第三十八話 ハラハラ
総合評価100ptいきました(/_;)
本当にありがとうございます(;_;)
これを励みに頑張ります!!
「さて、わしゃぁ帰るとうするかのぉ」
話がまとまった時。
お医者様が腰を軽く叩きながらいった。
「じゃぁ、あたしお家まで送るね」
「ぅん? 大丈夫じゃよぉ~。わしゃ歩いて帰れるでのぉ」
お医者様は笑った。
うん。
絶対、嘘!!
あのね。
あたし、最初は気づかなかったよ?
でもね。
今は冷静だから、お医者様が隠居してた意味もわかるんだ。
だって、ふらふらしてるもん!
あたしの目がおかしいわけじゃないもん!!
「ほれ、元気元気じゃ!」
両手を縦に振って、肩を回すお医者様。
やめて!!
そんなことしたら肩とか腕とか折れちゃう!!
「うん。でもあたしが無理言って頼んだんだもん。おじいさんを送って行かないと、罰が当たっちゃうよ」
あはは。
自分の事じゃないのに、ハラハラするんだよ。
ねぇ。
もしこれでお医者様に何かあったら、あたしのせいかな?
違うよね?
……あたし違うって信じてる!
「じゃがの――」
「そうだよね。あたしじゃ頼りないもんね…………」
ちょっとだけ演技モードON!
あたしはちょこっと俯いて、落ち込んだ。
もちろん、ふりだけど?
「いやぁ、そうじゃなくってぉ……」
おろおろするお医者様。
うん。
もうちょっと!
「……?」
小首を傾げて、顔を上げて、お医者様を見た。
「うむぅ……仕方ないのぉ。わしがニコちゃんを悲しませたことが、ここいらの連中にバレてしもうたら袋だたきじゃわい」
苦笑いを浮かべたお医者様。
なんで袋だたき?
「……なんで?」
「ん? それはのぉ。レナンの爺、婆のなかでのぉ。『挨拶してくれるし、話も聞いてくれる。何より可愛くて孫に欲しい』と、有名じゃからのぉ」
そういってお医者様は、しわだらけの顔をより一層しわくちゃにして笑った。
「まぁ。ニコちゃんは有名人さんなのですね」
「そうじゃよぉ。爺、婆の中では毎日ニコちゃんの話がでるんじゃぁ」
嬉しそうにいったお母様に、お医者様は楽しそうにいった。
やばい。
このままじゃ、ここで話が長くなる!
早くここを離れたいんだけどなぁ……。
「お嬢様」
ほら来た……!
こわぁい笑顔の執事さん……。
見逃してくれない?
うん。
無理だよね。
わかってるよ……。
言ってみただけだもん。
「……はい」
「その前にお話が」
「…………はい……」
そういって、執事さんはお部屋を出ていく。
『ついって来なさい』ってことだよね。
わかってる……。
お説教ですね?
わかってるんだよ。
ついでに、これを無視して逃げたら。
速攻捕まります。
そして、正座で二時間お説教されました……。
だからね。
あたし、黙ってついてくよ?
本当はすっごく行きたくない!
でも逃げたら後が怖い!!
てなわけで。
お兄様のお部屋から離れたとこの廊下。
あたしの目の前には、執事さん。
相変わらず、怖い笑顔です……。
ガラパに、テザリングがつけられたらよかったのに。そしたら変えずに済んだのに……(;_;)




