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殺害側 総括の第三

あーだこーだと総括の連中と作戦会議をした後、俺は第一のところへ行っていた。

神は傷なんかの身体的な痛みはすぐに治るが、精神的痛みはどうあがいても治らない。

あいつらは第一という立場でありながらたった本気を出しすらしなかった一人を殺すことができなかった。

それに圧倒的にあいつが未知数で恐ろしいというのも重なり、結果として重症のようなものだ。

「よう第一。見舞いに来てやったぞ。」

病室、というかこいつら第一の宿舎に入ると、ベットに寝転がった奴ばかりだった。

「はは。すまねぇな。こんな無様をさらしちまって。」

「お前らはよくやった。次の作戦にはでなくて大丈夫だ。俺に任せろ。」

そう、次の作戦に第一は出ない。その代わり第三である俺が出る。

ちなみに第三特殊部隊とか言っているが。部隊、というほど人数はおらず、いるのは俺一人だ。

「お前だけか?言っちゃ悪いがお前だけじゃ意味がねぇだろう。」

「その通りだが、今回は総括の連中が利害関係が一致したとかで急に出てきた。」

「総括の連中が?あいつらがいれば確かに大丈夫かもだが………。」

「まぁ、確約はできないな。少なくともあれで本気じゃないらしいしな。」

あいつはあれでも攻撃をしてなかった。最後の最後に第一を一瞬で眠らせた時以外攻めてきたことがない。

「まぁ、早めに治せよ。いつまでも待ってるからな。」

「はは。お前も生きろよ。」

「もちろんさ。最悪、総括の連中に押し付けてやるよ。」

そう言い、宿舎から出た。




第一のところに行った後は、総括に会いに行く。

めんどくせぇ。あいつらの第三と俺は行動することになっているのだが、おそらくめんどくさい。

そう思いながら第一の宿舎よりもでかくて豪華な宿舎に入る。

中は壁にも床にも天井にも装飾があり、この部隊の象徴である蛇が描かれていた。

ところでその第三はどこにいるのかね。

こんなだだっ広い、大量の部屋からしらみつぶしに探せばいいのか?

めんどくせぇ。これから命を預ける仲間なんだから少しぐらい歓迎があってもいいんじゃないかと思うが。

めんどくせぇ。めんどくせぇ。と言いながら各部屋の名前を見ていく。

集合場所は作戦室と聞いているが、いったいどこにあるのか。

まず宿舎に作戦室なんか普通はねぇよ。



ようやく、作戦室を見つけた時にはすでに集合時間から遅れていた。

まったく、もう少し探しやすくあるべきだ。

そう思い、部屋の扉を開いた。

「くっさ!」

扉を開けた瞬間にたばこの香りが一気に解放された。

それに一歩遅れて酒の匂いがにおいだす。

中央には机をソファーで囲み、壁には棚があり、この部隊の象徴の蛇が置かれていた。

その中央のソファーにアル中とニコチン中毒者こと第三と思われる奴らが座っていた。

「あ?お前が第三か?遅れてんじゃねぇよ!」

一人の顔を真っ赤にした奴が灰皿を投げてきた。

俺はよけずに腕でその灰皿をはらった。

「遅れてすまない。迷ってしまった。」

遅れたのは事実だ。事前に作戦室の場所を確認すべきだった。

「まぁいい。お前みたいなやつと話してたらこっちが腐る。」

…………。

「とりあえず、常識も知らねぇかわいそうなこいつに常識を教えてあげましょうよ。」

二人目の顔真っ赤の奴がどういうことか、そういった。

「まぁ、それもそうだな。おい。下民。俺ら総括、いわゆる偉い奴らには常識を教えられるが、お前らみたいな下民はそんな授業すらないだろう。そんなお前のために俺が簡単に教えてやる。」

…………。

こいつらは頼んでもいないが、長々と話し始めた。

まぁ、この部隊の規則、常識みたいなのをだらだらと言われただけだ。

空を飛ぶな、俺らの上に立つことは許されないだとか、俺らにけなしたり逆らったりしないとか。

めんどくせぇ。まずなんなんだこいつら。仮にも命を預ける仲間。そこに偉いも偉くないもない。

神は人間とは違って差別なんかとは無縁なんじゃなかったのか?総括がそう大々的に掲げていただろう。

「とまぁ、こんなところだ。絶対に破るんじゃねぇぞ。」

「隊長。そろそろ訓練時間ですよ。こいつに俺らの実力を見せてやりましょう。」

「おう。そうだな。」

そういい、顔を真っ赤にした状態で隊長と呼ばれた神が立ち上がり、ついてこいとだけ言い隊員、いや酒カスを連れて外に出て行った。

いったい何なんだ?あの偉そうな酒カスは。




訓練と言っていたから、当たり前だが訓練場に来ていた。

今日は近接戦闘訓練らしい。

相手はおそらくどこかの部署の警備所の第一。

さてさて。お手並み拝見。これで強ければいいんだが。

そいつらはべろべろに酔った状態で第一の前に立った。

そのまま訓練が始まる。

最初に第三が第一へ手に持ったナイフを振る。

単調な、ただ横に切るだけの振り方だ。

それを第一はナイフで防ぎ、そのまま第三へ突き出す。

突き出されたナイフを第三は寸前で防ぎ、そのまま第一のナイフを弾き飛ばし、腹へけりを入れる。そのままナイフを第一の首元までもっていった。

…………はぁ。

予想はしていたが、第三はかなり弱い。第一はかなり手加減しているのだろう。一つ一つの動きが一般兵程度だ。

まぁ、あの常識とやらに止められているのだろう。

困難で訓練になるとでも思っているのだろうか。今回の目標は第一が全力でかかっても勝てなかったというのに。

また訓練が始まる。意味もない、第一の時間の無駄だ。

そんな状態の俺に通信が入った。

ポケットに入れている、下界ではガラケーと言われる通信機を取り出し、通信に出る。

「はい。こちら第三特殊。」

「よう。こちら第一特殊。どうだ。総括の第三は。」

「…………伸びしろいっぱいといったところだ。」

「はっ。こりゃ作戦は失敗するな。」

「まぁ、何とかするさ。」

「R-2弾が出るんだろ?なら多少は抵抗できるかもだな。」

「そう信じておくよ。…………それで、用件は?」

「おいおい。少しは世間話に付き合えよ。」

ははは。と第一は笑い、話を始めた。

「総括を、ぶっ潰そう。」

読んでくださりありがとうございます。評価等お願いします。

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