「お前ならどうする」
小学校に勤めている友人から問われたことがある。「お前ならどうする」
友人の勤めている、へんぴな地域にある小学校。その山の斜面沿いの校庭にあるブランコに、昔から何やらウワサが伝わっているらしい。風がぜんぜん吹いてないのにブランコがひとりでに動いていることがある、という話が教員や職員の間でひそかにされ続けているとのこと。
そんな話をバカらしいと思っていた友人だったが、誰もいない校庭へ設備点検のために用務員と二人で行った時のこと。風も吹いてないのに例のブランコが、まるで人でも乗っているかのように動くのを見つけた。
が、友人の方を向いて話をしていた用務員はそのことには全然気付いていない。
キィー キィー
取り付け状態を見るため二人はブランコの動く音が聞こえるくらいまで近づいて行った。用務員は点検内容について友人の方を見て説明することに夢中で、ブランコの動きや音にはゼンゼン気づいていない。
キィ~…
さらに近づくとこちらを警戒するようにブランコの揺れは小さくなる。ただ、友人としても霊障(自分なら避けたい、霊に触れると祟りがあるかもしれないこと)の話を大の大人に対してマジに持ち出すのはチョットはばかられた。
なんとか決意して何かがブランコにあることを友人が用務員へ声をかけようとしたその時、ブランコの鎖に手をかけて用務員はブランコに座ってしまった… 用務員に異常が無いかを聞いた友人だったが、鎖を引っ張ったり座り板を踏んだりして大丈夫だと言っていたとのこと。
そうじゃないんだけど… と思った友人だったが、やっぱり用務員がブランコに座る前に声をかければよかったと少しだけ反省したそうだ。




