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『レベルリセットから始まる最強魔法剣士の英雄譚 ~五つの紋章と仲間たちと共に、滅びゆく世界を救います~』30000pv突破  作者: きらっち
青年期

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156話 代表の四獣士


サーベンのもとに集まった、四種族の王。


エルフ族のサーベン。


竜人族のトライゴン。


ドワーフ族のベンガル。


人魚族のハイドロ。


そしてキラたち。


種族間の争いを引き起こしていると思われるスベル。


さらに、その背後にいるかもしれない謎の黒い人物。


その脅威に対抗するため、四種族は本格的に協力することになった。


「しかし……」


サーベンが口を開く。


「我々が動く以上、それぞれの種族から戦力を出した方がいいだろう」


「そうだな」


トライゴンが頷く。


「強者を集めるべきだ」


ベンガルも腕を組む。


「わしらにも、それぞれ自慢の冒険者がおる」


ハイドロも静かに頷いた。


「では、各種族の最強冒険者を呼びましょう」


こうして――。


四種族から、それぞれ一人ずつ。


最高峰の冒険者が選ばれることになった。


――――――――――


最初に現れたのは、一人のエルフだった。


白い髪。


そして、身長ほどもある巨大な大剣を背負っている。


「エルフ族代表、イグニットです」


イグニットは真面目な表情で頭を下げる。


「今回の件について、サーベン様より伺っています」


「頼りにしているぞ、イグニット」


「はい。必ず役目を果たします」


次に現れたのは――。


水の上に立つ男。


いや。


正確には、水の上に浮かぶ巨大な水流を足場にして移動している。


「人魚族代表……ガイムです」


ガイムは穏やかな表情で頭を下げる。


「水と氷の魔法を得意としています。皆さんのお役に立てるよう、努力します」


「水の上に乗っているのか?」


キラが尋ねる。


「はい」


ガイムは小さく頷く。


「歩くより、こちらの方が楽なので」


「なるほど……」


そして――。


「おう!」


大きな声が響いた。


現れたのは、巨大な身体を持つ竜人族の男。


鍛え抜かれた肉体。


拳には無数の傷跡が残っている。


「竜人族代表、ゴルーツだ!」


「よろしくお願いします」


キラが頭を下げる。


「おう! こっちこそよろしくな!」


豪快に笑った後、ゴルーツはキラたちを見る。


「お前らが話に聞いてた冒険者か」


「ああ」


「強そうじゃねえか!」


「そういうお前もな」


「はははっ!」


ゴルーツは楽しそうに笑った。


最後に現れたのは――。


小柄なドワーフの老人だった。


大きな盾を背負っている。


「ドワーフ族代表、ゴルドンじゃ」


「よろしくお願いします」


キラが挨拶すると、ゴルドンは髭を撫でながら笑った。


「ほっほっほ。こちらこそじゃ」


「盾が大きいですね」


「わしの自慢の盾じゃよ」


ゴルドンは胸を張る。


「何があっても仲間を守る。それがわしの役目じゃ」


――こうして。


エルフのイグニット。


人魚のガイム。


竜人のゴルーツ。


ドワーフのゴルドン。


四種族の最強冒険者が集まった。


すると――。


「せっかくだ」


トライゴンが笑う。


「キラたちと一度、手合わせしてみたらどうだ?」


「模擬戦ですか?」


キラが尋ねる。


「そうだ」


サーベンも頷く。


「互いの実力を知っておくことは重要だ」


レティシアがニヤッと笑った。


「へえ……面白そうじゃん!」


「レティシア、楽しそうだな」


「当たり前でしょ!」


レティシアは二本の剣を抜く。


「強い奴と戦えるんだぞ!」


「私は回復を……」


セリーナが言いかける。


するとサーベンが言った。


「セリーナ」


「はい?」


「あなたも正式に彼らの仲間として戦うのだろう?」


「……」


セリーナはキラたちを見る。


キラが笑った。


「もちろん」


「私も……」


セリーナは胸に手を当てる。


「キラさんたちと一緒に行きます」


「じゃあ、これから正式に仲間ってことでいいんじゃないか?」


キラが言う。


「はい!」


セリーナが嬉しそうに頷いた。


こうして――。


キラ、レティシア、エリス、セリーナ。


四人のパーティが正式に結成された。


そして、その直後。


模擬戦が始まった。


――――――――――


最初に動いたのはイグニットだった。


「参ります」


ズンッ!


巨大な大剣を抜く。


「うおっ!」


レティシアが笑う。


「でかい剣だね!」


「あなたの二刀流も、かなりの速度ですね」


イグニットが踏み込む。


大剣が振り下ろされる。


「せいやっ!」


ドゴォン!


地面が大きく割れる。


しかし――。


「おっと!」


レティシアは紙一重で回避。


幻歩。


まるで姿が消えたように横へ抜ける。


「双月斬!」


左右の剣が交差する。


ガキィン!


イグニットは大剣を立てて受け止めた。


「見事です」


「そっちもな!」


レティシアが笑う。


そこへキラが入る。


「――風」


テンペスト・ゼロ。


巨大な風圧がイグニットを襲う。


「っ!」


イグニットが大剣を盾のように構える。


「まだです!」


その隙にレティシアが回り込む。


「無影連斬!」


高速の斬撃。


「……!」


イグニットは次々と受け流す。


二人の剣士が激しくぶつかる。


一方――。


「では、こちらも」


ガイムが手を伸ばした。


「水よ」


大量の水が生まれ、ガイムの足元へ集まる。


その水流の上に乗り、滑るように移動する。


「速い!」


エリスが驚く。


「――オール・ブースト」


エリスの身体能力が一気に高まる。


「ウィンドステップ!」


風をまとって跳ぶ。


そして弓を引く。


「アルテミス・レイン!」


放たれた一本の矢が空中で無数に分裂する。


「……氷」


ガイムが手を掲げる。


大量の氷柱が空中に生まれ――。


「アイスレイン」


氷と矢が空中で激突する。


「やりますね」


「そっちこそ!」


エリスが笑う。


そして――。


「おらぁ!」


ゴルーツが拳を振り抜いた。


「――炎!」


炎をまとった拳がキラへ迫る。


キラは剣で受ける。


ガキィン!


「重い……!」


「まだまだ!」


ゴルーツの拳が連続で飛んでくる。


キラは剣で受け流しながら、同時に魔法を発動する。


「――雷」


ラグナ・ボルト。


雷撃が走る。


「おっと!」


ゴルーツが身体能力強化で瞬時に後退。


「やるじゃねえか!」


「そっちもな!」


キラが笑う。


その横では――。


「ほっほっほ!」


ゴルドンが盾を構える。


「土よ!」


地面が盛り上がり、巨大な土壁となる。


キラの放った魔法が直撃する。


ドォォン!


だが――。


「効かんぞい!」


「硬い……!」


キラが驚く。


「これがゴルドンの防御だ」


ベンガルが誇らしげに言った。


「わしは守ることなら誰にも負けん!」


「なら――」


キラが剣を構える。


「正面から行く!」


キラが走る。


剣と魔法。


その両方を同時に使う。


剣を振りながら――。


「――火!」


炎をまとわせる。


「魔法剣……!」


ゴルドンが盾を構える。


ガァン!


激しい衝撃。


その隙にキラは――。


「――水!」


アブソリュート・ゼロ。


冷気が一気に広がる。


ゴルドンの周囲が凍りつく。


「ぬおっ!」


「今だ!」


レティシアが駆け込む。


「烈風双刃!」


二本の剣が風を切り裂く。


だが――。


「させません!」


イグニットが割って入り、大剣で受け止める。


「やるな!」


レティシアが笑う。


戦場は一瞬で混戦になった。


キラは雷、火、水、風、土。


エリスは強化魔法と弓を使い分け。


レティシアは二刀流で四人の隙を狙う。


そしてセリーナは――。


「皆さん、無理はしないでください!」


回復魔法を使う。


「ヒール!」


傷ついたキラたちを回復していく。


さらに――。


「状態異常も回復します!」


「助かる!」


キラが答える。


模擬戦はしばらく続いた。


そして最後。


キラと四人の代表者が距離を取る。


「……これ以上は、本番に取っておきましょう」


イグニットが大剣を収めた。


「そうだな」


ゴルーツも拳を下ろす。


ガイムも水流を消した。


「十分に、お互いの力は分かりました」


ゴルドンが笑う。


「ほっほっほ。若い者は元気でええのう」


レティシアが笑う。


「いやー、面白かった!」


エリスも息を整える。


「みんな強いね」


キラも頷いた。


「ああ。頼りになる」


――こうして。


四種族の最強冒険者とキラたちは、互いの実力を知った。


そして次の目的地は――。


獣人族の街。


「行こう」


キラが言う。


「ガミオン王と、スベルについて調べる」


サーベンが頷く。


「頼んだぞ」


四種族の代表者。


キラ、レティシア、エリス、セリーナ。


総勢八人。


彼らは獣人族の街へ向けて歩き始めた。


その先に待つのが――。


敵か。


それとも、さらなる真実か。


誰にもまだ分からなかった。


第156話 終

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