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変人公爵一家の義娘  作者: 双葉小鳥
第二章 変人公爵の娘
85/168

第三十三話 盛大な……。

 ☆☆☆


 最近。

 私は長年の友。

 ノエル・ルイダスが引っかかる。

 なぜかは分からない。

 ただ、漠然とした違和感を感じる時がある。

 しかし、なぜかすぐ、そういった考えが消えて失せる。

 なぜだ?

 ノエルは私に『旦那様』と呼び。

 使用人口調が常だ。

 それはアイツを執事として雇ったときからのはず……。

 だが……。

 アイツはもっと、こう……。

 う~ん……。

 なんと言ったら良いか分からないが、こー……。

 がさつ?

 いや。

 違うな……。

 うむぅぅぅ……。

 とにかく変なんだ。

 気のせいだろうか……?

「お父様、おはよう。何かあったの?」

 可愛い声に振り返ってみたら、そこには愛しい娘!!

 今日も超絶可愛い!!

 さすが私たちの娘!

「おはよう愛しい娘よ!!」

「うわぁ! ど、どうしたの、お父様?!」 

 そんな……。

 抱き着こうとしただけなのに。

 そんな驚いた顔しなくてもいいじゃないか…………!

 ハッ!

 ま、まさか……。

 に、ニコにき、ききき、きききき!!

「ニコに嫌われたぁぁあぁぁぁあ! リルぅぅぅ!!」

 どうしよう……。

 どうしたら、私はどうしたら良いのだ……!!

 リル!

 どこだい?!

 どこに居るんだい!!

 リル、リルアー!!

 私はニコに嫌われてしまったよぉぉぉぉ!!

「うわぁぁあぁぁぁぁぁぁ!! 私はもう生きていけないぃぃぃぃいぃ!!!!」

 

 ☆☆☆



「えぇ?! ちょっ、お、お父様?!」

 絶叫しながら、涙を流して走っていったお父様。

 あたしは無意識にそれを止めようとして出した手。

 でもその手は何にもならなかった……。

 ……いや、その前に。

 お父様。

 良い年した大人なんだから、そんな情けない声出して、涙だけならまだしも、鼻水たらしながら走るのは、ちょっと……。

 とりあえず、出してる手を下ろそう。

 それと、盛大に誤解して走ってったお父様を何とかしなきゃ。

 …………誤解する所、あったっけ……?

 思い当たらないんだけどなぁ。

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