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TS転生するときのパートナー選択で種付けおじさんを選んだら割と幸せ  作者: 九束


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ぜんぶ女神の私利私欲が原因だった件

「お、終わったかな?」

モッさんと魔王がセックスしないと出られない部屋に吸い込まれてから2時間。


セックスバトル?(ほぼ一方的な蹂躙)が終わり、モッさんが魔王の足を引きずりながら『セックスしないと出られない部屋』の扉を開けたのをみて、私は身体を起こす。


それと同時に扉にモッさんと魔王が吸い込まれ、そのまま箱からペッと吐き出されるような感じで排出される二人。


「ひぎゃっ!!?」


「ぐえっ」


「ぴっ!?」


悲鳴を上げて排出される魔王、その上にヒキガエルみたいな悲鳴上げながらのしかかるモッさん。

それにさらにか細い悲鳴を上げる魔王。


「こっ……この、ま、間男め……こんな屈辱……」


モッさんの下から這い出ながら悪態をつく魔王。


魔王(ママ)もう一回入っとく?」


最後の方は完全に怯え切った感じだったので屈服したと思ったが、まだ悪態をつく元気があるということは屈服していないのかもしれない。

そう思った私は魔王にアイテム『セックスしないと出られない部屋』を見せながら問いかける。


「もう二度と逆らわないし世界を滅ぼさないし二人の関係も私が混ざっていいなら認めるから許してパパ。……んひぃ❤」


私の問いに即座に全裸土下座を敢行する魔王。

身体を動かしたせいで軽くイったようで嬌声を最後にあげる魔王。

うん、それのやばさは知ってるからどういう状態かは大体わかるよ。草。


そんな魔王の隣にはいつの間にか綺麗に畳まれた魔王の服が並べられはじめている。


不思議に思って『セックスしないと出られない部屋』をのぞき込むとなんか清掃員のおばちゃんのような恰好をした小人たちが部屋のクリーニングと、部屋に脱ぎ捨てられたボロボロになった魔王の衣類をきれいに修復して扉に投げているところが見える。


そして扉を通った魔王の衣類はなぜか魔王の隣にキレイに並べられている。

ちなみにモッさんが残した服は黒いごみ袋にすっげえ嫌な顔で放り込まれていた。


いや毎回思うけどどういう法則なのこれ?


そんな感じでなんかバカエロゲーのHCG全裸土下座シーンみたいな光景になる。

あぁこの世界バカエロゲーだったわ。


多分原作にこういうシーンがあるんだろう。

めんどくさくなったので私はそう納得することにする。


まあここで重要なのはきっちりと前世妻である魔王をモッさんに逆らわないように屈服させること。

それが達成できたので早速尋問フェーズに移るべ。


ちなみ私がセックスバトルの鑑賞を始めてから少し経った頃には他の勇者巫女もセックスしないと出られない部屋の箱の前に集合していたのでいつものメンバーは集合済み。


さあ、早速事情聴取を始めよう。

……とはいえ少し落ち着かせないと聴取が進みにくいから少し間を置くか。







「……それで?何が聞きたいのパパ……いや、今はもうオリヴィアなのかしら?」

数分後、少し落ち着いたのか土下座姿勢から胡坐(あぐら)をかいて座る形に姿勢を変えた魔王が私に切り出す。

なお全裸である。


まあまだ服着るとイくからね。

わかるマン。


「女神とリリムから聞いたんだけど、この世界にはセキュリティホールがあるんだって?それについて教えて」


「セキュリティーホール?……あぁそう言えば七海――リリムにもそう言っておいたっけ。何?女神から聴取するように言われてる訳?」


「今の状況には満足してるけどそれはそれとして女神にはムカつくからそれ(セキュリティホール)で一泡吹かせられるなら吹かせたい」


「あぁなるほど……そういうことなら全部話しちゃう」


俺の意図を理解し、協力的になる魔王。


「まずね、あれ女神はセキュリティホールって認識してるみたいだけど残念。あれはセキュリティホールじゃありませーん。もっとしょうもない脆弱性よ。しかも自業自得の」


「脆弱性?」


「まずね、私とリリムがこの世界に侵入する時に使ったのはね、この世界の空き神格アカウントなの」


「本当に前世のITシステムみたいな構造してるのなこの世界のシステム」


「概念的なものだから正確には違うけどね。で、私たちはその空き神格アカウントのパスワードをAIを使ったパスワード推測の総当たりで突破して、正規の神格アカウントを使った転生処理でこの世界に来たって訳」


ねっ、セキュリティホールを使ったわけじゃなくて正規ルートでしょ?と付け加える魔王。

まあこの世界への乱入方法はわかった。

しかしそうすると新しい疑問が生まれてくる。


「そもそもなんでそんな空き神格アカウントなんかがあるんだ?」


「多分女神の私利私欲」


俺の疑問に吐き捨てるように答える魔王。

そしてその視線はなぜか翔太さんの方を向いている。


「私利私欲?」


「男の娘勇者を死後自分の夫として迎えるため」


「はあ!?」


魔王の言葉に翔太さんの巫女であるサフィさんが声を上げる。

その声には怒気が混じっていた。


「魂の性質的に男女問わずどころか神格存在からみても魅力的な存在みたいね、そこの男の娘勇者。アカウントの中身を見たら男の娘勇者の死後すぐにこの神格アカウントに魂を迎えるスクリプトが組まれてたわ」


「殺す」


魔王の説明に殺意を増していくサフィさん。

ステータス的には脅威でないはずなのにすごく怖いんですが。


しかしなんだ?


話を整理すると? 女神の私利私欲による脆弱性が原因で前世妻がこの世界にアクセスできるようになって、そのせいで攻略難易度が爆上がりして元々順当にいけば回避できた悲劇がそのまんま再現されたってことじゃないかこれ?


「ちなみにママが――」「もう魔王でいいわよ」


「――魔王が憑依する前の、元々の魔王のステータスってどんなもんなんだ?」


「1回目にそこの間お――キーモさんと対峙したときのキーモさんのステータスの半分くらいかしら」


「つまり本来の魔王なら楽勝だったと」


「正直一見必殺だったんじゃないかしら?」


……。





すべてあの女神が元凶やんけ!!!!!!!!






「モッさん」


「うん?なに、ヴィーさん」


「あの女神相手に、勃つ?」


「余裕。中身がゲロゲロでも見た目は美人だからゴブリンよりましだし」


絶世の美貌なのにそれを差し引いてもゴブリンよりまし程度の評価とか。

まあとりあえずはモッさんは行けそうだ。


私はここにいる面子を見渡す。


私と魔王の問答を見ていて、感じた感想は全員同じらしい。




『あの女神ぜったいゆるさん』




特にサフィさんはやるわよね?すぐにやるわよね?といった視線を私に向けてきている。

ハイライトが完全に消えていてすごく怖い。


「魔王」

「あの駄女神にキャーンて言わせるのね?協力するわ。神格アカウントのアクセス権はまだ持ってるから、行こうと思えばすぐにでも行けるわよ?」


流石は前世の妻。アイコンタクトだけで私の意図を察したらしい。



私は魔王に手を差し出す。


その手を魔王は力強く握り返してきた。

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