自分のために。
さぁ、皆さんお久しぶりです。
2作目ですが。まだ家から出てないです。
私から、俺になるのがこの辺で割と出てくるのでそういうやつだと思ってください。
「とはいえ、さすがの君も鈍るだろうからもう一度、1から頑張ってもらいたい。そこで私は君たち。君とセレナの結婚をなかったことにした。」
はぁぁぁ?!
結婚をなかったことにした?どういう事だよ!
早すぎる魔王復活と言い勇者育成が出来ないといいセレナとの結婚もなしだと!
あまりにも多くのことがいきなり伝わり自分が夢でも見ている気分になってしまった。
「ねぇ、勇者。私たちこれからどうなるの?」
とセレナが涙声でこちらに尋ねた。今にも消えそうな声で。
「わからん。王様の意思が全く分からない。セレナとの結婚は王様も喜んでくれていたはずだそれをなかったことに?まさか!既に魔王の手下が!」
それ以外に考えられない。優しい王様に限って自分の娘の幸せを放棄してまで俺に勇者になれなんて!
絶対になにかの間違いだと思う。
いや。間違いだ!
そう思いながらも手紙にまだ続きがあることに気づいたのでその続きを読み始めた。
「そうした方が君にとってもいいだろう。
勇者として仲間を集めてれば出会いのひとつやふたつきっとあるさ。そんな君だからセレナと言う存在があれば君はきっとその子達の気持ちに応えようとはしないからね。だがもし、魔王討伐後も君がセレナを愛しているならその時はもう一度セレナのことを頼んだよ。
byセレナの父 オルフェンス・レナーテ」
私は静かに手紙を机に置いた。
そして、何も言わずに部屋に戻った。
セレナはまだ泣いていた俺との関係が無くなったのは悲しかったのかもしれない。もしくは俺が冒険に出ることでそうなるかもしれないと言う辛さが彼女をそうさせるのかもしれない。
王様は、優しいって?
誰がそんなことを言った。
王様は変な気を使う変なやつだ。
こっちの苦労をあまり考えていない。
いい人ではあるんだが・・・。
正直私は悩んでいた。もちろんセレナのこともそうだ。彼女を1人にしてしまえばそれこそ私が冒険先で死ぬかもしれないなどと心配になってしまうだろうし、王様の余計な気の回しで私が1度愛した女性を捨てるつまり自分ではない人を愛す可能性もあると言う心配が一度に来てしまう。
しかし、元勇者として魔王が目覚めたと聞けばが危ういことぐらいすぐに察知できる。世界が滅べば確実に幸せな生活なんてなくなってしまう。
このまま。彼女と逃げてもいいのではないか。私は心の隅でそんなことを考えてしまった。
それを考えた瞬間私はもう勇者にはなれないと思った。
誰かを救う。それが全く関係ない人でも。見返りがなくても。そこに悲しんでいる人がいる。希望を失った人がいる。そんな人を救う勇者が、逃げる。
自分の幸せのために。そうなってしまっては勇者にはもうなれない。私はもう勇者では無いのだから。
そんなことを考えていた矢先、部屋に1人の女性が入ってきた。私が唯一愛し救った女性が彼女はこう言った。
「勇者。今度は私もあなたと共に行きます。」
私はそれを聞いて何故か頭に血が上った。
それはきっと、夫婦ではない関係で冒険を共にし、危険な目に会いに行くと宣言したからだと思う。
私は、いや、俺はそんなの許さない。
「ダメだ!君との関係がなくなるんだろ?それにいくら王族の血筋とはいえ、魔法なんてろくに使ったことの無い君がそんなことを出来るわけない!私は君とともに逃げる。」
心から望んだこと。本当の幸せはないのかもしれない。だが、ここは彼女を優先して救いたい。
そう思ったのだ。私も多くの苦労を経験し悲しいこともたくさん乗り越えたその行動は全て1人だった。
「いいえ。私も参ります。あなたの考えは察しているつもりです。」
分かっていない。彼女を守りたいと言う気持ち。
彼女さえいればいいという気持ち。
本当は世界も守りたいという気持ち・・・
「君が行けば危険な目にあう。かと言って君がここに残れば魔王の手下が来てまたさらうかもしれない。なら、俺とともに逃げろ。絶対にお前だけは守ってや・・・」
バチン!
ここは彼女と幸せに暮らしていた田舎。
ほかの物音は一切しない。
その音だけがここにこだましていた。
私は何をされたか分からなかった。
ほっぺたが熱を帯びている。
その痛みは今までのどの痛みより心に響いた。
「私はあなたに守られなければなりません。
ですが、魔王が目をつけたこの、魔力あなたの力にきっとなります。私も連れていってください。いえ。連れていきなさい。これは命令よ。」
彼女は、さっきの手紙の時より涙を流しながらこちらに命令を下した。王家としてそして、妻として。
「だが。それは出来ない。君を守りきれなかったら私は死んでも死にきれん。」
今度は私が涙を流してしまった。
心からの涙。
それはきっと彼女もそうなのだろう。
私の泣き顔は酷いことになっているだろう。
だが、伝えなければならない。彼女のためにも。
「ふふ。」
彼女はクスリと微笑んだ。
私には意味が分からなかった。泣いたり笑ったり、やはり私の泣き顔が酷いのだろうが。
「なら。いいんじゃない?死んでも死にきれないんでしょ?なら、死なないじゃない。
私があなたを守ります。あなたとの幸せのために。だから私を守りなさい。」
私は彼女に甘えていたとその時やっと気がついた。
そうか。彼女を守るという建前を使って自分のことしか考えていなかったのだと。
彼女を守るそれは、自分のためなんだ。
勇者として姫を救ったのも、魔王を倒し世界を救ったのも。その人の笑顔を守るため。その人の笑顔が、自分の心を暖めてくれるから。
だから、彼女も、自分のために私を守ると。
そして、私たちのために生き延びようと。
「セレナ。君には敵わないな。そうだな。
姫。私があなたを救います。この先どんな困難に会おうとも必ずお守りします。私に御加護を。」
私は姫の前にひざまずきそういった。
頭を下げ、彼女のか細い脚が目の前にあった。
彼女もきっとこれを望んでいる。それに精一杯応えようと、私も自分のために、自分が望んだ幸せな生活のために。
「守るのは私だけ?ちゃんと世界も守りなさいよ!・・・勇者、あなたにしか出来ないことはきっとあるわ。世界を救う。再び多くの辛いことがあなたを襲うでしょう。私はあなたをいつまでも想っています。心から。世界の平和のためにも、私のためにも、あなたのためにも。
私たちのためにも。
守りなさい。あなたこそが伝説の勇者なのです。」
ここに誓おう。
私は姫を守る。世界を守る。自分のために。
しかしそれは。人々のためでも、姫自身のためでもある。だから私は守り続ける。
「さぁ、セレナ今日から君はわたしの仲間だ。
妻との関係はない。だが、世界を救った時もう一度妻になってもらう。」
かっこいいことは、一切言えなかった。自分の醜さを知り。姫の気持ちを知り。私はまた強くなったのだろう。心から燃え上がる焔は、あの頃より熱く燃え上がっていた。
「勇者様。私はまだまだ未熟ものです。魔法ろくに使えません。ですが、魔王に狙われたこの魔力きっとあなた様の役に立たせると誓います。
もう一度妻に戻るために。」
私たちの行先は決まった。
2人で魔王を倒す。
建前に過ぎないが、それがないと全て始まらない。
あの時は1人だったが今は違う。
心強い仲間がいる。
守ってくれる仲間。何よりも守らないといけない仲間。
きっと新しい世界になるだろう。
「さぁ、行こう。世界を救いに!」
2人でやってやる。
そう決意して家から飛び出した。
新しい冒険の旅へ。
手紙を最後まで読まずに。
ハイハイ、魁です。
どうだったでしょう。少し?ばかり人の心というのに触れてみました。意味がちょっと分からなかったかもしれないですが、あとがき書いてる段階では一応まとめたつもりです。
後々読み返して修正するかもしれないですね。
勇者は、仲間と共にもう一度旅に出ますね、きっと次作から冒険ものになるでしょう。
気長にお楽しみください。
もし良ければ感想やTwitterの方よろしくお願いします。
私も気持ち的に嬉しいですし、きっとあ、小説書かなきゃと思えると思います。
批判でも面白い!でも、一言でも、構いません。
それではご愛読ありがとうございます!
次作も期待していてください!




