↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
変人公爵一家の義娘  作者: 双葉小鳥
第二章 変人公爵の娘
73/168

第二十一話

「はいはいニコちゃんこれ夢じゃないからねぇ~」

 ふざけたような、馬鹿にしたような、間抜けのような口調と声で、笑って言ったルファネスさん。

 正直ちょっとムカついた。

 っち……。

 もう、せっかく現実逃避したのに!

「ところでニコちゃん。本当に旅に出るの?」

「う~ん……。そのつもりだったんだけど、さっき解決しちゃった」

 ウィルロットさんの問いに、あたしはそう言って、笑った。

 つられるように、ウィルロットさんが「良かった……」って言って安堵の表情を浮かべたんだ。

 やっぱり心配かけてたみたい……。

 あ。

 そうだった。

 早く帰ってお父様とお母様、執事さんに、ギルデさんたちに「行かない」って報告してこなくちゃ!

「あたし、帰って皆に『行かない』って言ってくるね?」

「あぁ。きっとみんな喜ぶよ」

 微笑むウィルロットさんと、頷くルファネスさん。

 あたしは二人に別れを告げ、ディティナと一緒に執事さんとの待ち合わせ場所。

 つまり、ディティナが引いて来た馬車のあるところ。

 で、馬車の近くには執事さん。

 すっごく難しそうな顔してる……。

 なんでかな。

 近寄りたくないな…………。

 ふふふ。

 いやだな、ディティナ。

 そんなに足音たてたら気づかれちゃうでしょ。

 って、もう遅かった……。

 目の前に執事さんが安堵の表情で、すごい威圧感を発してるよ……。 

「お嬢様。試合が終わり次第、お戻りになられるとの事でしたが、ずいぶんと長くかかったようですね」

 痛い!

 執事さんの冷たい視線が痛いよ!!

 そしてディティナ!

 同情するような視線でみるのやめて!!

「…………お嬢様……?」

 あ、いけない!

 考えに耽りすぎた!! 

 執事さん、眉間に皺寄せるのやめて下さい。

 本当に、切実に……。 

 怖いです…………。

「あ、えっと……。レティさんに連れてかれて…………。その、帰ろうとしたら、迷子……に、なっちゃって…………。その、心配かけて、ごめんなさい……」

「…………お嬢様……」

 頭上から呆れたような声。

 やばい!

 目が泳ぎ過ぎてたか?! 

 いや、そんなこと、そんなことないはず!!

 そう、きっと大丈夫!

 執事さんはあたしの目が泳ぎまくって、きょどりまくってたなんて気づかないはず……!!

 あぁ顔が熱い!!

「心配したんですよ……?」

 困った顔で言った執事さん。

 って、なんで執事さんの顔が見えてるんだ?

 あたし、見上げてないんだけど……。

 あぁ。

 しゃがんでるんだね。

 …………やばい。

 あたしの頭の中がちょっと壊れかけてる……。

 はいソコ!

 とっくに壊れてるとか言わない!!

「ごめんなさい。次からは気をつけます……」

「よろしい。それと、目が泳ぎすぎている上、そわそわし過ぎです。迷子になって恥ずかしいのは分かりますが、そんなに不審過ぎると心配になります」 

「……あ、はい。気をつけます…………」

 気づかれてたーー!!

 執事さんそこは見なかったことにしようよ!

 なんで見なかったことにしてくれないのさ!!

 って、ん?

 その手は何?

「お嬢様。ディティナをこちらへ。奥様がお待ちです。お屋敷に戻りましょう」

 執事さんはさっきまでと打って変わって、ふわりと笑った。

「うん!」

 良かった。

 結構機嫌良いみたい!

久しぶりの投稿です。

待っててくださった方々、本当にすみませんでした。

本編のプロットが固まって、ある程度進んだので投稿開始しました!

とりあえず、本編に引っかからない程度に書こうと思います。

こっちはプロット立ててない上、暴走気味なので、本編から遠ざけるつもりです。(笑)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。