表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/9

小林弥生②

休み時間、僕はずっとトイレにいた。

次の授業が始まるまで、ずっと。


「……僕なんかと一緒に居たら……ダメなんだ…… 」

小林さんと、隼人くんが幸せになれるように…。


《キーンコーンカーンコーン……》

チャイムが鳴った。教室へ戻らなきゃ。

この時間はLHR。


「はい、じゃあLHRの1時間を使って、席替えをします!」

ルーム長が仕切って席替えを始めた。

席替えの提案をしたのは僕。

隼人くんの隣にいたら……協力できないから……。


「なぁ、和。お前休み時間の度にどこ行ってんだ?」


「え、ちょ、ちょっとお腹の調子悪くてね……」


「え、大丈夫か!?それ!?」


「大丈夫だよ……」


「しかも席替えかあ……今の席で充分なのに。」


「そ、なの?」


「だって和が隣だし、一番後ろだし。快適じゃん」

その言葉、嬉しかった。涙が出そうだった。


「隼人くん!僕ね……」


「どうした?」


《協力してくれない、?》


「あ……」


《私、秋山くんのことが好きなの。》


「え……」


「和……!?」


「なんでも、ないよ……」



「はいじゃあ次!秋山くんクジ引いて〜!」

ルーム長に呼ばれて隼人くんが教卓へ向かった。


「小林さん……笑顔だな……」

これで、良かったんだ。これで……。




席替えの結果、僕は窓側の一番後ろ、

隼人くんは廊下側の一番前、

小林さんは隼人くんの後ろの席になった。


「……。」

本当は僕と小林さんの場所逆だったんだ。

でも、変えてもらった。



放課後、HRが終わると僕はすぐに教室を出た。

多分、教室出るのは一番最初だった気がする。




****



近くのスーパーで買い物して家にむかっていた。

「なごちゃん、?」

突然後ろから声をかけられた。


「え……?」

後ろを向くと、うちの学校の制服だった。


「やっぱ、なごちゃんだよね……?」


「え、誰……?」


「あたしだよあたし!幼なじみの篠原栞夏(しのはらかんな)!」


「栞夏ちゃん……か……」

名前を聞いて思い出した。たしかにこの子は幼なじみの栞夏ちゃんである。


「なごちゃん久しぶりだね!元気にしてた?」


「僕、用事思い出したから……帰るね!!!!」

僕は走って家に帰った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ