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第三百三十四章 成美スランプになる

愛子が、「サーカスに三本足の敵を発見したわ。暫く泳がせて何処と連絡を取るか確認するわ。」と報告しました。

アヤメが、「コスモス!何がサーカスは問題がないだ!何を調査していたのだ!お前は二本と三本の区別も付かないのか!」と怒っていました。

コスモスが、「元を正せば、母ちゃんの警備で敵を見落とし地球に侵入させた事が原因じゃないの!」と責任転嫁しようとしていました。

アヤメは、「問題を摩り替えるな!それに、コスモスの調査では、サーカスにいる敵は以前から侵入していたんだろう?私が警備を始める前から侵入していたんじゃないのか?」と躱しました。

コスモスは、「解ったわよ。ところで何処に三本足の敵がいたの?」と不思議そうでした。

愛子は、「親子の問題は解決しましたか?闇雲に捜すから見付からないのよ。何故サーカス団員は神経ガスの影響を受けないのかと考えると、解るでしょう?」とヒントを与えました。

コスモスは、「防毒マスクは誰も装着していなかったわよ。」と不思議そうでした。

愛子は、「敵は頭でっかちで不安定な為に、サーカスはできないと思われます。そう考えると、サーカス団員は地球人だと思われる為に、敵はサーカス団員の健康診断をして、必要に応じて投薬しているか、食事や飲み物に薬を混ぜるかして、神経ガスの影響を受けないようにしているとは考えられませんか?」とヒントを与えました。

コスモスは、「健康診断は年に一回だと思うから、その時に興行地の病院と交渉するだけだろうし、食事は何処かの食堂に行くだろう。」と色々と考えていました。

愛子は、「サーカス専属の医師や調理人や栄養士はいなかった?」と質問しました。

コスモスは、「そう言えばいたわ。」と思い出していました。

愛子は、「その中で三本足と頭でっかちを誤魔化せるのは?と考えると答えは解るわよね。」と返答しました。

コスモスが、「どう考えても、そんなの誤魔化せないわよ。」と愛子のヒントに気付かない様子でした。

愛子は、「ここまでヒントを与えてもまだ解らないの?三本目の足は人工の足でしょう?その足を外して、代わりに杖を使う事も可能よね。頭については、帽子をかぶっている人はいなかった?」と更にヒントを与えました。

コスモスは、「あっ!料理長が杖をついていたわ。でも、サーカス団員もその時の気分で外の食堂に行く事もあるのではないの?」と考えていました。

愛子は、「コスモスさんにしては良い所に気付いたわね。サーカスの食堂で食事を摂らなかった団員のみに、料理長が内緒でおやつを渡していた事に気付きませんでしたか?料理長については正解です。私が透視力で、料理長は地球人ではない事を確認しました。」と教えました。

フジコが、「愛子さん、有難う。コスモスちゃん、後は愛子さんがいなくても大丈夫よね。」と確認しました。

アヤメが、「コスモス!お前本当に大丈夫か?」と心配そうでした。

フジコが、「私がサポートするわ。愛子さん、北極は塩水の塊なので、マーガレットさんが調査に苦労しているようです。北極の調査をお願いします。」と愛子に依頼しました。

コスモスが、「フジコさんのサポートがなくても料理長を見張ればいいのだろう。」と一人で大丈夫だと不満そうでした。

フジコが、「それはそうだけれども、愛子さんから闇雲にしても駄目だと忠告されたでしょう?もう忘れたの?見張るポイントは、その料理長が何処と連絡を取っているかを確認する事ぐらいはコスモスちゃんにも解るかもしれませんが、その他に、そのサーカスに三本足の敵が他にいないのかとか、地球人を味方にしていないか等を調べる事も重要よ。料理長の近くに歩行不安定な人がいないか注意して。地球人にも個人差があるように、敵にも個人差があると考えられます。二本足で歩く敵がいても不思議ではないわ。車椅子を使用している可能性もあるわよ。それとよく話をする地球人や隠れて会っている地球人などにも注意して。それと神経ガスの発生装置をコスモスちゃんが止めた事により、敵に何らかの動きがあるかも知れないので注意して。」と助言しました。

アヤメが、「そんなに沢山言ってもコスモスには無理だから、矢張り誰か近くにいないと駄目じゃないか。」と助言しました。

コスモスは、「大丈夫、今のフジコさんの助言はUFOで録音したのでね。」と返答しました。

アヤメは、「今度は大丈夫か?コスモスが碌に調査もせずに神経ガスの発生装置を止めるから、敵に気付かれたかもしれないじゃないか。私達の戦いにも影響が出るかもしれないじゃないか!もうこれ以上ややこしくしないでよ。」と不満そうでした。

数日後、愛子が北極にある敵の基地を発見しました。その場所を聞いてマーガレットが、「その場所には金属反応はないわよ。どんなロボットなの?」と不思議そうでした。

愛子は、「基地もロボットも構成物質は氷だったわ。」と返答しました。

マーガレットは、「そんなロボットは、北極から出ると直に解けてしまうのではないですか?」と混乱していました。

愛子は、「敵は氷を解けないようにする技術を持っているわ。氷だから基地を発見できなかったのではないですか?氷は鉄と違い、高温にしなくても解ける為に、火傷などの事故は発生しないわ。水だと鉄でなくてもプラスチックやガラスの容器などに入れれば、形は自由になります。そこでその水に、一度凍らせれば二度と解けないようにする薬品を混ぜて、凍らせるのよ。このロボットと氷との区別は付かない為に、北極など氷の多い場所で戦うのは不利だわ。」と助言しました。

アヤメが、「それだと目視で戦うしかないのか?」と戦略を考えていました。

愛子は、「ロボットの表面は氷ですが、内部でエンジンや武器など氷で作成できない部品や燃料など氷では不可能なものもあります。氷の多い場所で戦う場合、氷の内部をスキャンするしかロボットを発見する方法はないわ。」と返答しました。

アヤメが、「マーガレットさん、基地の探査は氷の内部をスキャンしていたのではないの?何故基地を発見できなかったの?」と不思議そうでした。

愛子が、「基地やロボットで氷ではない所が多数点在しています。すなわち大きくないのよ。大きな金属の塊を捜していた為に発見できなかったのではないですか?敵と戦う時も同様に大きな金属の塊を捜しても、敵のロボットは発見できないわよ。」と助言しました。

アヤメが、「よし、それで敵のロボットを発見して戦おう!」と攻撃準備を整えようとしていました。

フジコが、「何で女神ちゃんはそんなに単純なのよ。もし、私が敵の指揮官だったら、予め氷ではないロボットの構成物質を広範囲にばら蒔いておくわよ。そうすれば構成物質からロボットは発見できません。エネルギー反応や生命反応など、別の方法でないと発見できないわ。エネルギー反応は、私達が接近すれば動力を停止して、背後から攻撃するときだけ動力を稼動させるわ。遠隔操作にして内部に搭乗しなければ生命反応もないので、氷の多い南極や北極で戦うのは不利ね。敵もこの事は知っていると思われる為に、誘い出そうとしても簡単に出て来ないと思うわよ。」と助言しました。

アヤメが、「話が良く解らないわ。北極から出て来ないのだったら、どうやって地球を攻撃するのよ。」と不思議そうでした。

愛子が、「私達のスキを見付けて地球の都市へ転送で現れて攻撃して、私達が来れば北極に転送で隠れるのよ。」と敵の戦略を予想していました。

フジコが、「それは厄介ね。女神ちゃん、警備会社の社員を地球の主な都市に滞在させて、敵のロボットが出現すれば攻撃して、ロボットが去った後に、そのロボットの破片を採取して、氷が溶けないようにする薬品からロボットや基地を特定するしかないわね。」と提案しました。

愛子が、「この敵は、今まで別の戦いでもこの方法を使用していて、ロボットが攻撃されれば、その破片も採取して一緒に去る為に、その方法は困難ね。」と助言しました。

フジコが、「女神ちゃん、モミジさんの親友だったら、隠密行動をしていても連絡できない?敵の中で平和的な考えを持っている人と交渉すると聞いていますが、その人達は、その薬品の事やロボットの発見方法等知らないかしら?」と確認しました。

アヤメは、「解った。モミジに連絡して聞くわ。」と返答しました。

直にモミジから、「平和主義者を全員救出して、彼らも戦闘体制を整えました。“自分達の問題は自分達で解決するので、手出ししないで頂きたい。”と主張した為に、テレジア星とも相談して、私達は一旦ここを離れます。女神ちゃんからの問い合わせの件ですが、私は成美ちゃんを地球に送って行くので、地球で説明します。」と連絡がありました。

数日後モミジから、「今、月に着陸しました。例の対策は二度と解けない氷にする薬品を無効にする方法で、もう対策済みです。アネゴの熱線で敵のロボットも基地も解けるわよ。地球のミサイルでも粉々に吹き飛ぶから、ロボットの対応は地球人に任せて、それ以外の武器製造を中止させる為に、アネゴが最前線に立ち敵の基地攻撃を開始して下さい。成美ちゃんは疲れている上に、謎の生命体として敵に怨まれている為に、暫くハリアット号で休憩させます。」と連絡がありました。

フジコが、「成美ちゃんにしては珍しいわね。何かあったの?」と心配していました。

モミジが、「敵はキングコブラを謎の生命体として調査していて、地球に生息している事を掴み、地球でキングコブラを退治していたのよ。それを知って成美ちゃんは今、精神的なスランプ状態です。」と返答しました。


次回投稿予定日は、2月19日です。

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