幽香日記1日目 本日も晴天でしたまる
久しぶりのこっち。
○月○日
今日も天気は良好。実に良い日。こういう日は母を誘ってどこかに出かけるに限る。しかし天候は良くても運までは良くなかったようだ。母は御免なさい、今日はダメなの、と少し申し訳なさそうに言うとそそくさと家を出てしまった。なんということだ……今日は厄日らしい。寝よう。不貞寝よ不貞寝。
○月○日
今日も天気よし。ならば運も回復してるであろうと思い突撃を掛ける。しかし帰ってきた返答は無情なもので、ごめんなさい、と家を出てしまう。ああ、そろそろ心が挫けそう。でもダメよ幽香。あの最強の大妖、風見夏香の娘よ。泣くなんてことはできない。今日も戦略的撤退。
○月○日
今日も良い天気。心も状態も良し。何度撃沈しようとも折れないのが風見家の魂。仕掛ける前に日記も書いたわ。さあ今日もアタックよ!
○月○日
…………今日ほど鬱な日はない。まさか母が一時的に外の世界に出るなんて。しかも一週間。あ~ダメ。もう何にもしたくない。風呂もご飯も何もしたくない。寝る。
○月○日
……鬱ね
○月○日
…………
その頃外では……
「幽香ちゃん、元気にしてるかしら」
「あら夏香、娘が心配?」
「親ですもの」
「そう……私にも春は来るかしら」
「あははははは、時には諦めも肝心よ」
「え、待って、それってどういうことよ。これでもまだまだいけてると思うんですけど!?」
「外見重視乙乙」
「きぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!! 一度結婚してるからって調子に乗って!!」
「勝てますの?」
「……」
「家庭料理は?」
「何百年としてません」
「家事は?」
「……」
「……」
「ダメ嫁ね」
「本当に勘弁してください」
「貴女が私の椅子になってくれればいいわよ?」
「物扱い!!?」
「お疲れ」
「どういう意味よ!!?」
平和であった。
○月○日
しばらく日記を放置してしまった。どれくらい日が過ぎたのか……確認したら今日は帰還当日だった……
幻想郷のとある湖
「チルノちゃん、はしゃぎすぎるとレーザーが飛んできちゃうよ~~!」
「大丈夫だって!! なんたってあたいs」
レーザー通りま~す
「チルノちゃぁぁぁぁぁぁン!!?」
相も変わらず平和である。そして……
「あ、あのね幽香ちゃん。いくら寂しかったらからってお風呂を一緒に入るのは」
「……」
「……わかったわ。ほら、背中流してあげるから」
とか
「幽香ちゃん、そんなにぎゅってされると少し息苦しいわ」
「……」
「……仕方ないわねぇ」
とか、とりあえず、幽香の寂しさが消えるまで夏香はひたすら引っ付きまわられたそうな……その日数一週間だとか。
「お母さん……」
「はいはい、頭なでなでね」
「……」
その間、もちろん幽香の顔は幸せ絶頂期だったそうな。
こりゃあ、重度だな




