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(分割前の)ダウングレード  作者: 空のかけら
第1章 普通ではなくなっていく話
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8 いじめられっ子

 前世は、ドラゴンでした。

 今世は、きちんと(?)人間として生まれ、成長しています。


 でも、なぜかいじめられているんだ。

 小学校から中学校へ進学しても変わらない。

 色々考えたけれど、理由が分からない。理由を聞こうとしても、笑われて小突かれて理不尽な扱いを受ける。

 

 転生するのは私という意識なので、元々の意識が身体にあったりする。場合によっては、そちらの方の意識圧が高い場合があって、そうなると私の方は眠っていることがある。

 眠っている私が起きるのは、元々の意識が消えそうな時など、意識圧が弱まると私が出てこれるという具合。


 そして、今まさにそのような感じになっていた。


 度重なる扱いに疲弊した意識が外への扉を閉ざしていく。

 それに代わるように、私の意識が浮上する。完全に閉ざされていない扉の向こうに行こうとしている意識と私の意識との間で情報のやり取りが行われ、自らの意識を私の意識に混ざり、小さくなっていく。


 事実上、元々の意識は外部との接触を断ち、代わりに私が全ての身体操作の権限を得たことになる。


 「おいデブ、コンビニ行って、雑誌を盗んでこいよ。行かなかったら、どうなるか分かってんだろうな。」


 そんな声とともに、教科書で頭を叩かれる。


 元の意識体なら、それだけで参ってしまい、言われた通りのことをしていたかもしれない。

 しかし、代行している私は違う。


 握りしめたボールペンをそのまま、頭を叩いていた、いじめっ子に突き出してみた。

特に何かを思ってではないのだが、運良く(?)ボールペンが相手の耳の中に入り込んだ。


 「うわぁ、痛てぇ、何するんだ、このやろう。」


 先端は尖っている訳ではないから、切り傷などはなかったようだか、反撃したことに腹を立てて、殴りかかってこようとしたので、先にわざと倒れてみた。

 もちろん、相手の胸に倒れ込むような感じで。


 結果、私の体重を支えきれず、一緒に倒れ込んだ。手には、ボールペンを握ったまま。

 ボールペンは、そのまま胸の圧迫に使用され、相手が胸を押さえて苦しんでいる。

 いい気味だ。

 こんな身体でも役に立つもんだ。重いけど。とっても重いけれどね。


 その後、押しつぶされた(?)いじめっ子は、私のことを見ると吐き気や目眩などが頻発するようになり、学校にも出てこなくなった。


 残党に対しても、似たような対応をしたら、寄ってこなくなった。


 まぁ、他のクラスメートも近寄らなくなったのだけど。あはは…

 

 中学進学後、残り2年間でダイエットを頑張って、体重を半分にしたよ。

 その影響で、走ることが楽しくなって、陸上部に入部しようとしたら、断られたのが、地味にショックだったけれど。

文字数を約1,000字を上限としている影響か、本体の小説よりもサクサク書けてしまう。

ちょっと予想外。


なお、この話で中学卒業まで。次の話で、高校進学からになります。


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