処罰
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楽しんでいただけると幸いです。
15分後、見事に指定した人間3人を連れてきたソフィアにアリーは「やるじゃあないの」と手を叩いてソフィアを称賛した。どう考えてもゴネる3人だ。
自分にあらゆるいじめをし、鞭を使って身体を叩いたメイド長、残飯しか渡さなかった料理長、自分を泥まみれにして笑っていた庭師が青い顔でやってきて、アリーは右腕を伸ばしソファの上に載せて、脚を組み葉巻をくゆらせながら笑った。
「さて、御託はいい。罰を与えないとね」
と、アリーはソフィアの目の前でメイド長の脚を小銃で撃ち抜き、料理長の腕を撃ち、庭師の肩を撃った。銃声に恐々と見に来た使用人やメイドたちは血を流して泣きながらうずくまる3人を見て、「ヒ」と小さな悲鳴を上げた。
「料理長、昨日の子牛のステーキはなかなか美味かったわ。今日は赤身肉の牛のステーキにして。ワインは赤で年代物のやつ。デザートはオレンジのジェラート。じゃあ行って」
「....かしこまりました。あの、申し訳...」
「御託はいらねえって言っただろ?まだ撃たれたい?」
「--ッ失礼します」
そう言って料理長は逃げるように出ていった。続いてアリーは庭師に言った。
「花を植えたようね。でも私ピンク色の薔薇は嫌いなの。全部引っこ抜いて赤に変えて。以上」
「か、かしこまりました」
庭師は肩を押さえて出て行った。そしてアリーはメイド長を見た。
「お前には14歳までずいぶん世話になったわね。ーー私に許されたい?」
「は、はい」
「じゃあ私をいじめぬいたあのクソババアの物を今から全部焼いてきなさい。写真も、絵も、刺繍も、形見だろうがなんだろうが全部よ。あのババアが残した遺産に関する書類以外は全部焼きな。行け」
「そ、そんな、マリアンナ様にはお世話に...」
アリーは今度はメイド長の腕を撃った。「ヒイイ」と痛みにうずくまる彼女の前には小銃を持ち、氷のように冷たい目をした女が無表情で見ていた。
「御託はいい。何度も言わせるな。ーーやれ」
「か、か、かしこまりました...」
そう言ってメイド長は這うように出て行った。アリーはソフィアの方を見ると彼女もまた表情を動かさずにいる。まあ合格かと考え、アリーはソフィアに言った。
「床が血で汚れたわ。掃除をして。そのあと今日の茶と茶菓子を持ってこさせて」
「かしこまりました、アリー様」
ソフィアはそう言うとまず茶菓子を用意するように言いに行き、そのあとバケツとモップを持ってきて木の床を掃除し始めた。ふん、時間計算もできるのか、と考え、アリーはふとソフィアに尋ねた。
「ソフィア、主人が人質になった時の対処法は?」
「犯人の家族を人質にし、交渉いたします」
「なかなかね。でもそれじゃあまだ抵抗するわ。やるならその家族の中で最も愛されてる奴を見つけ出して重傷を負わせる、よ」
「はい、アリー様」
「アンタがドゥエックならこんなに長期間滞在しなくて済んだのにね」
アリーは新しい葉巻を手に持った。




