2/14
ねこ大佐の地図2
カリカリカリ…。
ねずみがどうやら廊下の壁をかじっているようだ。
カリカリカリ…しゅっしゅっ…。
にゃん大佐が真剣な表情で製図している。
「こんなだったかな、うんうん。順調、順調。この仕事が私に
まわってくるなんてなあ…」
感慨深そうに頷いている。
「彼らは元気にしているかな?前に会ったのは100年前かー」
「ガタン」
突如、部屋の外から何かが倒れる音がした。
にゃん大佐は抽斗に隠してあったピストルを取り、机の下に隠れ、
銃口をドアに向けた。
耳を聳て緊張感が走る。
しかし、ドアからの物音は一切しなくなり、
そのまま…しばし時がゆるゆると過ぎた。
にゃん大佐の背中には脂汗が流れ、ピストルを持つ手が震えていた。
と…。
ドアと床の間から、赤黒いものが浸みだしてきている…
それは少しずつ広がり…。
血糊だ!と気づいた時、ドアがトントンとノックされた。




