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変人公爵一家の義娘  作者: 双葉小鳥
第二章 変人公爵の娘
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第十六話 試合後

「ニ~~コ~~~ちゃーーーーん!」

「あ。レティさん」

 後ろから聞こえた声に、あたしは振り返る。

 そしたら、すっごい勢いで抱き着かれた。

 うん。

 結構痛い…………。

「おめでとう! すっっっごくかっこよかった!!」

「ありがとうレティさん」 

「じゃ、アンのとこ行くよ!」

「え? あたし、家に――――」

「んなもの後々! 早く、アンと兄さん。おまけにルー兄がまってるわ!!」

「え、いや。だからあたし、家に……――」

「さぁ、行っくよぉ~!」

 あたしは興奮気味のレティさんに、小脇で抱えられて強制的に連れて行かれた。

 まったく。

 なんであたしの周りってこんな人しかいないんだろう…………。

 よし、ためしに分類してみよう。

 まず、お父様みたいにテンションが高い変な人。

 執事さんみたいに冷静で時々怖い人。

 お母様みたいに優しい人。

 …………でもほとんどが最初にあげた、『お父様みたいに……』が多い気が……。

 ……………………うん、気のせいだよ!

 そうだよ。

 うん、きっとそう。

 ……気にしちゃダメだ…………。

「ニコちゃん連れてきた~」

 そういってあたしを下ろしたレティさん。

「おかえりなさい。レティ」

「ん、ただいま。――って、あれ? 兄さんとルー兄は?」

 部屋を見渡しながら、レティさんはスティアナ様が座っているソファーに座った。

「お仕事ですって」

「そうなんだ、何の仕事か言ってた?」

「えっと、確か『遠い何処かの国の使者が来た』ってウィルロットさんが」

「ふーん。使者ねぇ……。変なこと言ってこないといいけど」

「そうね。でも、ウィルロットさんがついて居て下さるもの。きっと大丈夫よ」

「うん。アンの言うとおりだね。兄さんに任せておけば大丈夫。それに、ルー兄だって使えるってことが今日、証明されたしね!」

 スティアナ様はレティさんの言葉に、上品に笑った。

 …………うん。

 きっと、二人の中であたしは空気。

 なんであたしを連れてきた……?

 友情の確認ならあたし要らないでしょ?

 またルファネスさんのせいで、ウィルロットさんの機嫌が悪くなったらどうするの?

 あたしまた帰れないじゃん。

 もう……。

 ………………よし、帰ろう。

「じゃぁ、あたし帰るね? バイバーイ」

「え? あ、うん。バイバーイ」

 レティさんはそういってスティアナ様も一緒に、笑顔で手を振ってくれた。

 で、部屋を出たあたしは来た道を戻り始める。

 来たときは気づかなかったけど、結構人の行き来があった。

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