前へ目次 次へ 6/7 6 貴志は自分の部屋のドアを閉めて深呼吸をしてからランドセルを開けた。中にはさっき見たのと同じ白い包み紙があった。やっぱり僕はもらったんだ。ギリチョコだってなんだっていい、あの、あの、桐野さんなんだから! リボンをほどき、やぶかないように丁寧に包装紙を解くと、なんともいえない甘い香りと共にラップに包まれた手作りらしいチョコと、何も書かれていないちいさな封筒が出てきた。 貴志は寒さでなのか興奮でなのかわからないけれど震えが止まらない手で封筒を開けてみた…