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アスタリア大商会起業編 ~無知な母国を置き去りに、極寒の死地を熱で満たします~  作者: IORI


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第74話:熱を測り、守る人を育てる

星環暦(せいかんれき)1284年・宵闇月(よいやみづき)≪第11月≫1日・光曜(こうよう)――

アスタリア大商会本部・総務財務部。

月が変わった最初の仕事は、《魔導熱伝導路》の工事でも、新しい設備の発注でもなかった。

実成月分の現金・預金、信用決済、売上、支払、未払、固定資産、子商会との取引記録が総務財務部へ集められ、首都ギルド組合へ提出する月次報告書へまとめられていた。

毎月1日に行う正式な月次報告である。

シェリィは提出書類を一つずつ確認し、前月残高と当月増減、信用決済に関する報告、商会として届け出るべき事項に抜けがないことを確かめた。

長距離《魔導熱伝導路》という大事業が始まっても、日常の会計報告が止まるわけではない。

むしろ動く金額も取引件数も増える以上、通常の手続きを崩さないことの方が重要になる。

「既存制度に基づく報告分は、これで全てですね」

総務財務部の担当者が頷いた。

「はい。実成月分として提出可能です」

「では、そのままお願いします」

この時点では、新しい会計管理制度について首都ギルド組合へ説明することはなかった。

まだ《アスタリア企業群》内部で正式提案すらされていないものを、先に外部へ説明する理由はない。

まずは、今ある制度の中で果たすべき義務を終える。

月次報告書は確認を終え、首都ギルド組合へ正式提出された。

◇

同日午前後半――

アスタリア大商会本部・技術研究部会議室。

月次報告を終えたシェリィは、すぐに長距離熱供給工事の技術報告へ移った。

机の上には、既設本線から地域境界方向へ伸び始めた新設区間の測定記録が並んでいる。

測定区間、始点熱量、終点熱量、温度、外気温、天候、稼働時間、《熱継送所》による補熱量、融雪へ分配した熱量、保守基地の暖房や温水へ使った熱量。

数字はすでに集まり始めていた。

しかし、技術担当者の一人が記録表を見ながら口を開いた。

「このままでは、数字同士を単純比較できません」

シェリィが顔を上げる。

「条件が違うからですか」

「はい。晴天時の測定と降雪時の測定、融雪に熱を分配した時と本線だけを動かした時、保守基地へ熱を使った時では、終点側の数字が違って当然です」

同じ区間を測っていても、外へ取り出した熱量が違えば結果も変わる。

それを無視して「昨日より損失が増えた」と判断すれば、正常な利用分まで設備異常と誤認しかねない。

シェリィは測定表へ視線を落とした。

「では、通常運転の記録と、性能を比較するための実証記録を分けましょう」

測定条件を揃えた性能実証記録では、外気条件、稼働時間、融雪や基地への分配条件まで統一し、同じ条件の数字だけを比較する。

一方、日常運転では実際に何へ熱を使ったかも含めて全て記録し、運用そのものを追跡する。

「数字を集めるだけでは足りませんね」

シェリィは静かに言った。

「同じ意味の数字にしてから比べないと、判断を間違えます」

正常時の性能基準は変えない。

《熱継送所》の補熱が正常に機能している条件で、10 Mi(ミーレ/10km)あたりの実質熱量低下は約0.2%前後、正常許容上限は0.3%。

ただし、今はまだ各工区の10 Mi全体が完成していない。

短い接続区間で良好な数値が出たからといって、10 Mi全体の性能まで保証されたことにはしない。

今得ているのは、結論ではなく、比較できる形に整え始めた実測値だった。

◇

星環暦(せいかんれき)1284年・宵闇月(よいやみづき)≪第11月≫2日・火曜(かよう)――

アスタリア大商会・技術研修施設。

66名の候補者が、研修室に並んでいた。

アスタリア地域内の10保守基地へ配置予定の60名と、ヴァルモント側第1保守基地へ配置予定の6名。

全員が、まだ《魔導熱伝導路》メンテナンス要員ではない。

これから60日間の研修を受け、最後の試験に合格して初めて正式な資格を得る候補者だった。

研修費は1名につき金貨6枚、66名で金貨396枚。

通常の賃金は、それとは別に支払われる。

エルマー(技術研究部長)は、研修初日の資料を候補者たちへ配った。

その最初の項目を見て、何人かが少し意外そうな顔をする。

設備を動かす方法ではない。

《魔導熱伝導路》を安全に止める方法だった。

「最初に覚えてもらうのは、熱を送る方法ではありません」

エルマー(技術研究部長)が前方から全員を見渡した。

「異常が起きた時、どこを止めれば被害を広げずに済むのか。その判断です」

《熱制御口》による区間遮断、《熱継送所》の停止、A級《魔導流体》に異常が生じた場合の安全処理、立入制限、緊急連絡、現場封鎖、点検、再稼働を認める条件。

正常な設備を操作できるだけなら、それほど難しくない。

本当に必要なのは、正常でなくなった設備を安全な状態へ戻せる人間だった。

シェリィは研修室の後方から、その説明を聞いていた。

設備が大きくなれば、事故の影響も大きくなる。

だから、動かす技術より先に止める技術を教える。

その順番でいい。

60日の研修を終えた後には、筆記試験、実技試験、緊急対応試験を行う。

全ての基準に合格した者だけを、正式な《魔導熱伝導路》メンテナンス要員として認定する。

不合格者は単独勤務を認めない。

ただし、再研修と再受験の機会は与える。

一度失敗したから追い出すのではなく、安全に任せられる水準まで育てる。

人材育成もまた、設備と同じように段階を踏むことになった。

◇

星環暦(せいかんれき)1284年・宵闇月(よいやみづき)≪第11月≫3日・風曜(ふうよう)――

アスタリア地域内・《魔導熱伝導路》第1期施工区域。

保守基地の建設現場では、旧図面が回収され、新しい設計図へ差し替えられていた。

1施設金貨40枚で計画されていた簡易仕様は廃止され、1施設金貨72枚の恒久生活・保守拠点仕様へ正式変更される。

保守員宿泊室、料理人個室、治癒魔法士個室、治療室、厨房、食事室、常温食材庫、業務用《氷魔導冷蔵庫》、伝送装置、工具庫、交換部材庫、予備魔石庫、《魔導流体》保管区画、非常食・飲料庫、小修理区画。

工事が終わった後も人が暮らし、設備を守り続けることを前提とした施設へ変わっていく。

厨房へ搬入予定の業務用《氷魔導冷蔵庫》についても、特殊な新技術を開発する必要はなかった。

氷魔法系魔石を利用する既存の業務用設備は、王都セレスティアや大都市の飲食店、宿屋、食品業者ではすでに使われている。

必要なのは新しく発明することではなく、既存市場にある適切な設備を選び、安定して保守できる形で導入することだった。

シェリィは変更図面を見ながら、施工担当者へ確認した。

「設計変更で、保守機能が削られている場所はありませんね」

「ありません。生活区画を追加していますが、工具庫、交換部材庫、予備魔石庫、《魔導流体》保管区画は旧計画以上の容量を確保しています」

「それならお願いします」

生活しやすくするために保守能力を削るのでは意味がない。

生活と保守の両方が成立して初めて、恒久基地だった。

◇

同日昼――

モーゲン食品卸商会との供給条件も改めて確認された。

まだ完成していない基地へは、従来どおり調理済みの温かい食事を届ける。

基地が完成し、厨房と冷蔵設備の使用確認が済んだ時点で料理人を配置し、基本食材を原則2日に1回、自動配送する方式へ切り替える。

各料理人は食材在庫と献立を確認し、不足する食材や調味料があれば基地の伝送装置からモーゲン食品卸商会へ追加注文できる。

アスタリア地域内の保守基地で使用する基本食材と追加注文費については、アスタリア大商会とヴァルモント公爵家が50%ずつ負担する。

ヴァルモント公爵領側の保守基地については、公爵家が負担する。

非常時に備える最低2日分の保存食と飲料の備蓄は、食材供給方式が変わっても維持する。

通常配送が続くことを前提に、非常時の備えを削ることはしなかった。

◇

星環暦(せいかんれき)1284年・宵闇月(よいやみづき)≪第11月≫4日・水曜(すいよう)――

アスタリア大商会本部・大会議室。

11月の《アスタリア企業群経営者会議》が開かれていた。

シェリィと9商会の経営者が、いつものように一つの長机を囲む。

ここは、親会社が子商会へ命令を下す場所ではない。

各商会が独立した経営者として情報を共有し、企業群全体に関係する課題について意見を交換する場だった。

工事の進捗、原材料調達、冬季輸送、基地建設、食料供給についての報告が終わった後、シェリィは別の資料を開いた。

「今日は、もう一つ提案があります」

各商会代表の視線が集まる。

「各商会の会計管理について、新しい制度を導入したいと考えています。不正の防止と、帳簿の信頼性を高めるためのものです」

それ以上の詳細を、シェリィはこの場で長々と説明しなかった。

会議で確認したのは、導入目的、各商会に必要となる準備、管理部門との連携、運用開始時期だった。

各経営者から質問と意見が出され、それぞれの商会内部で実行可能かが検討された。

最終的に、全10商会が導入に合意した。

運用開始は、帰魂月(きこんづき)≪第12月≫。

会議終了後、シェリィはアスタリア大商会管理部へ指示を出した。

「帰魂月1日から開始できるよう、必要な準備を進めてください」

何をどこまで準備するのかについては、管理部と関係責任者の間で詰めていく。

今はまだ、制度の中身を広げて知らせる段階ではなかった。

◇

星環暦(せいかんれき)1284年・宵闇月(よいやみづき)≪第11月≫5日・土曜(どよう)――

アスタリア大商会本部・技術研究部会議室。

壁に掲げられた進捗表には、もう「第1期100 Mi」という一つの数字だけは書かれていなかった。

第1工区から第10工区まで。

全てが個別に管理されている。

第1工区(第1期・第1工区)は1.4 Mi施工済みで、10工区の中では最も進んでいる。

第2工区(第1期・第2工区)は1.2 Mi、第3工区(第1期・第3工区)は1.1 Mi、第4工区(第1期・第4工区)は1.0 Miで保守基地工事を並行、第5工区(第1期・第5工区)は1.1 Mi、第6工区(第1期・第6工区)は0.9 Miで凍結地盤の影響を受けている。

第7工区(第1期・第7工区)は1.0 Miで地盤処理に時間を要し、第8工区(第1期・第8工区)は0.8 Miと最も遅く、厳しい地盤条件への対応が続いている。

第9工区(第1期・第9工区)は1.0 Miでおおむね予定内、第10工区(第1期・第10工区)は0.9 Miで、既存拠点からの資材輸送距離が進捗へ影響していた。

同じ日に着工した。

同じ約10 Miを担当している。

それでも、数字は揃わなかった。

シェリィは進捗表をしばらく見た後、第1工区の記録を開いた。

「1.4 Mi全部に熱が通っているわけではありませんね」

技術担当者が頷く。

「はい。施工済み距離は1.4 Miですが、供用しているのは既設本線から連続して接続され、検査と安全確認が終わった部分だけです」

施工済みと、供用可能は違う。

管を地面へ置いただけでは熱は通せない。

接続し、検査し、《魔導流体》を封入し、制御を確認し、既設本線まで一続きになって初めて供用できる。

この区別も、今後は工区別進捗表へ正式に記載することになった。

◇

一方、第8工区の0.8 Miという数字だけを見れば、遅れているように見える。

しかし報告書を読めば、硬い地盤、凍結、排水条件が重なり、基礎処理へ時間を要していることが分かる。

無理に進めれば、施工後の沈下や排水不良につながる可能性がある。

第10工区では施工そのものより、資材が届くまでの時間が長い。

同じ10 Miだから、同じ日に完成する。

その前提の方が不自然だった。

シェリィは10枚の進捗記録を並べ直した。

「今後、第1期全体の完成日を一つだけ決めるのはやめましょう」

「工区ごとに完成扱いとするのですか」

「はい。完成する日が違うなら、検査も検収も会計処理も分けるべきです」

第1工区から第10工区まで、それぞれ独立して完成させ、完成した工区から検収する。

その決定によって、契約と支払いの処理も変わることになった。

◇

各工区の予定工期は91日。

発注時には91日を前提として算定した契約予定額の50%を前払いしている。

しかし、実際に75日で完成した工区と85日かかった工区で、人件費、食費、宿泊費、車両費まで同じになるはずがない。

そこで完成時には、工事完了後に完成検査、性能確認、竣工記録確定までを行い、その後、実際の工期に基づいて日数連動費を再計算する。

固定費は契約額どおり。

人件費、食費、宿泊、車両など、日数によって増減する費用だけを実際の日数へ合わせる。

最終額から発注時に支払った50%を差し引き、残額を精算する。

「早く終わった工区は、その分だけ日数連動費が下がるということですね」

経理担当者の確認に、シェリィは頷いた。

「逆に必要な理由があって長くかかった場合は、その実日数で精算します。ただし、遅れの理由は記録してください」

早ければ無条件に評価するわけでもない。

安全を削って工期を縮めたのなら、むしろ問題だった。

重要なのは、実際に発生した工事を、そのまま会計へ反映することだった。

◇

工区別完成方式へ変えることで、施工班の移動方法も変わった。

第1工区が完成すれば、第1工区だけを検収し、精算する。

その施工班は、第1期100 Mi全体の完成を待たず、第11工区(第2期・第1工区)へ移動する。

第11工区は新たな工事として正式発注し、91日予定額の50%を注文時に支払う。

同様に、第2工区を終えた班は第12工区(第2期・第2工区)へ、第3工区を終えた班は第13工区(第2期・第3工区)へ進み、最後は第10工区を終えた班が第20工区(第2期・第10工区)へ進む。

100 Mi全体が一斉に次へ動くのではない。

完成した場所から、施工班が一つ先へ進む。

波が前へ押し出されるように、工事が300 Mi先の地域境界へ向かって伸びていく方式だった。

◇

完成後の引き渡しについても、同じ考え方が採用された。

工区と保守基地が完成すれば、通常基地にはメンテナンス要員6名と料理人1名を配置する。

ただし、66名の候補者はまだ60日研修を始めたばかりで、正式資格を持っていない。

もし工区や基地の完成が資格取得より早ければ、施工側が暫定管理を続け、正式メンテナンス要員が配置できるようになってから保守側へ引き渡す。

第5工区(第1期・第5工区)の50 Mi地点に設ける基地には、保守員6名、料理人1名に加え、治癒魔法士1名を配置する。

第10工区(第1期・第10工区)の100 Mi地点も同じ医療拠点仕様とする。

工事中に配置されている治癒魔法士は、工事班と一緒に次の工区へ進み続けるのではなく、担当する50 Mi単位の医療拠点基地が完成した時点でそこへ残り、通常保守体制へ移る。

造る人と、守る人。

両者が同じ日に交代できるとは限らない。

だから、その間を埋める暫定管理まで最初から決めておく。

◇

星環暦(せいかんれき)1284年・宵闇月(よいやみづき)≪第11月≫6日・闇曜(あんよう)――

アスタリア大商会本部・技術研究部会議室。

工区ごとの進捗差について検討していた会議で、グローヴァー建設商会の担当者から新しい提案が出た。

「基礎工事の一部に、土系魔法士を使えないでしょうか」

シェリィはすぐに答えず、具体的な作業内容を尋ねた。

想定されているのは、凍結した土の処理、掘削補助、土砂移動、整地、埋戻し、締固め、排水溝形成、仮設道路補修。

《魔導熱伝導路》本体の精密接続、《熱制御口》や《熱継送所》の調整へ魔法士を入れる案ではない。

あくまで土木工事を専門能力で補助する提案だった。

「試すなら第8工区でしょうか」

誰かが最も進みの遅い工区を挙げた。

しかしシェリィは第1工区の記録へ視線を移した。

「第1工区で試しましょう」

「第8工区ではなく?」

「第1工区を早く完成させれば、既設本線から連続して供用できる距離を最も早く伸ばせます」

単に最も困っている場所へ投入するのではない。

成功した時に、全体へ与える効果が最も大きい場所で試す。

それが今回の判断だった。

◇

試験投入する土系魔法士は3名。

人件費は1人あたり1時間銀貨8枚、1日8時間勤務とし、1人1日あたり金貨0.64枚。

3名で1日金貨1.92枚となる。

91日を予定工期として契約した場合、総予定額は金貨174.72枚。

注文時に支払う50%は金貨87.36枚で、アスタリア大商会とヴァルモント公爵家が金貨43.68枚ずつ負担する。

この日のうちに正式契約を締結し、前払金の処理まで行う。

実際の第1工区への投入は、翌日の宵闇月7日から。

シェリィは契約書を確認した後、評価条件についても付け加えた。

「速くなっただけでは、追加導入の理由にはしません」

見るのは施工時間だけではない。

工期が何日短縮されたのか、施工後の地盤は安定しているか、沈下はないか、排水は悪化していないか、施工品質と安全性は維持されているか、通常工法との差はどれほどか、最後に総工事費がどう変わったのか。

全てを比較する。

第1工区で有効性が確認できれば、第2工区から第9工区への追加導入を検討する。

第1工区へ入る3名については、同工区完成後に第11工区(第2期・第1工区)へ移動させる予定とした。

これもまた、一度使って終わる人員ではない。

効果が確認できれば、工事の波と一緒に先へ進ませる。

◇

同日夕刻――

シェリィの机には、10枚の工区別進捗報告が並んでいた。

1.4 Mi。

1.2 Mi。

1.1 Mi。

1.0 Mi。

0.9 Mi。

0.8 Mi。

同じ日に始めた工事なのに、数字は揃っていない。

だが、それは失敗ではなかった。

地盤が違う。

凍結の程度が違う。

資材が届くまでの時間も違う。

天候も、道路も、施工条件も違う。

ならば、完成する日まで同じである必要はない。

完成した工区から検収する。

完成した工区から精算する。

完成した場所から保守側へ渡す。

造り終えた施工班は、100 Mi全部を待たず、そのまま次の工区へ進む。

シェリィは第1工区(第1期・第1工区)の報告書を手に取った。

最下部には、新しい一行が追加されていた。

「土系魔法士3名――宵闇月7日より試験投入」

100 Miを一度に完成させる工事ではなくなった。

10 Miずつ完成させ、確かめ、引き渡し、その先へ進む。

一つずつ積み重ねながら、300 Mi先の地域境界へ近づいていく。

長距離《魔導熱伝導路》は、距離だけではなく、管理の仕組みまで少しずつ長くなり始めていた。

お読みいただきありがとうございます。

新設区間では性能測定が本格化し、通常運転記録と性能実証記録を分けることで、条件の違う数値を単純比較しない管理方式が始まりました。

また、66名のメンテナンス要員候補も60日研修へ入り、設備を動かす方法より先に、異常時に安全に止める方法を学び始めています。

工事管理についても、第1期100 Miを一括で扱うのではなく、第1工区から第10工区までを独立して完成・検収・精算し、完成した施工班から次の工区へ移る方式へ変更されました。

そして第1工区では、土木作業を補助する土系魔法士3名の試験投入が正式に決まりました。


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