第十八話 三つの選択肢
うん。
気のせいさ!
だって一番高いとこが、だからね?
うんうん。
だからあたしがさっき居たとこが五階な訳ないんだよ。
あ~あ……。
ちょっとした好奇心で階段下りるんじゃなかったなぁ……。
でもさ、降りてきた階段の壁越しに、まったく別の階段があるなんて思わないじゃん。
誰よ。
ここ設計した奴は!!
もう!
紛らわしい設計してくれちゃってまぁ…………。
あぁ。
あたし、方向音痴じゃないんだけどなぁ……。
てか、このままじゃらちが明かないよね。
あたしはそれについて考えるために、歩くのをやめて考える。
選択肢は三つ。
一つ目。ここを動かずに人を待つ。
結構歩いてるけど、誰ともすれ違ってない。
さらに人の気配すらない。
よって却下。
二つ目。来た道を戻る。
地下室が怖いから絶対イヤ!
三つ目。ひたすら歩く。
よし。
これに決定!
ということであたしはまた歩き出した。
それから結構歩いたところで見えた、五つ目の曲がり角。
……階段は見つからないのに曲がり角は見つかるのね…………。
ついでに、見たことがあるような無いような、曲がり角だった。
まさかあたし。
ここ一周してる?
いやぁ、まっさかぁ……。
そして、曲がり角を曲がった時。
そこにあったのは、飾られた銀の甲冑。
ちなみに一度見た。
あれ?
あたし、降りてきた階段見てないよ?
……そういえば、扉をしめたら階段が解らなくなるようになってたっけ。
………………うん。あたし、ばっちり閉めちゃった……。
おまけにドアの扉は全部同じ。
さて。
怖い云々の前に、二番目の選択肢そのものが消えてたよ……。
つまり、あたしは前に進むしかないわけだ。
……………………この際ルファネスさんでも良いから、ひょこっと出て来てくれないかなぁ……。




