手紙の真実 前半
どうも、魁です。
自分の小説では初となる前半後半わけですね。
量のバランスが悪くても気にしないで欲しいな。
それではどうぞ。ごゆっくり!
「で、なんでここからなのよ!」
セレナは不満を私にぶつけたかったのか、背中をドンッと叩いてきた。
「そんなこと言われてもなぁ。初めはやっぱり王様に話を聞くとこから始まるし。」
そう。ここはセレナの故郷つまり王国に来ている。
始まりと言えば1度は王国に来るのが当然だろう。
それに私としては色々聞いて起きたいことがあったからだ。
そりゃそうだろう。いきなり結婚をなしにされたんだ。
「それはそうだけどさ・・・」
セレナはセレナでやはり思うことがあるようで少し気まずいらしい。
私も結婚をなしにされた妻と一緒にその父親に会うのは思うところが多々あるのだが、聞かなくてはならい。その真髄を王様の思惑を。
王様はたしかに変なとこで気を回すし、優しいと言えば優しいがそれが空回りすることが多い。
しかし。元傭兵隊隊長である王様は、やたらと頭が切れるので何か考えがあると考えるのが妥当なのだ。傭兵がどうやって王族になったかって?それはもちろん簡単なもの。
セレナの母親。つまり今の妃と結婚したためである。色々訳ありなのでその話は割愛させていただこう。
とにかく私は、私達は1度王に合わなくてはならない。
そんなことを考えながら歩いていくとあっという間にお城の前まで来ていた。
「ねぇ!ほんとに行くの?」
ここまで来てまだ諦めていないようだ。
セレナは私に訪ねてきた。
「そりゃそうだろう。色々聞かなきゃいけないし。何よりもここまできたろう?」
セレナはやはりまだ不満なようで渋々と私に着いてくる形となった。
「ここから先は我が国王の住む城だ。易々とは入れさせん。」
門番らしき人が門の前からそういったきた。
が、
「あ、セレナ様!ということは。勇者様でははありませんか!失礼いたしました、どうぞ。お進みください。王はこの先の階段の先におります!」
と言う風になるわけで。すんなり通して貰えた。
自分よりはるかに大きい門をくぐるとその先にはそれよりも大きく美しいお城が建っていた。
大きな扉の前でもう一度顔を出し、通してもらう。
重い扉の開く音と共に扉の置くから眩い光がこちらを照らした。
目を開けてみるとそこには1人の召使いが立っていた。歳はかなり取っている様な見た目だが、年ほど動けない訳ではなくきっちりとした礼をこちらにしてくれた。
「お待ちしておりました。王からのご命令で、そろそろ来る頃なのでまっていろ。とのことでした。」
やはりこちらの動きを予測していたかと思ったが今さら王が自分の行動を知っていたところで関係ないこちらの疑問が晴れないので
「あぁ、助かる。早速王の元へ案内して貰えないか?」
と、少しばかり相手にこちらが急ぎである素振りを見せた。
「早く案内しなさい!お父様には言いたいことがいっぱいあるんだから!」
セレナはここに来て不満を当人である自分の父に向けたようだ。
・・・大事にならなければいいのだが・・・。
「申し訳ありません。お嬢様。
王の命令によりお嬢様はお妃様と話を通すようにと言伝されております。」
・・・おっと。これはこれで何か起きそうな気がするんだが。
「どうゆうことよ!お父様に会いに来たのよ!お母様は関係ないじゃない!」
セレナも流石にこの対応は何かあると思ったのだろう。多分その思考には私宛の手紙に書いていた内容が関係してると読んだんだろう。
誰だってそう思う。私もそう思う。
「申し訳ありません。お嬢様。しかし王の命令は使える身としては絶対。この老いぼれめの職も危うくなってしまいます。どうか。王にお従い下さい。」
この人は長くここに住んでいるのだろう。セレナがどうゆう性格か理解した上で自分を餌に王に従えと言ってきた。
「うっ・・・。
わかったわよ、お母様とお話してくればいいんでしょ。私も久しぶりにお話したいし丁度いいわ。お父様から聞けない分きっちりはなしてもらわないと。」
流石だ。こうも一瞬でセレナを止めるとは。
見習わなくては。
と、つまらないことを考えてるうちにセレナは別の部屋に移動してしまった。
「勇者様。王がお待ちです。どうぞこちらへ」
丁寧な素振りで私を案内してくれた。
中央にある大きな階段を上り、王のいる玉座の間に着いた。その扉もやはり大きくそこにも門番の様な輩がいた。
「勇者様ここからは王とお二人でのご会談となります。それは王のご希望でしたので、ここからはお1人でお願いします。」
召使いがそういいこちらに頭を下げた。
何度か来ているのでそんなに迷わない。
何よりも目の前の扉を開ければあとはそこにいる王と話せばいいだけなのだ。
召使いが申し訳なさそうにする必要がない
「えぇ。お気づかいなく。ありがとうございます」
道案内をしてくれた召使いにそう言い私は玉座の間へと進んだ。
扉の奥には大きな椅子が2つ隣り合わせにあった。
ひとつは誰もいないがもうひとつには王が座っていた。
「よく来たな。勇者よ。積もる話もあるだろうがもう少し近くに来てくれ。
聞かれたらまずいのは君の方だろう。」
やはり王は色々知っているらしい。流石といえば流石なんだが、ここまで来ると何となく気持ち悪い。
どっかに俺を監視してるやつが王に伝えてるのか?
まあ、そろそろ本題に入りたいので王に従うことにした。
「そりゃまずいでしょうけど、王こそなぜわざわざ手紙を出したんです?連絡をとる手段ならいくらでもあったでしょ?」
手紙は見られる危険が大きい。現にセレナが勝手に見ているし、配達がしっかりされるかもわからない。それなら城への招待状として出してその後に話せば良かったのだ。わざわざ手紙で内容を伝えたのにはきっと理由があると思っている。
王は少し微笑んで。頷いた。
「その通り。わざわざ手紙を出したのには理由がある。君に伝えることもそうだが、セレナのことだからな勝手に手紙を見るだろうと思って手紙にしたのだ。あいつはショックだろうが、それも今、我が妻が何とかしてくれているだろう。」
やれやれ。父親とはいえよくここまでセレナの性格を見抜けるなと思う。もしかしたらさっきの召使いも王にそう言えと言われていたのかもしれない。
「そうだとありがたいですが、本題に入りましょう。まず、魔王が目覚めたとはどういうことでしょうか?まだ期間はあったはずですが。」
回りくどいのは嫌いではないがセレナのこともある順を追って聞いていきたいので早めに済ませようとした。
「ふむ。魔王は君も知っての通り君によって倒された存在。傷もまだ完治してはいないし何より君に手を出そうとはしてこないだろう。だが、魔王と言えど子を育むことができる。それなら自分の復讐をその子に託せばいいのだ。」
なるほど。自分が完治するより子を残し成長させた方がいいと踏んだのか。間違ってはいない気がするが、それでも少し疑問が残った。
「子。ということは魔王の息子になると思いますが、それだと心配する必要がないのでは?
あの時の魔王程の力はないでしょうし。何より子供でしょう?」
魔王がやられた時に子を残したとしても私が30なので、どう考えても13かそこらになるはず。
やられる前から子供がいたとしても、魔王との決戦のさなか登場しなかったということはまだ幼かった可能性が大きいのだ。
「そこだ。魔王は子供に託したが魔王の子はまだ若い。だが、力は君が戦った魔王同等。しかもその子はやたらと君に会いたがっていた。待ちきれず魔王軍を引き連れそうになったらしい。」
私に会いたがっていた?となると相当の恨みがあるのかもしれん。当然か。なんせ父親をめった切りにされたんだからな。
「つまり、攻められる前にもう一度魔王を倒して欲しいと。そういうわけですか。」
攻められれば大きな被害が出るのは一目瞭然。
なら、こちらから攻めて最低限の被害に抑えようという魂胆なのだろう。
「理解が早くて助かるよ。君は賢いからな。、ハッハッハッ!」
2人しかいない玉座に、笑い声が響いた。
「魔王から連絡は来てるんですか?」
先ほど王は らしい と言っていた。きっと魔王からの連絡があったのだろう。
なぜ連絡が取れるかって?そんなもの簡単だ。
倒した後に男同志の友情で仲良くなったのだ。
家を出る前に言ったろ?契約はまだ先だって。
その時から勇者を育てることと、魔王は魔王で新しい魔王を作る計画があったのだ。
それがこんなことになるとは。
「うーむ。どちらの魔王か分かりにくいな。現魔王が子供のほうで君が倒したのをゾルディアと呼ぼう。」
ゾルディアは、魔王の名前だ。王も私と魔王もといゾルディアとの関係を知り王どうし仲良くやろうという話になった。実際お互いの苦労などを話ているのでかなり仲がいいらしい。
「わかりました。現魔王はこちらに攻めようとしているという話はゾルディアからの連絡なんですか?」
誰かに聞かれたらまずいというのはこの辺りからの会話だろう。人々が怯える魔王が国王と世界を救った勇者とお友達なんて知ったら動揺所の騒ぎでは無くなる。
しかしこれも致し方ないことなのだ。この話はあとでしよう。
「ゾルディアから伝えられたものだ。
ゾルディアも何度か言ったらしいが、止まらなかったらしい。私にも似たような経験があるのでな。やつの気持ちは良くわかる。」
それは間違いなくセレナの話だ。
だが、それがなかったら私達は出会っていなかったので全てを否定はできない。王もそう言う話をゾルディアにしたのだろう。
「そういう事ですか。ですが少し不思議ですね。
現魔王はどうして私に会いたいのでしょうか?
父親を倒したからですかね?そうなると強い恨みになってしまうので、戦うのはかなり厳しくなると思いますが・・・」
恨みや、怒りは大きな力となる。それは間違いないものだ。そういう魔の力はゾルディアもきっと現魔王をも、強くしてしまうものだろう。
今の私ではいけない。前よりも強くならねば。
そう密かに決心をした。
「あぁー。それなんだけどさぁ、そこら辺がセレナとの結婚をなしにした理由なんだよねぇ。」
言いづらそうに王は言葉を濁しながらそう言った。
そこに繋がる?一体どういうことだ。
こちらは妻との結婚をなしにされ危うく家庭と共に世界が崩壊しかけたのんだぞ。
「どういう意味ですか?私はセレナを愛していますし、王も、認めてくれたでしょう。セレナも困惑していました。理由を聞かせてください。」
魔王復活よりもこちらの方がメインかもしれない。
王にとっても私にとっても。
しばらくの沈黙のあと王は息を吐きこちらに向き直してこういった。
「ゾルディアが言うにはさぁ、現魔王が君に恋したんだって。」
ハイハイ、魁です。
どうだったでしょう。前半です。
気になる様な終わり方をしました。後半も読んでもらうためです。
王の設定は当初から存在してました。
魔王と友達設定もあらかじめ考えていてこうなってしまいました。そんなにおかしいヘンテコな話にならないように気を付けながらそういう設定にした訳ですが、難しいですね。下手に説明するとながくなりますし、短すぎると理由が分からなくなってしまう。そこの区分はこちらの技量なのかも知れませんね。まあ、
そのために前半後半に分けたわけですけど!
とにかく後半もありますから、どうぞ気長にお待ちください。ご愛読ありがとうございます!




