使用すると、近くにいる人間も被害を受けます。強化された骨を貫通可能な麻酔銃を数個試作しました。アヤメ警備会社でテストして、アンドロイドに有効であれば、サクラ販売会社で大量生産してアンドロイドに対抗するのよ。問題は、ガスのように、敵を同時に倒せない。多方向から同時に襲われると、対応できない可能性がある為に、私達のチームワークが勝敗を左右するわよ。」と説明しました。

アヤメは、「解った。私が実験する。菊子にも渡しておく。」と返答しました。

菊子が休みの日、散歩していると、アヤメから意思波で、「菊子の近くにいるアンドロイドの動きが慌しくなってきた。襲われる可能性がある。一般人を巻添えにしない為に、人気のない方へ向かえ。それと先日渡した麻酔銃を、いつでも使えるように安全装置を外しておけ。博士の説明では、電子頭脳からの指令を遮断するのだから、首の骨を狙うのが一番効果的らしい。」と連絡がありました。

案の定、多数のアンドロイドが菊子に襲い掛かりましたが、アヤメが社員と協力し、菊子も麻酔銃で対抗して、今回はなんとか切り抜けました。

その事をアヤメから聞いたフジコは、サクラに麻酔銃の大量生産を依頼しました。

サクラは調査部長に連絡して、大量生産した麻酔銃の一部を田原長官に渡しました。

フジコがコスモスに、「敵は頭が良いから、今回の失敗を考慮して、麻酔銃に対抗できる策を検討してから再度襲って来る可能性がある為に、調査して。調査部長にも連絡して、愛子さんにも協力依頼しておきました。」と伝えました。

アヤメが、「今、モミジが敵のアンドロイド製造基地を捜索している。襲ってくる前に発見すれば、先手必勝で攻撃を開始する。菊子の護衛も厳重に行う。」と提案しました。

コスモスが、「そんな大きな製造工場があれば直に解るから、地球上にないのじゃないの?」と考えていました。

モミジが、「地球上で見付けたわよ。コスモス調査会社で調査しなくて良かったわね。」と笑っていました。

コスモスが、「嘘!そんな工場何処にあったの?」と不思議そうでした。

モミジが、「深海にあったわ。太平洋のど真ん中よ。海底火山帯の近くなので、UFOで下手に攻撃すると、海底火山が噴火するわよ。敵は私達が塩に弱い事を知っていて、下手に工場を爆発させれば、海底火山が噴火する可能性があり、攻撃できないこの場所に工場を作ったのだと思われます。」と返答しました。

フジコが、「サクラさん、地球人と相談して攻撃の準備をして。UFOの武器だと海底火山が噴火するかもしれませんが、地球人の武器だと恐らく大丈夫だと思われます。」と提案しました。

コスモスが、「以前、私が博士の実験台になった薬は使えないの?長時間海に潜っても平気だったわよ。」と確認しました。

フジコは、「調査すると、海底火山からイオウが噴き出しているのよ。あの薬は、イオウと反応して効果が半減するのよ。地球人ダイバーも、この深海では無理だわ。潜水艦も無理だと思われます。深海艇では攻撃不可能な為に、戦闘艦を改造して地球人の武器を搭載可能にするのよ。敵の基地を調べると、深海なのでバリアはあまり強くありません。魚雷で穴が開くわよ。その穴から転送で乗り込むのよ。」と提案しました。

サクラが田原長官と相談して、この作戦で、特殊部隊の隊員とアヤメ警備会社の社員が、敵の基地に乗り込む事になり、戦闘艦の改造は、地球人技術者とフジコが中心になり改造する事になりました。

改造している間に、特殊部隊の隊員とアヤメ警備会社の社員との共同訓練を実施していました。

戦闘艦の改造完了後、戦闘艦を使用して共同訓練を実施しました。


次回投稿予定日は、3月6日です。

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