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変人公爵一家の義娘  作者: 双葉小鳥
第二章 変人公爵の娘
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第十七話 建物

 だから早歩きで通り過ぎて、あんまり人がいないところからダッシュ!

 いつまでもこんなとこ居られないって!!

 早く荷物まとめてないと。

 ……今気づいたけど移動手段、どうしよう…………。

 ………………まぁ、何とかなるさ!

 てか、結構走ったけど、まだこの建物から出られてないんだけど……。

 なんで?

 うん。

 広いからだね。

 決して来た時の道を見てなかったって訳じゃないんだよ?

 ただね。

 幻想の世界にいってたから、そっちの事で手一杯だったんだ。

 だから、決して迷子って訳じゃないんだよ?

 道は必ず外に続いてるんだから、歩いてればどこかに出るよ!

 多分……。

 

 ――三十分後。


 うん。

 あたし、素直に認める。

 迷った!!

 どうしよう!

 てかなんで目の前に鉄が錆びた牢屋?!

 それにここ。

 光あんまり入ってなくて薄暗いし!

 はっ……!

 まさか、地下?

 え、てかなんで? 

 あたし、目の前にあった階段下りただけだよ?

 なのになんで地下に……――。

 あ。

 そうかぁ……。

 階段下りたせいだ!!

 大体一階なのに、窓のある位置高すぎ!

 もう。

 また戻らなきゃじゃん。

 

 ――再び三十分後。


 あはははははは。

 目の前に広がる青い空~。

 うふふ。

 綺麗だなぁ……。

 雲一つない晴天だよ~。

 塀に囲まれたメッチャひろい場所だよ~。

 ………………なんで階段上がっただけなのに屋上?

 まぁ、ある意味外だけどさ……。

 帰れないじゃん。

 それにあたし、地下にあった階段上がっただけなんだけど?

 いや、まぁ。

 降りてきた階段と、ちょこっと違ったような気もしないでもなかったけどさ……。

 …………うん。

 違ったんだね……。

 だからあんなに段数があったんだね?

 納得。

 あ、そうだ!

 ここから下を見たらどこか解るかも!

 あたしはそう思って建物の端、塀に近寄った。

 結果。

 塀が高すぎて何も見えませんでした…………。

 なんでこんなに塀を高くするかなぁ……もう…………。

 まぁ、見えないものはしょうがないか。

 そう思って、とりあえず辺りを見回した。

 やったね。

 上ってきた階段じゃない階段発見!

 だからあたしは一瞬も迷わず階段を降りた。

 今度は普通の段数の階段で、一安心。

 ……って。

 確か、ここ。

 五階建てだった気が……。

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