逃亡
リンがロイとリアと別れて、自分の家に戻ったら直ぐにボルカがリンに何故森の奥深くに行ったかを聞き出していた。
「姫様何故私に一声かけて下さらなかったのですか?」
声は落ち着いていたが、顔には怒りの表情が見えていた。
「えっそれは。」
「それは?」
「何と言いますか。」
「それで?」
リンを追い詰める様に、ボルカは聞いてきた、なのでリンは自分が森でとってきた薬草をボルカに差し出した、それを見たボルカは。
「これはコリ草でもどうして?」
ボルカは差し出されたものを見て、何故姫はこれを取りに行ったのか疑問に思った。
「姫これを何故取りに行ったのです?」
「ボルカ最近腰が痛いって言ってた、ルーにどうしたらいいか聞いたらコリ草で作る塗り薬があれば良いのですが、そのコリ草が前はこの近くの村の森にも自生していたのですが、今は森の奥にしかないのでって言ってたから、でも村の皆んなは忙しいそうだった、それで私が取りに行く事にした、ボルカは大事な人だから少しでも元気でいて欲しかった。」
ルーはこの村唯一の医者で、村の医療を一手に引き受ける人物だ、リンの話しを聞いてボルカは目に涙を浮かべて。
「姫この爺感激であります、姫にその様に思っていただけていたとは。」
「ボルカは私の家族だから、体に気おつけて元気でいてほしかった。」
そうしてボルカはひとしきり泣いてから。
「姫ありがとうございます、これは大事に使わせてもらいます、それはそれとして危ない事をした事についてのお説教はしないといくませんな。」
そうボルカは、今度は厳しい顔をしながら言ってきたのでリンは。
「ボルカこれで終わりには・・・」
「なりませんな姫には、ご自分の立場をしっかりと考えていただかないといけませんので。」
そうしてボルカがお説教をしようとした時。
「あっそうだ私ロイさんにルーの場所を教える約束をしていたんだ、だからボルカお話しは後でね。」
そう言ってリンは急いで家からでていった、その後ろでボルカは。
「姫逃げないで下さい、ええい帰ってきたら爺の気の済むまでお説教ですからな。」
それを聞いてリンは今日は一睡も出来無いかもと思ったが、その事を考え無い様にしてロイのいる家に向かった。
(えっとロイさんと、リアさんがいるのはっと、あっここだ。)
そうしてリンは、ロイとリアがいる家の前まで来たのだった。




