↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『レベルリセットから始まる最強魔法剣士の英雄譚 ~五つの紋章と仲間たちと共に、滅びゆく世界を救います~』30000pv突破  作者: きらっち
青年期

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
160/281

159話 反撃開始だ



大広間では、激しい戦いが続いていた。


「はあああっ!」


レティシアが二本の剣を振り抜く。


「無影連斬!!」


ズババババッ!!


目にも止まらぬ連撃が魔獣を切り裂く。


「――アルテミス・レイン!」


エリスも無数の矢を放つ。


ドドドドドッ!!


魔獣の身体を次々と貫いていく。


「よし……!」


しかし――


「グルァァァァッ!!」


別の魔獣が飛び出してくる。


「また!?」


レティシアが振り返る。


さらに――


ズズズズ……。


床から黒い魔力が噴き出し、新たな魔獣が姿を現した。


「嘘でしょ……!」


エリスが弓を構え直す。


「倒しても……また出てくる!」


ゴルーツが魔獣を殴り飛ばす。


「くそっ! キリがねぇ!」


イグニットも大剣で魔獣を薙ぎ払う。


「数が減らない……!」


ガイムが氷の槍を生み出す。


「このままでは消耗戦になります」


ゴルドンも大地を隆起させ、魔獣を押し返す。


「スベルの魔力が、次々と魔獣を生み出しておる!」


スベルは遠くから笑っていた。


「無駄だよ」


「僕が魔力を使える限り、いくらでも増やせる」


「だったら……!」


レティシアが歯を食いしばる。


「全部ぶっ倒すまでだ!」


「レティシア!」


エリスが叫ぶ。


「まだいける!」


二人は再び魔獣の群れへ飛び込んだ。


「双牙連閃!!」


「アルテミス・レイン――ゼロ!!」


ドォォォン!!


最高火力の攻撃が魔獣を吹き飛ばす。


しかし――


ズズズズズ……。


また魔獣が生まれる。


「……っ!」


レティシアの息が上がる。


エリスも肩で息をしていた。


そのとき――


「終わった……」


声がした。


「え?」


レティシアが振り返る。


そこには――


立ち上がったキラがいた。


隣にはセリーナ。


「ガミオン王の黒い魔力は、全部消した」


キラは剣を握る。


「だから、俺も戦う」


セリーナが頷く。


「ガミオンさんは、もう大丈夫です」


「キラ!」


レティシアが嬉しそうに笑う。


「待ってたよ!」


キラは周囲を見回した。


そして――


「みんな、スベルを頼む」


「え?」


「魔獣は俺が全部引き受ける」


その言葉に、全員が驚く。


「一人でか!?」


ゴルーツが叫ぶ。


「ああ」


キラは魔獣の群れを見据える。


「その間に、全員でスベルを倒してくれ」


スベルが笑った。


「一人で僕の魔獣を全部相手にする?」


「できるのかい?」


「やる」


キラは剣を構える。


「ここで終わらせる」



---


魔獣たちが一斉に襲いかかる。


「グオオオオオッ!!」


キラは剣を振る。


ガキィン!!


巨大な爪を受け流す。


そのまま――


「マグマ・カタストロフ!」


轟音とともに炎と大地が爆発する。


ドォォォン!!


魔獣たちが吹き飛ぶ。


しかし――


ズズズズ……。


また新たな魔獣が生まれる。


「……やっぱり、普通に倒してたら終わらないな」


キラは静かに息を吐く。


そして――


「使うか」


セリーナが不安そうに見る。


「キラさん……?」


「最後の手段として取っておいた魔法がある」


キラは右手を掲げる。


空間が歪み始める。


「これは……」


エリスが驚く。


「亜空間……?」


「ああ」


キラの周囲から、凄まじい魔力が放出される。


「亜空間魔法――」


黒でも白でもない。


何もない空間。


「無」


瞬間。


世界から音が消えた。


魔獣たちの足元に、巨大な亜空間が開く。


「なっ……!?」


スベルの表情が初めて変わった。


「それは……!」


魔獣たちが次々と亜空間へ引きずり込まれていく。


「グオオオオオ!!」


「ギャアアアア!!」


ズズズズズズ……!


一体。


二体。


十体。


次々と消えていく。


キラは必死に魔法を維持する。


「くっ……!」


魔力が急速に減っていく。


「まだ……!」


さらに魔獣を封じる。


「全部……持っていけ!」


最後の一体が――


ズンッ。


亜空間へ消える。


そして――


「……はぁ……はぁ……」


キラは膝をついた。


魔力をほぼ使い果たしていた。


しかし。


「魔獣は……全部封印した」


スベルの顔から笑みが消える。


「…………」


レティシアが剣を握り直す。


「よし!」


イグニットも大剣を構える。


「これで、奴だけに集中できる」


ゴルーツが拳を鳴らす。


「今度こそ、逃がさねぇぞ!」


四種族の戦士、レティシア、エリス。


全員がスベルを取り囲む。


「さあ……」


イグニットが踏み込む。


「終わりだ!」


しかし――


スベルは笑った。


「魔獣がいなくなったくらいで、僕に勝てると思ってるの?」


姿が変わる。


「変化分身!」


複数のスベルが現れる。


「まだこれだけの力があるんだよ!」


一斉に襲いかかる。


「くっ!」


「速い!」


「本体はどれだ!?」


スベルの分身が縦横無尽に動く。


攻撃を当てても、すり抜ける。


まるで幻を相手にしているようだった。


そのとき。


「レティシア!」


キラが叫ぶ。


「エリス!」


「なに!?」


「二人とも、俺のところへ!」


キラは残りわずかな魔力を集中させる。


「ルミナ……!」


光が二人の身体を包む。


「これは……!」


レティシアの双剣が白く輝く。


エリスの弓と矢にも光が宿る。


「ルミナを付与した」


キラが言う。


「その光なら、黒い魔力をまとったスベルにも攻撃が通るはずだ」


レティシアがニヤッと笑う。


「なるほど……!」


エリスも弓を引く。


「やっと……届く」


スベルの分身が迫る。


「無駄だよ!」


レティシアが一歩踏み込む。


「――無影連斬!!」


ズバババババッ!!


一閃。


二閃。


三閃。


今まで触れることすらできなかったスベルの身体に――


「なっ……!?」


傷が走った。


「効いてる……!」


エリスが驚く。


「なら――!」


弓を引き絞る。


「アルテミス・レイン!」


無数の光を纏った矢が飛ぶ。


ドドドドドッ!!


スベルの分身を次々と貫く。


「ぐあっ!」


「攻撃が……効いてるだと!?」


スベルが初めて苦痛に顔を歪める。


キラは息を切らしながら笑った。


「これで……ようやく」


剣を握り直す。


「反撃開始だ」


第159話 終

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。