互いの告白
マリアの家を出てから小一時間ほどで泰助は家に着いた。
ただ着いたのは泰助の家ではなく菫の家。
「こんばんは」
泰助の大きな声を聴いて椿が出てくる。
「こんな時間にどーしたの? 泰助…」
滅多に菫の家を尋ねない泰助が日も暮れた時間にやってきたことに驚いている。
「なんでもないよ。それより菫はいる?」
「うん、待ってて… 呼んでくる」
椿はそう言って菫を部屋に呼びに行った。そしてすぐに菫は玄関にやってきた。
「どうしたの、泰助…」
菫はニコッと笑い泰助の顔を見て嬉しそうに言う。
「今から俺の部屋に来てくれ…」
「うん、わかった」
そう言うと椿に泰助の家に行くことを告げて泰助と一緒に家を出た。
いきなり部屋に来いと泰助に言われたが、菫は何も言わずに泰助についていく。
泰助は家に着くと母親に帰宅したことを告げてから菫を連れてそのまま自分の部屋へと入った。
この3週間、菫は泰助と離れていた。マリアに隠れて電話などで連絡も取っていない。
それでも菫は以前と全く変わらない笑顔で泰助と一緒に居る。
部屋に入ると菫は静かに泰助に話しかけた。
「もういいの?」
「ああ、もういいよ…」
泰助は菫を見つめながら優しい笑顔でそう言った。
何がもういいのか…
泰助はマリアと付き合うことになった日、菫に電話して夜に部屋に来るように伝えた。
目の前でマリアに泰助を奪われた菫は、泰助からの電話に驚いたが泰助の気持ちが知りたくて菫は泰助に言われた通り部屋に行った。
部屋に来た菫を泰助は真剣な眼差しで見つめながら菫に言う。
「オッパイを揉ませてくれ… 菫…」
菫は自分の目の前でマリアと付き合うと言った泰助が、いきなりなにを言い出すのか驚いた。
だが泰助の表情を見ると冗談で言っているのではないと菫にはわかる。
泰助は私に初めてオッパイ揉ませてと言ってきた。
それって… そう言うことなの?… 泰助。
「菫、俺はお前のオッパイが揉みたい。お前のがいい…」
………本当にそうなの? 泰助…
でも、それならどうしてマリアさんと付き合うの? 私じゃなくて…
「泰助… でも泰助はマリアさんと付き合うんじゃ…」
菫は泰助の本当の気持ちを理解したが、泰助がやろうとしていることは全く理解できない。
「ああ、付き合うよ… そして別れる。 それから菫を迎えに行く…」
泰助が私を迎えに…
本当に?… 本当にそう決めたの?
泰助は本当に私の事が好きなの?… 本当に私を選ぶの?…
「………泰助は私の事…」
「ああ、好きだよ… 幼馴染としてだけじゃなく女の子としても」
初めて泰助の口から直接その言葉を聞いた菫…
菫は嬉しかった… 大好きな泰助から好きだと言ってもらえた。
今までどんなことがあっても決して泰助が口にしなかったその言葉を直接聞くことができた。
その言葉を聞いた菫は、泰助とマリアの関係がもう気にならない。
菫には分かる… これだけ一緒に居て初めて自分にそう言ってきた泰助の気持ちは軽いものじゃない。
菫も本当は自分から好きだと言いたかった。 だが言えない…
なまじ幼馴染としての時間が長すぎて、もし好きだと言って上手くいかなくてこの関係が崩れればその先はどうしたらいい?…
その事だけが怖くてなかなか告白する決心がつかなかった。
それを泰助の方から言ってきてくれた。菫にとっては何よりそれが一番嬉しい事だった。
今の状況は菫にとって全然嬉しくないものだったが、菫の心は温かいものに包まれ幸せを感じている。
菫の目には涙が滲み始め、やがて一粒の涙となって流れ落ちる。
「泰助… 私は待ってる。 泰助が迎えに来るのを…」
そう言って菫は泰助の手を取って自分の胸にあてる。
そして胸に押し当てた手を両手で大事そうに抱きかかえる。
初めて触れる菫の胸… その手に伝わる胸の感触と菫の鼓動…
泰助は思う…
これが菫のオッパイなんだ… やっぱこれがいい。
学校でマリアの最高ランクのオッパイを触らせてもらった… そして感動した。
素晴らし… だけどそれだけだ。それをどうしても得たいと感じなかった。
自分のものにしたい… そう感じたのは菫と奈瑠美のオッパイに対してだけだった。
そして奈瑠美の計らいで菫との距離が近くになっていくと、泰助は菫に対してその気持ちをより大きく持つように変っていった。
マリアに迫られた時には泰助はもう決心がついていたのかもしれない。
そしてマリアと別れて泰助は菫を迎えに行った。
菫と約束していた通りに…
「菫… 俺の彼女になってくれ… そしてオッパイ揉ませてくれ」
「………本当に泰助は私が好きなの?」
「ああ、菫がいい… 俺は欲しいと思うのは菫のオッパイだけだ」
「私は… 私はずっとずっと前から泰助の事………」
そう言って菫はぽろぽろと涙を零す。
まだ小さかった時に泰助に守られていた時のあの情景が蘇る。
ずっと傍にいて私の手を引いてくれていた泰助… いつも優しい笑顔を見せていてくれた。
そして大きくなった今、今度は私を一人の女の子として傍に置いてくれる。
もう一度あの時みたいにずっと私の傍で居てくれるんだ…
菫は何よりもそのことが嬉しかった。これからは大好きな泰助がいつも傍で居てくれる。あの頃のように…
「私はずっと泰助のことが好きだった… それは今も、そしてこれからも変わらない」
菫はようやく泰助への思いを本人に伝えることができた。
今まで何度も言おうと思って言えなかった言葉…
それをはっきりと言った後の菫の顔は、涙を流しながらも「とうとう言ってやった」という感じで晴れ晴れとして爽快感に満ち溢れている。
菫はゆっくりと泰助に近寄り泰助の胸の中に顔を埋める。
泰助は菫をしっかりと抱きしめ菫の言葉に応えるように頭を優しく撫でる。
ようやく心が繋がった二人… 今は二人とも同じことを思っている…
二人は暫くの間、そうしてお互いの気持ちを確かめ合うようにしっかりと抱き合っていた。
「泰助… ちょっとあっち向いていて…」
菫は泰助から離れると泰助にベッドと反対の方を向いてと言い、自分はベッドの近くに行く。
そしてカサカサと衣服の擦れる音がした後、菫は泰助のベッドの中に入る。
「泰助… いいよ、来て…」
ベッドで布団をかぶり顔だけ出した状態で菫は泰助をベッドへと誘う。
白くて綺麗な頬を赤らめながらそう言うと、菫は布団を頭までかぶり布団の中に消えた。
ベッドの傍には菫が脱いだ衣服がある…
泰助はゆっくりとベッドに向かい菫に言われた通りにベッドの中に入る。
布団に入りその中で隠れていた菫を見ると、菫は上半身に一切の衣服をまとっていない…
泰助は菫を上向きに寝かせると菫にまたがる状態で菫を見下ろした。
始めて菫のオッパイの全てを見た泰助…
その顔は興奮というよりも美しいものに見惚れるような表情をしている。
これが菫のオッパイか… 美しい… まさに美乳だ!
白く透き通るような肌に豊かに盛り上がる隆起があり、その形は張りがある最高の形状をしている。
本当にそれに触れてもいいのかと思わせるほど菫の胸は泰助に神々しく見えた。
菫は初め視線を横に向け恥じらうような表情で薄目になっていたが、やがて泰助の顔へと視線を向ける。
菫が見た泰助の表情は感嘆としているようで、ただじっと菫のオッパイを見つめていた。
やがて泰助はその手をそっと菫の胸に置こうとしたとき、
「泰助… 」
そう名前を呼ばれ菫を見ると、泰助を真剣に見つめる菫の視線に気付いた。
泰助はその視線が求めているものを感じ取り、菫を抱いて優しくキスをする。
しっかりと抱きしめながら菫の唇にそっと自分の唇を重ねる…
やがて抱きしめる力も強くなり菫の唇を奪うといった感じのキスへと変化していく。
泰助は感じていた…
菫の美しさは俺を感動させる… そして今まで感じたことがない程俺を興奮させる…




