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「中島勇太くんへ あいこはまえから勇太くんのことが好きでした。勇太くんはきっとたくさんチョコもらうだろうけど、勇気を出してチョコつくったのでうけとってください! 桐野愛子より」
なんてことはない…僕が靴箱まちがえたんじゃなくって桐野さんが靴箱まちがえたんだ…。
「チクチョウ、桐野さんなんておっちょこちょいなおんななんだ!僕はもう桐野さんだって…」
貴志はもうなにもかもキライになった。
期待してドキドキしてしまった自分も、モテモテできっと今ごろチョコのかず数えてる勇太も、エラそうに長い話しするお父さんも、男の子はチョコもらってうれしいなんていうお母さんも…
「桐野さんだって… 桐野さんだってダイッキライだ!!」
貴志は手紙をビリビリにやぶいてゴミ箱に叩きつけ、チョコも投げ捨てようとして、やっぱりやめた。
その後、貴志は泣きながらすごい勢いでそのチョコを食べだしたそうです…
―つづく―




