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20年後に会った元カノ、昨日別れた元彼。  作者: 逢坂 遥
第三章 十一月・十二月 翔の過去、別れ
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047_最後のデート 1

ただただイチャイチャズコバコします。((

彼らにとって最初で最後の夜なので。


12500PV,70pt達成。ありがとうございます。

 「イルミネーション……綺麗だねっ」

 

 12月23日。明日が、最後の日。

 俺らは遊園地に来ていた。観覧車から眺める夜景は最高だ。

 一体いくつ使われているのか分からないLEDから発せられる光が幻想的。

 

 光が未羽の顔を照らす。未羽は少し泣きそうな顔をしている。

 

 いくら手を繋いでも、いくら抱きしめても、いくらキスしても足りない。

 

 でも時間が許してくれない。

 なんで未羽は未来人なんだろう。

 

 「門限は大丈夫か?」

 

 「今日はあたし、帰んない」

「え?」


 「最後くらい、翔の家、泊まりたい」

 イルミネーションの色とは関係無く、未羽の頬は赤く染まっていた。

 

 「櫻、今日ちょっと未羽泊めるわ」

「あっそ」

 

 伯母さんは、クリスマスを単身赴任中の伯父さんの家で過ごすらしい。つまり家に大人がいない。

 

 普通の家庭なら年頃の異性を泊めるなんて言ってすんなりOKされるとは思わない。普通の家庭じゃないのも、こういうケースなら少しありがたい。

 

 櫻は空気を読んでくれたのか、友達の家に泊まるらしい。

 

 となると!?

 

 二人きりという文字が脳内に浮かぶ。

 その文字をピンク色にしないようにするのが精いっぱいだった。

 

 8時近く。家に帰ってきた。

 隣には未羽。


 ……頑張れ俺。


 「翔の部屋入って良い?」


 それにしても、いつもに増して未羽は俺に甘えてくる。

 まあ当たり前か。一緒に過ごせる最後なんだからな。


 でも未羽ちゃん俺の膝を枕にしちゃうのは良くないぞ?

 俺はウブな少年だからな。膝に好きな人の頭がのっているというだけで興奮度はんぱねーぞ?


 アホなことを考えそれが妄想に発展しつつあった頃、未羽はマジトーンで呟いた。

 「……翔は、私と会えなくなったら、寂しいって思ってくれる?」

「当たり前だろ」

「本当?」

「嘘な訳無いだろ」


 「じゃあ、もうちょっと寂しそうにしてよ」


 未羽が正体を明かしてから、休日も放課後も会えるだけ会ってきた。

 その中でも、俺が寂しがったら未羽はもっと寂しがっちゃうんじゃないかと思って、あくまで普通の態度を装ってきたのだ。


 「寂しがってもどうにもなんないじゃん。どっちにしろ別れがくるんだったら、それなら寂しがるよりギリギリまでたくさんいつもみたいに笑っていたかった」


 未羽は起き上がった。

 ふぅ、そわそわがムラムラに変化しそうだったから助かったぜ……。


 と俺は安心できなかった。

 俺の真正面に未羽。いきなり倒れこむように抱きついてきた。

 勢いに耐えられず俺ごと倒れこんでしまう。


 え?押し倒されてるってやつ?


 「ちょ、ちょ待ってくれ」

 未羽の体が密着する。理性を吹っ飛ばすのは簡単なのに保つのは難しいことこの上ない。

 「離れろ」

「やだっ」

「離れなきゃ襲うぞ、本気で」

「……いいよ」


 一般的な男ならば合意が取れれば一瞬ですっ飛んでくだろう。

 ……俺個人の意見なら滅茶苦茶ヤリてぇよ?


 でも残念ながら(?)俺には躊躇(ためら)う理由がある。


 俺は何をしたって快楽だけが残る。

 もし、もしだ。

 俺(・)み(・)た(・)い(・)な(・)存(・)在(・)が出来てしまったら……?


 本当にそうだ。

 未羽は高校一年生。今孕んじゃったら高二でお母さんデビューしてしまう。

 それに、子供のお父さん(俺)にはもう会えないのだ。多分。


 俺と全く一緒じゃないか。

 俺の父さんは未来人じゃないにしても(もしかしたら未来人なのかもな?)、俺と会ったこともない。

 母さんは高二で俺を生んでいる。

 あのクソ女と同じような人生を未羽に歩ませたくない。


 「未羽、もしも何かあったらどうするんだよ」

「……ごにょごにょ」

 聞き取れなかった。

「なんて言った?」


 「コココ、コン…ォ…ムは、あ、あるから」

 はい??

 俺買ったことすらねーぞ?確か昔佐藤には貰ったけどな!

 色んな意味でヤる気マンマンってか。


 「あ、の、」

未だに俺を押し倒す姿勢継続中の未羽がさらに口を開く。

 「早く襲ってくださーーいっ!!」


 計り知れない罪悪感。

 そう、只今絶賛賢者タイム。

 「ごめんシャワー浴びて良い?」

「……いってらっしゃい」


 取り返しのつかないことになったらどうしよう。

 しかも俺は確認のしようがない。明日未羽は未来に帰っちゃうのだから。

 ……俺はあのクソ女と同じじゃねーか。

 もう最悪最悪。あの瞬間の最高さの反動が押し寄せている。


 でもこの時間未羽は一人じゃねーか!もう一緒に過ごせる時間は少ないというのに!

 生理現象をふっきって俺は風呂を飛び出た。もちろん服は着て。

 というか、賢者タイム終了が思ったより早かっただけかもしれないが。


 「一人にさせてごめん」

「気にしないで~、大丈夫だから」

 「何かする?」

「翔の昔の写真とか見たいかなっ」


 昔の写真。

 それを出すのは抵抗がある。

 でもここで嫌がるのは普通に考えれば不自然だろう。


 「待っててな」

区切りがつかず、微妙なところで区切ってしまった……。


お読み頂きありがとうございました。

次回も読んでいただけると幸いです。


次回予告☞イチャイチャの続き♡♡


ではありません。急にシリアスな話ぶっ込みます。

翔にアルバムを見せるように頼んだのはイチャイチャの一環ではなかったり。

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