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ガンズオブスプリンターズ  作者: サラマンドラ松本
第三章 平和の守護者
39/47

新たな任務

「ん……」


早朝。


顔に照り付ける暖かな日の光を浴びて、アナは目をこすりながら目を覚ます。窓から見える大海原は、上り始めて間もない朝日に照らされ、宝石のようにキラキラと輝き、その海面を、魚たちが波音を立てながら飛び跳ねていた。






アイアンエデンの世界決起から二週間。世界は徐々に再構の兆しを見せつつあった。


今回の事件は、建造物などの破壊よりも、種族的な隔たりが多く、世界の対応と関心はそちらに偏った。


しかし、世界政府主導の身辺調査と、ネパールのアンドロイド寺院『ヴァルダーナ大寺院』の大僧正であるアンドロイド「デカルサ・ダー・ラッタ」が、世界中をめぐり平和と協力の呼びかけを行っていることで、異種族間の混乱は沈静化。そちらに咲かれていたリソースが、徐々に復興へと回り始めていたのだ。


一方SIUはというと、その間は特段大きな事件もなく、またアイアンエデン検挙に尽力したとして、休息と鍛錬の日々を送っていた。






「ん~……」


疲れ切ってまだ眠っている体を起こすように、アナは思い切り背伸びをすると、寝ぼけ目をこすりながら、今へと歩き出す。


「みんなおはよ…」


「おはようアナ」


「よく眠れましたか?」


居間では、アマンダとシェリーがコーヒーカップ片手に、ソファに座ってテレビを眺めている。アナはそんな二人の間にちょこんと座ると、周りをきょろきょろと見まわした。


「みんなは?」


「サムとエリーと颯、あとオリバーとボンブは研究室に。あとの男連中は、みーんな鍛錬してるよ。腕がなまっちゃいけないってね」


「みんな元気ね。まだ朝の七時なのに」


「健康な生活の第一歩は、早寝早起きと運動です。いつでも万全に動けるように、皆さん頑張っているのですよ」


「そっか…」


シェリーの言葉を聞いたアナは、自身のほほをパチンとたたいてやる気を注入する。


「よし!私も行ってくる!」


そういって、彼女は走り出す。そんな彼女の背中を、二人はぽかんとした顔で見つめていた。


「あら、熱入っちゃった」


「あの一件以来、頑張ってますね、彼女」


「そうだね……少し心配なくらい……」


「ですね……どこかで休暇をとらせないと……」






同刻 WDO本部 訓練場β



ガン!!ガギン!!ギャリリィン!!



「おらどうした!腰が入ってねぇぞ!!」


鋭い金属同士の衝突音と共に、キッドマンの鋭い叱責が巌流とアレキサンダーに飛んでくる。


あの戦いで負った各々の負傷は、エリザベスの尽力と、WDOが誇る世界最先端の医療技術によって完全に回復。現在皆は、リハビリと研鑽を兼ねて、模擬戦を行っていた。



ガギィイン



巌流の刀とアレキサンダーのランスがぶつかり合い、火花を散らす。


「なかなかどうして……二週間も動かないとなると、腕が鈍るものだな…!」


「何言ってんだ、腕が鈍ってこのレベルなら、本領発揮じゃ俺は勝てねぇよ……」


話している間にも、二人の拮抗状態は続く。


「そこまで!!」


と、キッドマンが二人を止めた。


「二人とも、なかなかいい動きだ。勘が戻ってきたんじゃないか?」


「以前に比べればなぁ。だが、まだゼノンとやりあった時の傷が痛む」


「同じくです。それに、カナロアとの戦いで爆血を多用したせいか、心臓がまだ痛みます……」


「そうか……ま、巌流の場合、心筋の鍛錬にもつながるだろう。無理せず続けていこう。アレクも傷の完治にはまだかかる。あまり急ぐなよ」


「あぁ」


「わかりました」


「さ、次はビルとレオンだ。二人とも準備を……」


キッドマンが言い終わる間もなく、訓練場のドアが勢いよく開く。開けたのはアナだった。


「アナ!?」


「はぁ…はぁ…みんな、おはよう…」


「お、おぉ……朝から元気だな?」


「まぁね…ねぇビル、今訓練してるんでしょ?私もする!」


「なに!?」


アナの言葉を聴き、皆は驚きの声を上げるとともに、ビルがアナの肩を掴む。


「お、おいちょっと待てアナ!お前、昨日も12時間ぶっ続けで訓練したばっかじゃねぇか!!今日ぐらい休め!!な!?」


「ううん、私はまだ元気よ!」


「おいおい無茶を言うでない、アナ……時には休息も必要だ……我だって休まなければ、万全では戦えんのだぞ?」


「私は元気よレオン!おいしいご飯も食べて、しっかり休んだ!元気万端よ!」


「しかしだなぁ……」


「もういい!」


そんな三人の言い合いを見て、キッドマンは皆を制止する。


「よしわかった。ビル、アナの相手をしてやれ」


「おい本気かキッド!?」


「この子は言ったら聞かない。いい加減気づけ、ビル」


「まぁ……そうだが……」


「さぁほら。準備しろ」


「……わかったよ……よしアナ!今日は勝つからな!!」


「うん!!」


こうして、二人はレオンハルトの合図で試合を始める。そんな傍らで、巌流はこっそりと、キッドマンに話しかけた。


「本当にいいんですか、キッドさん……いくら”不思議な力”が発現したとはいえ、彼女、まだ全快じゃないはずだ……」


「さっき言ったろう……あの子は一度言い出したら聞かない……やらせてやるしかない。だろう?」


「しかし……」


「安心しろ。確かに彼女は無茶しすぎてる。どうにか彼女を休ませるよう、考えてみるよ……」






同刻同所 SIU研究室


「ふーむ……」


アナたちが訓練場で体を動かしている中、特殊工房の一角に存在する、様々な機材が所狭しと並ぶ研究室の隅で、サムたちは椅子に座りつつ、机に置かれた資料の数々を見ながら、うんうんと唸り声をあげていた。


「以前の検査結果と、結果が違う……」


サムの手元にあるのはアナの健康診断の検査データである。


戦いの後、一日以上眠っていたアナを心配し、エリザベス手動で、再び各種検査が行われたのだ。結果、目立った異常は見られなかった。


しかし


「ゲノムワンの活性値が異常に高い。以前検査した時は0.5av。超人とは程遠い、”人間”の値だった。なのに、今回の検査では130……超人認定基準の100avを大幅に超えている」


「やっぱりみんなが言ってた、アナちゃんの”不思議な力”と関係があるのかしら?」


「可能性ハ否定デキマセンネ……」


「颯、お前一体何したんだ?」


皆の意見を聞き、ボンブはいぶかしんだ顔で颯に問を投げかける。その問いに、颯は椅子に深く腰掛けながら、天井を見つつ答えた。


「僕がしたのは傷の縫合。目覚めたきっかけはカナロアの電気ショックだよ」


「傷がきれいに消えるほどの縫合……腕を上げたな、颯」


「僕じゃないよ、ボンブ」


「なに?」


「僕の縫合じゃあそこまできれいに直せない。それに、起きてすぐはまだ傷の跡があったんだ」


「……?まてよ……じゃあなにか?目覚めた”あと”に傷が消えたと?」


「そう……そこがわからない…そんなのまるで超人……しかも”幻獣型”でしかできない芸当だ…」



ーー幻獣型。別称ファンタジー。動物(ビースト)型と能力(スキル)型両方の素質を持った、超人の中でも極まれにしか誕生しない存在。


動物型のような獣の見た目でありながら、能力型のように不思議な力を扱うことができる他、ゲノムワンの保有量と活性値が他の型よりも異常に高く、それに付随して異常な再生能力と、高い運動性能を持ち合わせている。


本稿制作時では、ガオウ首魁であるゴルルムンバ・ナバロウや、オーストラリアの森林地帯に潜む『マ・ゼノア』一族を含め、報告事例が世界中で6件とあまりにも少なすぎるため、これ以上の詳細な情報は判明していない。


ハインリッヒ・ギールマン著「超人学入門」より抜粋ーー



「幻獣型……それもまた信じがたいことだね……」


「でも、事実サムだって見たじゃん!あんなに深くえぐられた胸の傷が、今じゃきれいさっぱり!アナ自身も何の後遺症もなく動いてるんだよ!?」


「いや、もしかしたら再生系の能力型の可能性だってある。それに、幻獣型の分類基準値は300av。アナは確かにav値は高いけど、幻獣型には遠く及んでいないじゃないか」


「そうだけど……」


サムの反論に、颯が頭を悩ませていると、オリバーがロボットアームで資料を見つつ、新たな疑問を投げかけた。


「気ニナルコトハマダアリマスヨ。腕カラエネルギーノ凝縮体ノ放出、ソレモ、用途ニ合ワセテ形状ヤ性質ガ変ワルトハ……ニワカニハ信ジラレマセン……」


「その点については、レントゲンにも映ってる”これ”が関係してるんじゃないかしら」


話しながら、エリザベスは机にレントゲンの画像を置き、腕の部分をスッと指さす。

その部分には、不思議な形をした腕の骨が映っていた。


「この不思議な形状の骨、以前の検査結果では、こんな形じゃなかったわ。……これは仮説なんだけど……あまりにも肉体となじんでいるからすぐには気づかなかったけど、これ、エネルギー兵器なんじゃないかしら?」


「なに!?」


エリザベスの考察を聞き、ボンブは驚きのあまり、椅子から勢いよく立ち上がる。


「ボンブ、今の技術でこんなもの作れるのかい?」


「無理だ無理無理!ただ光弾として撃つだけならまだしも、纏ったり撃ったりなんて性質を変えるなら、とてつもなく大型化する!まして十代女児の骨ほどの大きさなんて言わずもがなだ!!しかも、人体に何の違和感もなく完全に結合癒着させるなんて、まさに神の御業だ!!」


ひとしきり熱弁した後、ボンブは髪をかき上げつつ、再び椅子に勢いよく座り込む。


「ただでさえ”ラプター”とかいうやつだっていまだに信じられねぇのに.……独立して自在に浮遊し、命令に準じて特性や照出方法を変えるビーム照射装置。アナの腕の奴と同じ特性だが、あれの製造だって、事実上不可能だ……」


そんな今までの意見を聞き、エリザベスは「ほぅ」とため息を一つつくと、ぽつりとつぶやいた。


「普通じゃないの連続……アナちゃんらしいと言えばらしいけど、今回ばかりはそんなのんきなことも言っていられないわね」


そのつぶやきにサムは反応し、椅子から立ち上がって皆に呼び掛ける。


「エリザベスの言うとおり、これらのことは楽観的にはとらえられない。幻獣型と推測できるほどの再生能力に、新たに発覚した腕の兵器。素性もそうだが、彼女について知らないことはまだまだある。今後も調査を進めていこう」


「「了解」」


そんな言葉を〆として、皆は研究室を後にし、居間へと戻る。


すると、サムたちの帰還を見計らったかのように、待機室のドアが開き、ビルたちが戻ってきた。


「はぁ~疲れた……エリー、飯はいつごろできそうだ?」


「もう、ビルったら……すぐに作り始めるわ。その間にみんなお風呂に入っちゃいなさい」


「う~い……よし、行くぞアナ」


「なに!?」


ビルの呼びかけを聞き、サムたちは驚愕する。そんなサムたちをよそに、ビルの後ろから汗だくになったアナが、ふらふらと歩み出てきた。


「アナ!?い、今まで訓練してたのかい!?」


「あ、おはようサム……そうよ。みんなと一緒にね」


「ダメよアナちゃん!ここ最近無茶しすぎだわ!そんなにりしてたら、体壊しちゃうわよ!!」



「大丈夫よエリー。私は元気だ……から……」



ペタン



突然、疲労からか、アナはその場に膝をついてしまった。


「アナ!!」


そんなアナに、皆は心配からすぐさま近寄る。


「あれ……足に力が……」


「疲れが取れてないんだ……昨日も夜遅くまで特訓してたから……」


「なんだと!?本当か颯!なぜ止めなかった!!」


「怒らないでよ巌流!僕だって止めたさ!でも……」


「いいの……私が自分でやったんだから……」


怒鳴りあう颯と巌流をいさめるように、アナはそっと口を開く。


「あの戦いの後から、ラプターはいろいろできることが増えたわ。でも……この二週間何度もやってみたけど、あの時みたいな力が使えない……今のままじゃ、私は皆みたいに戦えない……ラプターに頼りきりなんじゃなくて、私が強くならなきゃいけないのに……!」


「だからと言って、無茶のし過ぎだぞアナ!!我のように動けるわけでもない!!無茶は禁物だぞ!!」


「レオンの言う通りですよアナ。先ほど私は、健康の第一歩は運動だと言いました。しかし、無理して休まず行えば毒になります。それこそ、強くなれませんよ?」


「わかってる!!」


当然、アナが大声で叫ぶ。突然のことに、待機室全体に静寂が走った。


「わかってるのよ!無茶なことだって!でも……でも、私が強くならないと、世界の平和を守れない……ゼノンみたいな人たちを助けられない!!私がやらなきゃ……彼の夢を託された私がやらなきゃ!!すべての人々が笑いあえる世界は、やってこないの!!」


アナの涙ながらの言葉に、皆は沈黙で答える。


ゼノンに夢を託されたその責任と、一度発言した力が使えないことへの焦りから、彼女は休む間も削り、研鑽に励んでいる。その並々ならぬ覚悟と姿勢、何より彼女が抱く思いを前に、皆は何も言葉をかけることができなかった。


と、突然サムがアナに歩み寄ると、その場にしゃがみこんで、彼女の肩に手を置き話す。


「アナ。君の気持ちはよくわかった。でもね、無理して体を壊したら、余計に夢の実現が遠のいていく。わかるね?」


「……うん……」


「ならどうするか。やるときはやって、休む時はしっかりと休むこと。どんなに焦って急いだって、本番で疲れて100%の力を発揮できないんじゃ、本末転倒だ。それなら、どれだけ遠回りになっても、ゆっくりと、それでも確実に一歩一歩進んでいく。それが大事なのさ」


「……うん」


「なら今からどうするか!しっかりと休むこと!今からアナには、三日間のお休みをあげます!これは隊長命令!破ったらだめだよ!わかったね?」


サムは、分かりやすいほど元気にアナに命令を告げると、ぱちりとウィンクをする。


「っぷ!」


そんなサムを見て、アナは思わず笑ってしまった。


「な、なんで笑うんだい……?」


「うぅん、何でもないの!アハハ!」


そんなアナにつられて、ほかの皆も徐々に笑い始めた。


そんな中、照れくさそうに頭をかくサムに、アナは顔を近づけ、ポソリとつぶやいた。


「ありがと、サム」


「!ううん、いいんだよ」


待機室に和やかな空気が戻る。



しかし、そんな空気を切り裂くように、二階のモニターの呼び出し音がけたたましく鳴り響いた。



その音に皆は即座に反応し、二階に集まる。そしてサムが応対を始めた。


「はい、こちらSIU」


「おぉサムか。早朝にすまない。起こしてしまったか?」


「問題ありません、源一郎長官。それで、どのような御用で?」


「あぁ、さっそく本題に入ろう。まずはこれを見てくれ」


そういって、源一郎はリモコンのボタンを押す。すると、モニターに昨ニュースの映像が流れてきた。


「速報です。現在、世界各地で種族間の平和と調和を訴える演説を行っている、ヴァルダナ寺院の大僧正にして指導者である、「デカルサ・ダー・ラッタ」氏の暗殺未遂事件が、先ほどハーバンブルグで発生しました。20日間の日程で行われている、ヨーロッパでの演説中のことです。幸いダー・ラッタ氏に怪我はなかったものの、犯人は逃亡し、行方を掴めていません。これを受け、現在ハーバンブルグが国を挙げて犯人を捜索しているとのことです。また、ダー・ラッタ氏は先ほど、『平和は暴力に屈することは決してない。それを世界に伝えるためにも、演説を止めることはない』と、力強い声明を発表しました。残り三日間となった、ダー・ラッタ氏の融和演説行脚ですが、無事に終わることはできるのでしょうか……」


ここで、映像は止まる。と同時に、源一郎は咳ばらいを一つしたのち、再び話し始めた。


「映像の通りだ。昨日未明、世界各地で融和演説を行っているデカルサ・ダー・ラッタ氏の暗殺未遂事件が発生した」


「はぁ……それで、今回はその犯人の捜索ですか?」


「いや、それはハーバンブルグから通達があったんだが、『未遂とはいえ事件が発生した以上、ハーバンブルグが責任をもって犯人を捜索、確保するため、心配はいらない』……だそうだ」


「?では、我々に連絡してきたわけとは……?」


「あぁ、本題はここからだ」


再び源一郎はリモコンのボタンを押す。今度は、一枚のメールの画像が映し出された。


「これは、ダー・ラッタ氏の行脚に同行しているヴァルダーナ寺院の者から送られてきたものだ。裏取りはできている。要約すると、『再び暗殺未遂が起こる可能性が考えられるため、WDOに警護をお願いしたい』ということだ」


「それで、我々にお鉢が回ってきた……と」


「ご名答だキッド。現在WDOは世界の復興の補助のため、人手が足りない。そこで、君たちに行ってもらいたいのだ。メンバーはサムに任せる。出発はこの後、午前十時だ。急ぎ準備をするように」


「了解。しかし、長官。行先はどこなんです?」


サムの問いかけに、通話を切ろうとしていた源一郎は、向き直ってこたえる。


「あぁ、ヨーロッパ南東の国家『ベルトリア』だ」


「!!わかりました」


「では、以上だ。健闘を祈る」


そういって、源一郎との通信は切れる。


「任務……」


先程休暇命令を受けたばかりのアナは、すこししょんぼりしたような顔をした。しかし、皆の顔は対照的に、どこか安心したような、そんな顔をしていた。


「これは……」


「あぁ、ちょうどいいんじゃないか?」


「そうね……」


皆がぶつぶつと何かをつぶやく。その言葉が気になり、アナは思わず皆に問いかけた。


「?ねぇみんな、何を話してるの?」


そんなアナの言葉を待っていたかのように、エリザベスとサム、キッドマンは笑顔でアナを見る。


「アナ、さっきの休暇命令なんだけど、一部変更だ。”旅行命令”に変更する」


「さ!アナちゃん!早速準備しましょ!」


「え!?」


ウキウキでアナの背中を押すエリザベスを止め、アナはサムに問いかける。


「ちょ、ちょっとまってサム!私もこの任務に行くの?」


「うん、そういうことさ」


「どうして?それに旅行って?任務はニュースに出てた人を守ることでしょ?」


「それはそうだが、ベルトリアとなれば、もはや旅行みたいなもんさ」


キッドマンの答えに、アナは余計に首をかしげる。


「ど、どうして……?」


その問いに、サムはにやりと笑いながら答えた。


「なぜなら、ベルトリアには正義の味方……『ジャスティスマン』がいるからね!」


to be continued

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