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逃走側 ゲーセン

昨日色々あったが今日は何もない。

後で一さんから遊ばないかと言われるかもだが今のところはない。

ということで今日は昼から散歩だ。

今までの街ではなく、少し遠出して隣町まで来た。

不思議なものだ。同じ国、近い街だというのにこうも印象が変わるものだろうか。

いつもの道に見える似たような作りの大通りも店の違いや木の種類によって違う雰囲気を漂わせていた。

いつもと違って嫌かと言われればそうでもなく、これはこれで新鮮でいいと感じる。

そんなことを考えて道を歩いていると目的の店のあるビルにたどり着いた。

俺だって無計画に隣町まで来ない。

今日はゲームセンター。通称ゲーセンに来たのだ。

ゲームというのをやりたいのだが、ホテルぐらしだと据え置き型が遊べない。

ならば店でやればいいじゃないか。ということでわざわざ隣町の大きなゲーセンまで来たのだ。

いやぁ。ニヤニヤが止まらない。

そんな一歩間違えれば変態として連行されそうな表情をしながら店内に入った。

店内は派手な音楽と派手な装飾と色鮮やかな光が派手に混じっている感じだ。

………つまりはすげぇ派手ってことだな。

目が痛くなるほど明るい店内に足を踏み入れ、周りを見渡す。

………来たことがないからわからないけどゲーセンでパチ打ってるそこの人々は何なんだ?

ゲーセンって全年齢対応じゃなかったけ?……これが英才狂育ってやつか。

まぁいい。とりあえず俺は目についたやつをやってみよう。

そして一番最初に目についたのは格ゲーというやつだった。

他の台との対戦型で今では珍しい型ではないだろうか。

とりあえず座ってみて操作方法を確認してみる。

ボタンを押してレバーを倒して。

様々な操作方法を適当に学び、チュートリアルを終わらせた。

早速対戦開始だ。

対戦ボタンを押すと、周りにやっていなかった人がいたのかすぐにマッチングした。

相手の名前は「アズキ」こっちは「マメ」

ちなみに名前の由来なんてものはない。

カウントダウンが表示され、対戦が開始された。

まず相手はこちらへ一気に距離を詰めてきた。

俺はそれに対してタイミングを見計らって蹴り攻撃を繰り出した。

だが、相手はその蹴りを危なげなく避け、一番射程の長い足攻撃を射程ギリギリのところから繰り出した。

俺はそれを避けることも叶わず、受けるしかなかった。

キャラクターは思い切り声を出して後ろへと倒れ、その後すぐに体勢を持ち直した。

そしてすぐにジャンプする。

予想通り相手は突きの攻撃をしてきたが高さのおかげで避けることができた。

そのまま足で相手の頭を思い切り強打する。相手にダメージは入ったが、倒れるほどでもなかった。

相手はそのまま一度距離を取り、こちらを伺った。

さぁ。どうしようか。

少し考え、一気に突撃した。相手との距離を一気に縮め、最大射程の蹴りを入れようとしてからすぐにキャンセル。相手は予想通りジャンプしたが、すぐさま俺がさっきやったような上からの蹴りを繰り出しが、前に短い距離を素早く移動するコマンドを入力し相手の後ろを取った。

俺がさっきやった技は後隙きが多い。そこにタメの長い高威力技を叩き込む。

俺の計画は見事に成功し、相手は思い切り倒れた。

体力ゲージは半分まで減り、こちらが一気に優勢になった。

俺は倒れたそいつのすぐ近くまで移動し、立つまで待機した。

相手は起き上がった瞬間こちらへ突きを繰り出してきたが、俺はそれをバックステップのコマンドを入力して避ける。

その後さっきの前に素早く移動するコマンドを入力してまた距離を詰めて次は弱攻撃の連打。

一発二発三発と連続ヒット回数は増え、最終的に7ヒットにとどまった。

相手は落ち着く時間稼ぎか弱攻撃を連続して繰り出し、近づいてこられないように牽制していた。

俺はそんな中に突っ込んだ。もう少しで弱攻撃が当たるというところでバックステップを入力し、相手の長射程攻撃を避け、また前に素早く移動するコマンドを入力し長射程をくりだす。

相手はそのまま倒れ、倒れたときの僅かなダメージによって体力ゲージが真っ白になった。

YOU WIN!!と画面に表示され、スコアが表示された。

スコアは2500。ランクはB+だそうだ。

最低がDのようだから初めてにしてはいい方ではないだろうか。

さてさて。このスコアは何位ぐらいかな。

スコアボードを見ると、

一位「あ」 11500

二位「布武」4300

三位「布武」3800

四位「NRT」3000

五位「マメ」2500

となっていた。

初めてなのに五位はすごくないか!やった…?!

一位は不正か…?疑うレベルだ。二位と7200差、桁が違いすぎる。

裏コマンドでも使ったんじゃないかと思うレベルの堂々の一位だ。

だがまぁ、初めての格ゲーにしてはかなりいいスコアじゃないか。ビギナーズラックかもしれないがそれでもすごいほうだろう。

軽く嬉しくなりながら対戦を続けるボタンを押し、次の対戦者との戦闘を始めた。

対戦者名は「あ」

さて。棄権というのはできるのかな。このゲームは。

もちろんできず、泣く泣く対戦を始めた。

読んでくださりありがとうございます。評価等お願いします。

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